オマケ回2「呪われ罪と罰が残った天王寺組の女極道」

（2/4）天才な歌唱力

清水家は先代から有名な音楽家やった

私は生まれつき 左目が見えへんかった せやけど

私は歌の才能があったんや 父さんの奏でる楽器に合わせて歌う＿＿そうすれば両親は優しくこの才能を褒めてくれた"

その才能は世にも認められたんや

いつの間にかデカい舞台で何百人、何万人に見られながら歌を歌っとった

私の歌は世に広まった 悪い気はしなかったんや。

せやけど

歌を歌えば歌うほど 両親は私を見いひんくなった

ホンマに私が、聞かせたかったのは、歌声"やなくて笑い声" やったんに＿＿

がむしゃらに歌った 声が、軋むほどに…

私の才能は偽物やなかった この声は…「大空を越えて大地に響く歌声」新聞やテレビにそう書かれた（笑）、

せやけど…

現実は 残酷やった

年を重ねれば重ねるほど人気は衰えた。いや…私も年を重ねるほどに、気力をなくしたんかもしれん

せやけど…それもなんとか耐えれた

それは＿＿

双子の妹が支えやった

春奈には音楽の才能があらへんかった

せやけど、いつでも春奈は私の歌を褒めてくれたんや

……（笑）、やけど…

春奈はその状況に耐えれず家を出ることになったんや。

私はっ…

どんな両親でも私は…愛されたかった。、その希望を捨てれへんかったんや

私は…

嘘をついた"

強くない。私は強ない。 せやけど…春奈に心配はかけれへん

そんなことを考えてるときに 数日後…

両親が出かけとるときに

即死やったらしい。病院に行った頃にはもう冷たくなっとった

私はそん時二度目の嘘をついた

ﾊﾞﾀﾝ（ドアが閉まる

やって…

笑いを、必死で抑えとったから