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憂鬱な気分を殺しながら 俺は図書室へ向かった

パーカ

(…あれ、電気がついている。誰かいるのか)

そう思いながら、歴史の本が置かれた 棚へと移動する

パーカ

(この前借りた本と併用して借りるか…)

パーカ

(えーっと…『ゼットアイランド』
……あれ?ないぞ…?)

パーカ

(…どこかにこの図書室にある本の情報とかないのか?)

俺は手がかりがないか探し出す

パーカ

パーカ

…あ

ピース

パーカ

(ピースさんだ。難しそうな本を持ってるな…)

パーカ

…あの、ピースさんちょっといいですか…?

ピース

…?

パーカ

『ゼットアイランド』について書かれている本、どこにあるかご存知でしょうか?

ピース

パーカ

パーカ

(し、知らないのか…?)

そう思った途端、ピースは 図書室の奥へと歩いていった

パーカ

…!

パーカ

(着いて行くか…)

 

ピース

ピースは、図書室の奥にある本棚の 前で足を止めた

パーカ

パーカ

(…あった!あんなところに…)

パーカ

ありがとうございますピースさん…!助かりました!

ピース

ピースは、 端末のある方へ歩いて行った

パーカ

(それにしてもすごいな…図書室の利用率高そう…)

パーカ

(よし、借りていこう!)

俺も本を取り、端末のある方へ歩く

 

リーブ

…ラースさん…

ラース

どうした?

リーブ

…良いニュースと悪いニュースがあります。
…どちらからお聞きしますか…?

ラース

では、良いニュースから。

リーブ

はい…

リーブ

先程、δ班から連絡がありました。

リーブ

…明日には戻って来れるそうです…!

ラース

…そうか。

ラース

よかったな、リーブ。

リーブ

はい…!あの子達だけで、とても不安でした……本当によかったです…!

リーブ

…悪いニュースの方を報告をしますね…

ラース

リーブ

…連絡が来た同時刻に、研究所本部から通販の購入履歴書が送られてきました。

ラース

…何を購入していた?

リーブ

そ、それが…

リーブはパソコンで、 購入履歴をラースに見せる

ラース

…?

ラース

…アイメイク…リップクリーム…ネイルコーティング………?

リーブ

ほんんんんとうに申し訳ございません……リアスが、勝手に通販で色々と購入してしまって…しかも、探索中に…!!

ラース

ラース

大丈夫だ、対策を考えておく。それから、俺からもリアスに注意しておく。

リーブ

…ありがとうございます……僕も色々考えます…!

ラース

あぁ…報告ありがとう。

同時刻 研究所本部

カクターン

…リーダー。

ライ

なんだ。

カクターン

…ハンターから通販の依頼が来ました。脱出するものではなさそうなので了承したのですが…これはなんでしょう?

と、購入履歴書を見せる 研究員のトップ3 カクターン

ライ

貸せ。

それを取り上げる 研究員リーダー ライ

ライ

な…何だこれは…!

ライ

アイメイク…リップクリーム…ネイルコーティング!?…こんなもの!ハンターには不必要だろ!

カクターン

ライさん知ってるんですか?その…アイ、なんちゃらというものを。

ライ

ライ

主に女が顔に塗ったり、爪に塗ったりするものだ。

カクターン

ぬ!!塗る!?!?

ライ

ライ

…次からは依頼が来ても了承するな。

カクターン

はい、承知しました。
…塗って何するんでしょうね。

ライ

俺もそこまで知らん!

そう言い残して研究室を去るライ

カクターン

へぇ…

ライが廊下の角を曲がったところで しゃがんで一服する研究員を見つける

ライ

…げっ

ライ

おい!!!

スターカイム

なんすかライお坊ちゃん、今日もキレッキレだな。

ライ

ここは禁煙だぞバカ!お母様に言われなかったのか!?

スターカイム

スターカイム

そういえば昨日言われた。

ライ

昨日も吸っていたのか貴様!没収だ!

そう言ってスターカイムの吸っていた タバコを取り上げるライ

スターカイム

俺これ無いとムリっす。どっかに喫煙所作ってくれよ。

ライ

……はぁぁぁ〜〜っ…仕事を作りやがって…

ライ

検討しておく!!!

スターカイム

よろしくお願いしま〜すっ

ライは早歩きでその場を去る

スターカイム

…そうだ、あの事をカクに言わねぇと…

スターカイム

お〜いカク〜

カクターン

ぐわぁぁぁぁぁ!!!

ポケットサイズの消臭スプレーを 取り出し、豪快に振り撒く

スターカイム

…俺そんなに臭い?

カクターン

………はぁ…もう大丈夫。臭くない。

スターカイム

そう…

スターカイム

ちょっと聞いてくれよ。昨日帰ってきたオオカミがすんんげぇもん咥えて帰ってきた。

カクターン

え?それ今じゃないとダメ?

スターカイム

ダメ。俺が覚えてる内に聞いて。ちょっとだけだからさ。

カクターン

スターカイムは、そそくさと 廊下から段ボールを抱えて持ってくる

スターカイム

で、咥えて帰ってきてものが、この段ボールの中にある。
開けてみてくれよ。

カクターン

嫌な予感しかしないんだけど。

カクターンは 段ボールを開けた

その中には…

カクターン

ぐ、ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

スターカイム

…な?すんんげぇだろ?

誰かの腕が入っていた

カクターン

この腕誰!?誰の!?!?きみ悪いわ!捨ててきて!!

スターカイム

ダメダメ〜これで超能力の研究するんだから。

カクターン

は?これで??

カクターン

…まさか……

スターカイム

あぁ…そのまさかだ…

……

過酷な天候の中で、揺れる木製の船

向かっている先は、大都市

そこから流れるような月日が経つ…

軍隊の中で威圧的に立つ女の影

これから壮大な何かが起こる

鈍感な俺でも分かるくらい 圧が強すぎた

……

4日目 朝

パーカ

パーカ

(…最近夢を見るけど…今日は変な夢だったな…)

夢の内容が忘れつつある中 俺はベットから起き上がり 廊下に出る

パーカ

(…あれ、今日は剣術の練習以外に何か予定入ってたっけ…)

パーカ

(…まぁいいか、とりあえず多目的室に向かうか)

 

朝食を食べ終え、 俺はリビングに向かおうとする

すると、背後から気配を感じた

スコル

パーカ。約束、覚えてるよな?

パーカ

………あ

パーカ

(忘れてたぁぁぁぁ)

スコル

今どこに向かおうとしてたんだ?

パーカ

いえ!どこにも!!スコルさん、リビングにいらっしゃるかなーっと思って!

スコル

そうか!それじゃあ始めるぞ!

スコルは俺の裾を引っ張って 外へ連れ出す

パーカ

(ひいぇぇぇ……)

俺を外に連れ出したスコルは 地面に何かを書いている…

パーカ

…スコルさん…なんで俺の周りを円で囲んでんるんです?

スコル

…お前はここから出ちゃいけない。
いや…出られない…

パーカ

へ??

スコル

痛くて出られないほど強い水圧ってことだ!いいか!この線から出ずに、俺の攻撃を交わしてみな!

パーカ

そ!それが『ウォシュレット【最強】トレーニング』…!?

スコル

あぁ…!手加減なしで行くぜ…?

スコル

ready…?

左手を銃の形にし、構える

今のスコルは 俺を的にしか見えていない

パーカ

(や…やばそう…!)

スコル

Go!

その合図でスコルは 俺目掛けて撃ってきた

パーカ

うわ!!!

俺はギリギリかわして 尻もちをついた

スコル

立て!次は連続で行くぞ!

俺は慌てて立ち上がった

パーカ

(落ち着け…
水の動きを見切るんだ…)

予言した通りスコルは 連続で撃ってきた

パーカ

(はっや…!)

3発の水の弾をスレスレで交わす 3発目で、スコルから背を 向けてしまった

慌ててスコルの方へ向くと

パーカ

パーカ

え?

スコルの姿が見えなかった

パーカ

(嘘だ…さっきまでそこに…)

「よぉ」

スコル

こっちだ。

振り返った直後 俺は左腕を撃たれた

パーカ

うぉぁぁぁぁあ…!

スコル

ぎゃはははは!w
俺の思ってた通りのリアクションだ!w

スコル

はははは

ヴァル

何を笑っている

振り返ると、 ヴァルとリコが立っていた

スコル

!?!?姉貴っ…リコ…!

リコ

パーカ君まだ力が宿ってへんねんで?

スコル

え!?そうだったのか!?

ヴァル

…超能力を使ったトレーニングはまだパーカには早い。
…悪戯の限度を考えろ。

リコ

大丈夫〜?立てる〜?

手を差し伸べるリコ

パーカ

だ…大丈夫です。なんとか…

俺は手を取って起き上がる 撃たれた左腕がまだ痛むため 抑えて痛みを和らげる

スコル

ごめんなパーカ俺知らなくて。

パーカ

全然大丈夫ですよこのくらい…

リコ

…まじ?めちゃんこ痛かったんやけど!?

スコル

…強がってんのか?

パーカ

そ!そんなカッコつけてないですよ!?本当に…

パーカ

……あれ。

リコ

どうしたん!?

パーカ

パーカ

…痛くなくなった……

スコル

嘘だろ!この俺でも数時間は痛かったのに!?

リコ

ど…どうなってんの?頑丈すぎん??

ヴァル

そんなに大差があるのか人によって…

スコル

ちょ!検証だ!姉貴にも当てさせろ!!

ヴァル

おい!やめろ!私はやらんぞ!?

スコル

あ〜!もういい!全員当ててやる!!

そう言ってスコルは乱射する…

リコ

ちょ!やめてや!
もう当たりたくないんや!!

ヴァル

パーカ!早く家の中に入れ…!

パーカ

は、はいぃ!

こうして俺たちは 乱射撃を避けながら家の中に入った

少ししてから、リビングに行くと

ソファーでヴァルが 困り顔で座っていた

よく見ると、左肩を摩っている…

パーカ

っ!!…ヴァルさんもしかして…

ヴァル

ヴァル

…玄関に入る時に当たった…

パーカ

俺のことを優先的に 家の中に入るよう誘導してくれたのに 申し訳ない気持ちでいっぱいだ…

ヴァル

そんな悲しそうな顔で見るな。実は前にも当たったことがあるから、この痛みには慣れている。

パーカ

そ…そうなんですか…!?

パーカ

…お大事になさってください…

そう言って俺は 玄関の方へと向かった………

【main】 Z.island EP1

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