コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
#2 運命の出会い
本を読む手を止めて、 窓の外を眺めた。
ちょうどサッカー部が 試合をしている所だった。
彼
正面に座って雑誌を 読んでいたはずの彼の視線も
いつの間にか校庭に向いている。
私
私
私
彼
私
私
私
私
彼
彼
彼
“お休み中”と濁したのが 変に引っかかる。
なにか詮索されたくない事情でもあるのだろうか。
私
彼
彼
私
私
彼
彼
彼
私
私
彼
彼
彼
私
彼
私の聞きたいことに 関してはだんまりなのに
どうして素でこんなに 騒げるんだろう。
私
私
私
私
彼
彼
彼
私
意外にもまともな答えが 返ってきたことに驚いた。
いつも自由で適当なのに、そういうところはしっかりしている。
彼
彼
彼
私
私
私
私
私
私
私
私
私
私
私
彼
普段はうるさい彼なのに 静かに耳を傾けてくれるから
私
私
なんだか不安になってしまう
私
私
こういう時にこそ なにか言って欲しいものだ。
私
私
彼
彼
彼
ああ、もう
この人は本当に、
すぐそういうことを言う。
本当に調子のいい人だ。
やっぱり黙っていて ほしいかもしれない。
私
私
彼
私
私
私
彼
彼
私
彼
私
私
彼
たまには顔出すかー、と面倒くさそうな顔をしている彼を横目に
片付けを済ませて、鞄を持つ。
彼
私
また、なんて あるんだろうか。
校庭へ向かう彼の背中を見送りながらふと考え込んでしまう。
そんなネガティブを断つように制服のスカートをはらってからその場を後にした。