桃青『夢と現実』

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本人様とは一切関係ありません

⚠桃青同棲 ⚠季節違います

⚠死ネタです

ドンッッッ

何かと何かがぶつかり合ったような鈍い音が聞こえる。

周りの人達がなにか叫んでいる。 しかしそんなことはどうでもいい。

さとみ君は？さとみ君は何処にいるの？僕の記憶ではさとみ君が轢かれそうになっていた。

何処？何処にいるの？

早く、早くさとみ君が無事なのか探さなきゃ行けないのに。

さっきの出来事がまだ恐ろしく身体が上手く動かない。

車は結構スピードを出していたはず。あんなのが当たれば流石のさとみ君と言えど絶対に無事では済まない。

もしさとみ君が死んでしまったら、なんて考えたくない。

さとみ君を探さなきゃ、

小さくだけど動くな、という声が聞こえる。

まさかさとみ君が？

無事、なのかな。 嫌、動くなと言われるなら怪我は負っているはず。

さとみ君の元へ今すぐ行きたいのに僕の体はまだ言う事を聞かない。

怖い、怖い。 もしさとみ君が死んでしまったら、、、

さとみ君が優しい目で頭を撫でてくれる。

先程のぐちゃぐちゃになった交差点と周りの人の叫び声を思い出すとさらに怖くなる。

さとみ君が今まで聴いた事がないような、何処か悲しそうで何処か優しそうな声で言った

そう尋ねると何言ってんだこいつって顔でこう言われた

あんな夢見たから今日の事忘れてた、、、

ピーー

と言う今1番聞きたくなかった音が聞こえてくる。

頭が真っ白になった。 つい最近まで嫉妬しただの彼氏がカッコよすぎるだの、

あの無邪気な子供の様な顔で話しかけてきたころちゃんが、

死んだ？

今日は確かさところの記念日だったはずだ。

そんな日にこんな、、、

それから少ししてさとみ君が口を開いた。

みんなもう泣きかけだった。

外に出ると少し涼しく冷たい風が吹くと紫苑や楓がなびいていた

今思い出しても辛い。 でもそれ以上に辛いのはさとみ君ところちゃんだ。

シオンの花言葉 「追憶」「君を忘れない」「遠方にある人を思う」

楓の花言葉 「大切な思い出」「美しい変化」「遠慮」