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双葉

ちょっとさ

三葉

どうしました?

双葉

学校サボって暇だし

双葉

ちょうどいいから

双葉

話したいんだけど

双葉

今いい?

三葉

いいですよ

双葉

いやね

双葉

こんな寒い季節になるとさ

双葉

昔辛かったこととか

双葉

結構泣いたこととか

双葉

思い出しちゃうわけね

三葉

私、分かりました

双葉

どうぞ

三葉

最近の静電気がすごくて

三葉

セーター脱ごうとして

三葉

どうしても痛くて

三葉

あ、これ一生脱げないかも

三葉

って思って

双葉

違うね

三葉

違いますか

双葉

全然違うね

三葉

全然違いますか

双葉

もしあのテンションで

双葉

その話始めたら

双葉

妹とはいえ

双葉

殴られても

双葉

文句は言えない

三葉

じゃあ

三葉

なんの話です?

双葉

いや

双葉

実はさ

三葉

はい

双葉

私、中学の時

双葉

告白

双葉

断られたことあるのよ

三葉

へえ

三葉

知りませんでした

双葉

うん

双葉

誰にも言ってないからね

三葉

そうなんですね

双葉

この歳になると

双葉

色々あるわけよ

三葉

まだ18ですけどね

三葉

私も姉も

双葉

でまあ

双葉

それでまあ

双葉

思いの外さ

双葉

それが

双葉

めちゃくちゃショックで

三葉

なるほど

双葉

結局

双葉

そのまま

双葉

その人とは

双葉

何も話さないで

双葉

卒業しちゃったんだけど

三葉

ふむ

双葉

いまだに

双葉

ちょっと

双葉

忘れられない

双葉

っていうか

三葉

…あー

三葉

そういうことですか

三葉

なるなる

三葉

分かります

双葉

分かってくれる?

三葉

はい

三葉

凄くわかります

双葉

凄くわかるんだ

双葉

それはなんか嫌だけど

三葉

いや

三葉

実ですね

三葉

私も

三葉

似たような経験

三葉

あるんで

三葉

結構

三葉

姉の気持ち

三葉

分かります

双葉

あれ

双葉

あんたも

双葉

断られたことあるの?

三葉

…あれは確か

三葉

去年ですね

三葉

私、3組だったんですよ

双葉

はいはい

三葉

その時

三葉

とても仲良い男友達がいて

双葉

うん

三葉

よく話してて

双葉

うん

三葉

時々一緒に帰ってて

双葉

うん

三葉

だから

三葉

大丈夫だと

三葉

いけると

三葉

思ったんですけど、ね

双葉

うん

三葉

その人に

三葉

掃除当番

三葉

代わってくれませんか?

三葉

ってお願いしたんです

双葉

……

三葉

断られちゃったんですけどね

双葉

……

双葉

どうやら

双葉

私の悲しみは

双葉

伝わらなかったみたいね

三葉

まさか

三葉

姉妹で

三葉

同じ経験をするとは

双葉

伝わってないのよね

三葉

やはり双子

三葉

ということでしょうか

双葉

全然伝わってないのよね

三葉

あれですよね

三葉

ああいう時って

三葉

頭真っ白になりますよね

双葉

私の場合はそうね

双葉

なんで

双葉

掃除当番断られただけで

双葉

頭白くできるのよ

三葉

家で

三葉

じっともしてられないし

三葉

だから夜中

三葉

一人公園をさまよったり

双葉

それはなんで?

三葉

いやー

三葉

あれですね

三葉

お互い

三葉

辛い思いしてきましたね

双葉

あの

双葉

ちょっと

双葉

一回

双葉

寄り添うの

双葉

やめてもらっていい?

三葉

…で

三葉

姉は

三葉

なんと告白したんですか?

双葉

……

双葉

あのさ

双葉

私から話しかけて

双葉

なんだけど

三葉

はい

双葉

それ

双葉

あんま

双葉

断られてるやつに

双葉

聞くもんじゃないからね

三葉

まあそうですけど

三葉

でも

三葉

今日ぐらい

三葉

腹割って話しましょうよ

双葉

……

三葉

ご主人様に

三葉

学校サボったこと

三葉

黙ってますから

双葉

……

双葉

まあ月並みよ

双葉

「あなたのことが」

双葉

「ずっと好きでした

双葉

「付き合ってください」

双葉

って感じかな、確か

三葉

…辛かったですね

双葉

うん

双葉

ありがとう

三葉

私はですね

双葉

あんたも話すの?

三葉

「絶対にお礼はします」

三葉

「なので」

三葉

「今日だけ」

三葉

「当番代わってください」

三葉

って

双葉

……

三葉

三葉

ハンカチいります?

双葉

別に泣いてないわよ

双葉

死ぬほどよく見るシーンだし

三葉

姉は強いですね

双葉

……

双葉

長女だからね

三葉

…で

三葉

なんて言って

三葉

断られたんですか?

双葉

……

双葉

あ、これ

双葉

デリカシー捨てた感じ?

三葉

……

双葉

……

三葉

…で

三葉

どんな感じでした?

双葉

あ、捨てた感じね

双葉

先に言って

双葉

びっくりするから

三葉

聞かせてくださいよ

双葉

……

双葉

まあ

双葉

よくある話よ

双葉

そのー

双葉

なに

双葉

友達としか見られない

双葉

とか

双葉

そういう風に思えない

双葉

とか

双葉

そんな感じ

三葉

ちなみに

三葉

私が断られた時は

双葉

切っていい?

三葉

飼い猫の

三葉

餌の時間だからって

双葉

もう勘弁して!

双葉

何この会話!

双葉

流石に聞いてらんない!

三葉

ほんと

三葉

姉の気持ち

三葉

すっごく

三葉

分かります

双葉

いやいやさ

双葉

分かるわけがないのよ

双葉

私は愛の告白断られて

双葉

あんた

双葉

掃除当番断られてるだけで

双葉

何をどうわかるってのよ

双葉

私、本気の告白だったの

双葉

あんたにその気持ち

双葉

分かるわけないじゃん!

三葉

メソメソすんなよ!

双葉

まじかよ

三葉

…はぁ

三葉

あの

三葉

双葉

なによ

三葉

三葉

どこにいますか?

双葉

今?

双葉

家の近くの

双葉

モスだけど

双葉

…なに?

三葉

よし

三葉

じゃあ

三葉

ちょっと待っててください

双葉

ん?

三葉

歯を食いしばって

双葉

……?

三葉

待っててください

双葉

……

双葉

え、なに私殴られるの!?

双葉

嘘でしょ!

双葉

なんで!?

三葉

私も

三葉

辛い思いしてきましたけど

三葉

それを乗り越えて

三葉

今を生きてるんです

双葉

いやそれは

双葉

あんたの過去が

双葉

たいしたこと

双葉

ないからであって

三葉

姉も

三葉

いつまでも

三葉

被害者ぶってないで

三葉

前に進みましょう

双葉

…進むって

三葉

止まった時計の針

三葉

動かしましょう!

双葉

……

双葉

まあうん

双葉

言いたいことはわかる

双葉

私だって

双葉

どうにかしたいと思ってる

双葉

…でも

双葉

どうしたらいいか

双葉

自分でもわかんないのよ

三葉

……

三葉

あれですね

三葉

そういう時はもう

三葉

代わりを見つける

三葉

それしかないです

双葉

代わり?

双葉

代わりの人?

三葉

選ばないで

三葉

別に誰でもいいんですよ

双葉

誰でもって…

三葉

年上でも年下でも

双葉

うん

三葉

男でも女でも

双葉

うん

三葉

ほうきでも、ちりとりでも

双葉

結局、掃除当番かい!

双葉

なんなのあんたまじで!

双葉

その話二度としないで!

三葉

とにかくですよ

三葉

心の中にある気持ち

三葉

一回全部

三葉

吐き出しましょう

双葉

…え、なに

双葉

どういうこと?

三葉

叫んで出して

三葉

忘れましょう

双葉

いや

双葉

双葉

そういうのいい

三葉

もういいから

三葉

恥ずかしがらないで

双葉

いいって

双葉

そういうの

双葉

合わないし

三葉

相手の名前は?

双葉

え?

三葉

断られた相手

双葉

いやいいって

三葉

教えてください

双葉

ほんともういいから

三葉

言わなきゃ終わりませんよ

双葉

だからほんとに

三葉

いいですから

三葉

言わないと分かりません

三葉

早く

双葉

あーもう!

双葉

扇原よ扇原!

三葉

おうぎはら?

双葉

扇原くん

三葉

扇原くんなら

三葉

「扇原くーん!」

三葉

「滅びろー!」

三葉

「私絶対」

三葉

「幸せになってやるー!」

三葉

これでいきましょう

双葉

まじでいいって

三葉

いいからいいから

双葉

いや本当に

三葉

言いましょう

双葉

今店内だし

三葉

外に出て人気のいないところで

双葉

キャラじゃないし

三葉

言うとスッキリします

双葉

……

三葉

ほら

三葉

叫んじゃいましょう

双葉

……

三葉

……

双葉

通話終了

通話
01:00

双葉

あー

双葉

確かに

双葉

ちょっと気持ちが楽になったかも

三葉

ここまで聞こえてきましたよ

三葉

というか

三葉

思ったよりも

三葉

溜まってたんですね

三葉

放送禁止用語

三葉

連発してましたよ

双葉

気のせいよ

三葉

さすが姉です

三葉

…よし

三葉

応答なし

応答なし

双葉

あんたはいいでしょ!

双葉

なにを!

双葉

誰に!

双葉

どこへ伝える気なの!

三葉

…え

三葉

あの頃の気持ちを

三葉

あの方に

三葉

叫ぼうと

双葉

もう私

双葉

あなたが本当にわからない

三葉

…え

三葉

いや

三葉

冗談とかではなくて

三葉

あの時

三葉

その方が

三葉

掃除当番を

三葉

代わってくれたら

三葉

よくしてくれた

三葉

近所のおばさんの

三葉

最期を看取れたのに

三葉

双葉

……

三葉

……

双葉

なんか

双葉

ごめんね

三葉

……

双葉

その

双葉

うん

三葉

……

双葉

ごめん

双葉

気づいてやらなくて

三葉

それを踏まえて

三葉

一つだけ

三葉

断ったその人へ

三葉

三葉

聞きたいことがあります

双葉

なにさ

三葉

猫の餌って

三葉

言い訳にしては

三葉

結構

三葉

苦しくないですか?

双葉

知らないわよ

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