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言えば壊れる。 言わなければ,もっと近づかれる。

蓮音

……オレが

喉が詰まる。

康平が, 思わず一歩踏み出しかけて, 止まる。

康平

大丈夫,触らない。

その一言が, 蓮音の最後の均衡を揺らした。

蓮音

……それが,一番,
困るんです

掠れた声。

康平の眉が,わずかに寄る。

康平

どういう意味だ

蓮音は,笑おうとして失敗する。

蓮音

……触られたら,
理由つけて離れられる

蓮音

……でも

言葉が途切れる。

蓮音

……触られないと,
オレが勝手に
近づいてるみたいになる

…………

康平は,その言葉の意味を, すぐには理解できなかった。

けれど── ただの不安定じゃないことだけは, はっきり分かる。

康平

なあ、蓮音

今度は、名前を呼ぶ声が低い。

康平

それ,俺の問題だよな

蓮音は, 首を振ろうとして, 止めた。

否定できない。

康平は,ゆっくり息を吸う。

康平

俺が、
優しくしてるつもりで、
余計に追い込んでるなら

康平

……

康平

それ、善意じゃすまない

その言葉は, まだ決定的ではない。 けれど,確実に近づいている。

扉は,まだ開かない。 雨も,完全には止まない。

溶けるまで触れないで

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