テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
93
#ご本人様には関係ありません
ゆだぽん @変人
176
赤城 ゆあん
俺はあの後、急遽仕事が終わったため そのまま家に帰ってきた。
妙な倦怠感に襲われた俺は、 ソファに倒れ込むように横たわり ぼーっとしていた。
結局、黒フードを被ったあの男は 見つからなかったらしい。
おそらく裏口から逃げたのではないか、 とのことだったが…
赤城 ゆあん
確かに、カメラもなければ鍵もない。 逃げるとしたらそこからだろう。
だとすれば、あいつは事務所の構造を 相当把握していることになる。
もちろん俺は、その裏口までのルートを 知らない。
赤城 ゆあん
記憶を辿っても、 もちろんあいつに心当たりはない。
高校生より前の記憶は 何故かほとんど抜け落ちているため、 分からないのだが。
いくら考えても分からない。 とりあえず気を紛らわせるために テレビの電源をつけた。
すると、 丁度ニュース番組が放送されていた。
ニュースキャスターが神妙な顔つきで 原稿を読んでいる。
ニュースキャスター
ニュースキャスター
ニュースキャスター
画面が切り替わる。
画面には、暗い路地が映っていた。
コンクリートの地面に、 確かに赤いマークのようなものが 刻まれている。
ニュースキャスター
赤城 ゆあん
赤城 ゆあん
不可解な殺人事件が、今現在日本各所で 起こっている。
しかも、遺体の近くには同じマークが 刻まれている。
このような殺人事件には 既視感があった。
赤城 ゆあん
赤城 ゆあん
何のマークかは覚えていない。
しかし、少なくとも 画面に映っているマークでは なかったような気がする。
そして、未だに犯人が見つからず、 遺体近くに共通のマーク。
つまり、この殺人事件は 組織的な犯行の可能性が高いのではないか。
嫌な想像が脳内を駆け巡る。
赤城 ゆあん
再びテレビ画面が切り替わる。
そこには日本地図が映し出されており、 各地方の事件の件数が表示されていた。
どの地方も、均等に事件が起きている。
そして、 合計件数は100件を超えているらしい。
赤城 ゆあん
気を紛らわせる予定だったが、 すぐにテレビの電源を消した。
テレビの液晶が真っ黒になる。
ふと時計を見ると、 針は19時を指していた。
カーテンを開けると、いつの間にか 辺りは暗くなっていた。
赤城 ゆあん
赤城 ゆあん
赤城 ゆあん
今日は仕事の帰りに買い出しに行く 予定をしていたのだが、 すっかり忘れていた。
赤城 ゆあん
ぽつりと呟きながらも 服は着替えていなかったため、 そのまま玄関へ向かった。
外は静寂に包まれていた。
どこからか蛍の鳴き声が聞こえてくる。
赤城 ゆあん
近くのスーパーはすでに閉店時間を 過ぎている。
少し歩けば別のスーパーがあるが、 そこまで歩く気力はない。
赤城 ゆあん
俺はそのまま、ここから徒歩5分程度の コンビニへ向かった。
赤城 ゆあん
赤城 ゆあん
ふと、背後から微かに足音が 聞こえることに気がついた。
音からするに、 革靴でコンクリートを歩く音だろうか。
赤城 ゆあん
現在時刻を考えると、 仕事を終え自宅へ向かう人間が居ても おかしくはない。
視界に映る限りでは、 人の気配が感じられない。
背後からの足音だけが、人の気配を 感じさせる。
不気味さを感じた俺は、振り向かずに 少し歩く速度を上げる。
赤城 ゆあん
どうやら背後からの足音は、 一定の距離を保っているようだった。
明らかに尾行されている。
赤城 ゆあん
後ろを振り向いて確認するか考えたが、 なんとなく振り向くのは気が引けた。
赤城 ゆあん
少し遠回りになるが、 この先にある路地裏を通っても コンビニには向かうことができる。
背後の人物が尾行してきているのか 確信を得るためにも、 俺は路地裏へするりと入り込んだ。
街灯の明かりが届かないのか、 微かに前が見えるほどの暗さの 路地裏。
月明かりだけがわずかに 届いているようだった。
俺は前へ歩きながら、 背後から聞こえていた足音の行方を 探っていた。
赤城 ゆあん
背後の足音は、 どうやら路地裏まで追ってきたらしい。
つまり、確実に俺のことを 尾行してきている。
赤城 ゆあん
相変わらず背後の足音は 一定の距離を保ち続けている。
そして、およそ路地裏の中心まで 歩いてきたときのことだった。
前からも足音が聞こえてきた。
左右に道はない。
赤城 ゆあん
???
前から全身黒色の服を着て、 黒フードを被った男が歩いてきた。
即座に振り向くと、背後の足音の正体が 闇から現れた。
???
無線機のようなものを持っている。
誰かに連絡をしているようだ。 つまり。
赤城 ゆあん
???
背後の男が無線機を下ろす。
???
後ろの男はポケットに手を突っ込むと、 携帯ナイフを取り出した。
と同時に、 前の男はすでにハンドガンの銃口を こちらへ向けていた。
???
コメント
2件
この作品大好きです🥹💕 フォロー失礼します🙌🏻💖
うわ、今回は一気に不穏な空気が濃くなりましたね…。ニュースの殺人事件とゆあんの過去の組織との繋がりが気になる。そしてラスト、あっさり挟み撃ちにされる展開が緊迫感あって良かったです。「排除」って言葉の冷たさがゾッとしました。記憶の欠落と組織の暗躍、この伏線がどう絡んでくるのか続きが気になります!