赤城山 ほのか
雛村さぁん?私、貴方につくね?
雛村 光
わかりました。こちらは、莉亜ちゃんが貴方に着きます。
赤城山 ほのか
ふーん、沖野さんね
沖野 莉亜
赤城山ちゃん、私を舐めないでね?
赤城山 ほのか
舐めてないよぉ?💢
大川 凛音
ほのちゃん、私は誰つく?
赤城山 ほのか
んーじゃあ、その沖野さんよろしくね
大川 凛音
おけ
鈴木 紗綾
てっ!事は……私は……大木さんね
大木 ちい
えへへ☆
紗綾ちゃん、よろしくね!
向井明香
えーじゃあ、試合始めるよ?
一同
お願いします!
赤城山 ほのか
(よし、ジャンプボール勝った)
沖野 莉亜
んんん、取られちゃった!ごめん
雛村 光
大丈夫!
赤城山 ほのか
(ここ!抜ける!)
沖野 莉亜
あっ!ごめっ
赤城山 ほのか
えっ……
赤城山がぬこうとしたその時だった
いなかったはずの「おちびちゃん」が
目の前にいた。
雛村 光
赤城山さん、すみません。
赤城山 ほのか
ちっ。
赤城山 ほのか
凛音、パス
大川 凛音
おーけぇ!?
鈴木 紗綾
(雛村さん?!いつの間に!?ボールが取られてっ!)
パスしたはずのボールが、カットさせた。
この瞬間、赤城山には
「諦め」
という文字が浮かんだ。
赤城山 ほのか
(あぁ、沖野さん達が言ってたのってこういうことなんだ。
赤城山 ほのか
私がかなう相手じゃなぁない
大川 凛音
ほのちゃん……?
それから何度も雛村にやられ、結局、
A32対B5という結果でも終わった
赤城山 ほのか
(身長を埋め尽くすこの技術。私にはない。私はあくまで「身長」だけでプレーしてきた身。)
雛村 光
赤城山さん、諦めたよね?
赤城山 ほのか
は?そんなわけないじゃん。
雛村 光
赤城山さんの中学時代のプレー見てきた。けど、今より楽しそうだった。
向井明香
雛村!やめとき……
赤城山 ほのか
はぁ!?楽しそうだった?当たり前じゃん!?自分より小さいヤツばっかで、上からぼんぼんシュート決められていた!
赤城山 ほのか
小さいヤツのシュートなんてばんばんブロックできてた!どんな上手いやつでも!止めてきた!
赤城山 ほのか
なのに!あんたは!
赤城山 ほのか
身長差を技術だけで埋められた!
赤城山 ほのか
そりゃあ、諦めるよ
雛村 光
赤城山さんは!それでいいの!?
赤城山 ほのか
え……?
雛村 光
私にシュート決められて悔しいよね。
雛村 光
私だって!中学時代は沢山止められてきた!
雛村 光
赤城山さんの何千倍も!
雛村 光
その為に身に付けた、技術をバカにしないで。わたしは決して上手くはない。
雛村 光
けど、身長差を技術で埋められるよう頑張ってきた!
赤城山 ほのか
私はっ!あんたみたいに努力した事ない
赤城山 ほのか
身長だけのぎりぎりのラインを渡ってきた。
赤城山 ほのか
あんたは、凄いよ。
雛村 光
赤城山さんだって、尊敬してる。
大川 凛音
はーい、じゃあ仲直りってことでいいかなー?
大木 ちい
赤城山ちゃんも光ちゃんもいいよね?
赤城山 ほのか
そう、だね?
雛村 光
だね!
赤城山 ほのか
雛村さん、ごめん。
雛村 光
私こそごめん。
赤城山 ほのか
雛村さん、いや、光。
私はあんたの最強のセンターになる。
雛村 光
じゃあ、ほのか。
私はほのかの最強のガードになるから。