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学校も気づけば、今日で最後になった。

ロッカーも机も空で、

ついでに前の席も居ない。

高橋は、また呼び出されたとか。

今日は一緒に帰れないらしい。

"夏祭り、忘れんといてな!"

って、それだけを言い残してバイバイ。

夏祭りで会うけど、

学校で会うのは最後で、

2ヶ月くらい会わないんだからさ…

今日ぐらい一緒に帰ったって良いじゃん…

なんてわがままは言えるはずなく、

高橋はダッシュで教室を出ていった。

ゆうか

帰るか…

そう呟いて教室をあとにし、

校舎から出ると、

いつしか見たあの光景。

サッカー部が校庭を埋めつくしてて。

それを横目に見ながら通っていくと、

"あ、愛川さんや!"

なんて近寄ってきた男の子1人。

ゆうか

…えっと、

長尾謙杜

謙社!

長尾謙杜

長尾謙社!

ゆうか

あぁ、

確か、

高橋をサッカーに誘ってた人だ。

長尾くんは、

"あれ、高橋は?"

と、周りをキョロキョロ見渡す。

私は長尾くんに、

"今日は彼女の所行ってるよ"

って伝えると、

明らかに驚いた顔。

どうしたの、?

と聞けば、

また、明らかに動揺した。

長尾謙杜

なっ、なんにもないで!

ゆうか

…神に誓える?

長尾くんは、

私から目を逸らし、

少し悩んでから、

"無理…です、"

と。

で、動揺してるわけを教えてくれた。

長尾謙杜

いや、

長尾謙杜

高橋愛川さんの事好きなのに

長尾謙杜

まだ彼女作ってんやなって。

ただ、その話してくれた内容が衝撃すぎて。

確かに長尾くんは、

"高橋は愛川さんが好き"

と言った。

…私のことが好き?

ゆうか

…え、っと、

ゆうか

……え?

長尾謙杜

あ、まさか、

長尾謙杜

…高橋まだ伝えてなかったとか?

ゆうか

…よく分かんない、

長尾謙杜

っ…わぁぁあ!

長尾謙杜

ごめんやで!

長尾謙杜

忘れて!!

ゆうか

いや、

ゆうか

どうやったら忘れられるん?…

長尾謙杜

何とか忘れてや!

長尾謙杜

そうやないと俺、

長尾謙杜

殺されてまう…

衝撃が大きくて、

驚いて、

信じられなくて。

"お願い!!"

と、手を合わせて、

上目遣いされるけど、

もう耳に入んない。

長尾謙杜

ん〜、

長尾謙杜

高橋、重症レベルで

長尾謙杜

愛川さんの事好きやったと思うけどな〜

"なんでそんな事してるんやろうな?"

って。

そんなん、

分かるわけないじゃん。

青春なんて、しなくていいでしょ。

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コメント

15

ユーザー

いやけんと〜よ!

ユーザー

恭平くんに重症レベルで好きになって貰えたら結構自信つきますよね…笑(すみません…訳わかんなくて…。)

ユーザー

みず 青春の風早く吹いて欲しいなぁ😭

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