ガタンゴトン!
ここは、いつもの電車。
これに乗って、普通に降りて 、
普通に学校行って、
普通に勉強して・・・
っていう、普通の毎日を送っているのに・・・
今日から普通じゃない毎日が始まる。
仲川海祐
(あー!疲れた・・・)
仲川海祐
(満員電車はいっつも怖いんだよね
・・・)
・・・)
仲川海祐
(痴漢されそうだし・・・)
仲川海祐
(ん?あの子、新入生かな?)
山口凌斗
・・・
仲川海祐
(んーー!!後もう少しで顔
見えるのにーー!!)
見えるのにーー!!)
仲川海祐
イケメン・・・かな?
その時、顔が見えて・・・
仲川海祐
え!?
凄く・・・
仲川海祐
う、嘘でしょ・・・
凄く驚いた。
なんで?そんなの・・・
あの子、狐のお面付けてるもん・・・!!
仲川海祐
(あんな子、どこにいるの?
親もお面付けてるの??)
親もお面付けてるの??)
頭がこんがらがって来て・・・
その時、少しだけ・・・落ち着いた。
山口凌斗
あの・・・
仲川海祐
あっはい!なんですか?
山口凌斗
山口森山高校の人ですか?
仲川海祐
はい・・・そうですけど・・・?
山口凌斗
僕、狐のお面付けてなきゃダメって、
山口家の暗黙のルールなので・・・
山口家の暗黙のルールなので・・・
その時思った・・・
この子、絶っ対イケメンって!!
仲川海祐
あ・・・そうなんだ!
山口凌斗
なので、僕、変な人じゃないんで・・・
それだけです・・・
それだけです・・・
仲川海祐
あ、ちょっと待って!!
山口凌斗
・・・?なんですか?
この駅で降りなきゃ・・・
この駅で降りなきゃ・・・
山口凌斗
!?
仲川海祐
お面・・・見せて?
山口凌斗
わ、分かりました・・・
山口凌斗
どうなっても知りませんからね!!
スッ・・・
仲川海祐
(えっ・・・?)
すっごい・・・
山口凌斗
あの・・・
凄い・・・
山口凌斗
もういい・・・ですか?
イケメン・・・!!
仲川海祐
付き合って・・・お面くん。
山口凌斗
!?な、え・・・
仲川海祐
お願い・・・
山口凌斗
・・・いい・・・ですよ。
この時・・・
お面くんに会えて良かったって・・・
仲川海祐
改めて思ったの・・・お面くん。
山口凌斗
そういえば・・・今日結婚記念日・・・
ですね。
ですね。
山口萌花
おかあさーん!
仲川海祐
ん?なあに?どうかしたの?
山口萌花
あのね、これ、プレゼント!
うけとって!!
うけとって!!
仲川海祐
ありがとう!萌花。ママ、
すっごい嬉しい!
すっごい嬉しい!
山口萌花
えへへー!
山口凌斗
お父さんからもプレゼントだよ。
山口萌花
うわあ!うさぎのお面だ!
山口萌花
ありがとう!お父さん!
仲川海祐
良かったね、萌花!
山口萌花
うん!すっごい嬉しい!!
そう・・・
お面くんとの恋は難しいけど・・・
とっても・・・
仲川海祐
幸せ!