紫耀 目線
震える君をつい拾ってしまった 仕事から帰る途中。 寒くて急ぎ足で帰っていると裏路地でうずくまっている小さな身体。 俺を見上げた瞳は何も知らない様な純粋な瞳。 放って置く訳にもいかないし……彼女を連れ帰った
あれから数日。 やはり○○は"平野紫耀"という存在を知らない様だ 他の同世代の女の子に比べると落ち着いている方だろう。
紫耀
今まで忘れがちだったこの言葉、も今では意味を持つ。
○○
キッチンからひょっこり顔を出す○○が毎日お迎えしてくれるからだ。 たまに朝も起こしてくれるし、朝食を作ってくれたりする。 ぺたぺたと走って来て、ニッコリ笑う○○はすっかりこの生活に慣れたらしい
紫耀
○○
紫耀
家に入った瞬間からいい匂いがして、腹の虫、鳴きまくってるし ○○の頭をよしよしと撫でてやれば、ちょっと嬉しそうに微笑む。 ……俺の癖なのかもしれない。 ○○と暮らしてから初めて気がついた。
紫耀
○○
しかも、結構料理も上手で。 胃袋も掴まれてる気が……
紫耀
○○
あまり外に出て欲しくないのを分かっているのかそれとも自分が出たくないのか。 それは分からないけど彼女はほとんどの時間をここで過ごしているようだ。
紫耀
○○
紫耀
○○
帰って適当に何か食べて、1番面倒なお風呂に入って明日に備えて寝て……また起きて無心で出かけていく。 そんな毎日をすごしていた俺にとってはこんな日々は新鮮で。
○○
紫耀
○○
駄々をこねる俺をお風呂場に連れて行こうと頑張る○○。 でも俺は全然ビクともしない。
紫耀
○○
紫耀
○○
ええ……非力…… え、何それとも俺がゴリラなだけ? 肩で息をする○○が微笑ましくてくしゃくしゃっと髪を撫でるとぷくっと頬を膨らませる。
紫耀
○○
紫耀
やばっ!口が滑った。 なにがなんだかわかなさそうな○○を置いて俺はお風呂場に向かう。 お風呂場のドアを開ける前に○○の方を見れば床にペタリと座り込んでいて。 ……やっぱそういうとこ可愛い。
お風呂からあがれば、ソファーで寝ている○○。 毛布を掛けてやれば、"んぅ……"と声を漏らしながらこちらに寝返りを打つ。 この子本当にベッドを使ったのは初日だけで、そこからずっとソファーで寝ている。
大きめだし、それなりにふわふわだけど、やっぱりここで女の子を寝かせるのには抵抗があって。
それでも○○が嫌がるからそのままにしてるけど。
…………○○は一体どんな生活をしていたのだろう。 どうして家出したのだろ、あんなに寒い夜に。 お互い知らない事だらけで、だけどそれ故に…軽く触れてはいけない気がしている。
事務所にもメンバーにも。……絶対に誰にも知られてはならない秘密が出来た。 この秘密は守っていくつもりだし、このままずっと2人だけの秘密。
紫耀
そっと○○の頬をなでた。
コメント
15件
こちらこそありがとうございます!プロフィールに書きますね!
あ、全然大丈夫です!ありがとうございます^^*
ありがとうございます!私は、名前、全然OKです!嬉しいです!私も、King&Princeʕ•ᴥ•ʔさんの名前、書いてもいいですか?(友達などで)