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まじで時差コメ失礼しますm(_ _)m 本当にこの作品好きで、、何回みても泣けるって言うか、、 まじで、好きです!!!!!!! 語彙力分けて欲し(((初コメで調子乗ってすんません、、
最高すぎて泣けてきた
死亡動機
誰もが消滅願望を持っていてみんなそれを隠して生きている。
命は大切に。
命は尊い素敵なもの。
なんだかあほらしい
すぐそこで動画を撮って踊り狂ってる女共も少なからず消滅願望がひかっている
俺は消滅願望が影として見えるのだ。
頭の上に存在しないはずの丸が五個並んでいてそれが消滅願望を表している球体なのである。
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ひまちゃんの消滅願望は3つ。なにかあったんだろうな。
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一気に消滅願望が光らなくなった。ひまちゃんはすごい。
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ひまちゃんが奥の体育館へ消えていった後俺は三年の中等部棟へと移動した
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だがそのせいで人にぶつかってしまった
人の消滅願望はなるべくみたくないから下を向いて歩く。
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驚いた。彼の球体は五つ共に光を放っていない。空っぽだ。 むしろ消滅願望がなさすぎてか光輝いている
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いるまちゃんの消滅願望は見事に五つ。それも紫色だ
紫色の球体に五つの光は相当の悩みを抱えている人にしか出ないのだ
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いるまちゃんにばっくはぐしながら進んでいく。いるまちゃんの顔はなんだか次第に曇っていった
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自分で聞いといてなんも答えられない自分が嫌で、怖くて、醜くて
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ここに来るまでに何人の消滅願望を覗いてきたか。みんな笑顔振りまいてたってなんだってそれはただの仮面で信じてはいけない。それは言動も同じだ。たとえ笑顔でもそれは大半が嘘なのだ
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本当は言いたかった。他人の消滅願望が見えて苦しいと。周りがみんな敵に見えるって。
だけどそんな都合よく察せるほど人間はコンピュータじゃない。
これは俺の問題。誰にも教えちゃいけない俺の秘密なんだ
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彼の消滅願望はいつ見ても空っぽで黄色く輝いている。彼といると勝手な気を使わずに済むから楽だ。俺は気づけば彼といる時間の方が多くなっていた
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誰かを自分から誘い食べ物を食べたりするのは初めてかもしれない。そんな初めてをしれっとやらせる彼は偉大だ
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重い足を引きずり椅子へ深く腰掛ける。まだ暖房が効いていなく凄く冷えている足を擦って擦って擦りまくった
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うっかりシャー芯を切らしてしまった。めんどうくさいが買ってきてしまわないとより面倒になるだろう。それを見越して買いに行くことにした
お目当てのシャー芯と明日用のカップ麺を買って袋をふらふらさせながら歩いていると見覚えのある姿を目撃した。
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あそこから真ん前にある小さい鉄橋。その下に男が見え駆け寄ってみるとそこには何かを助けようとしているであろうらんらんで半分溺れかけていた
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確かに彼は震えている
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昨日の記憶が走馬灯のように流れていた。
俺は絶滅ギリギリの放送部の委員長をやっている
ん?部員はって?えっとですね。
緑川すち、川崎すち、山川すち。ですね
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彼はいたずらげに笑を零した
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彼を放送室から出して1度静かになった。けれどそれは瞬く間に砕かれまた放送室に熱気がこもった
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彼の球体は空っぽで黄色く光り輝いていた
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ボックスの右端にはマカロンに手足と目が着いた丸いフォルムの不格好なキャラクターが。
あれから何週間かかけ、彼と俺でボックスを作った。
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最後のセリフはいつもらんらんが言う言葉だ。
内心この言葉が俺はすごく好きだ。
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らんらんは笑顔でこちらを振り返る
最近の放送はらんらんのおかげで大人気だ
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今日は午前授業。各々担当の掃除をやって帰っていい事になっている。俺達は早めに掃除を終わらせているから好きな時に帰れるのだ
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ボックスを反対にし縦に数回降ると大量の紙。今日もすごいな
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彼は不貞腐れたようにつぶやき俺に紙をごそっと半分渡してきた
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リクエストの紙と雑談の紙でし分けてくこと数分。
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真剣な顔でこちらを見つめてくるらんらん。
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たしかに消し直したあとがうっすらありそこには消えたい。と書かれていた
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さすがらんらん。ここの全校生徒の名前は全て把握してるみたいだ。
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俺ら2人は駆け出した
生徒会会議室を借り、こさめ?という子の話を聞くことになった。
らんらんは下駄箱に置き手紙をしてきたそうだ。
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らんらんはとなりで唸り声をあげている
そんな矢先に扉が開いた
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こさめとやら子は小柄で小さい身体を小刻みに震わせている。 球体はすべてオレンジに光を放っていた
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自分ができる最前の優しい声で問いかけ紙をこさめちゃんの前に差し出す。
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こさめちゃんは涙ぐんだ声でぽろぽろと話し始めた。
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こさめちゃんは喉を詰まらせなんとか喋ろうと口をぱくぱくさせている
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らんらんがこさめちゃんの手を取り隣でリズムに乗せて一緒に深呼吸をする。らんらんの顔は酷く落ち着いていた
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こさめちゃんが話し終えてひくひくと肩を上下させた時。らんらんはこさめちゃんを優しく包み込んだ。
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こさめちゃんは涙をこぼして嗚咽をあげ泣き始めた。黙って背中をとんとんして優しい笑顔で微笑む彼。
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彼は一瞬ピクっと身体を震わせゆかにへたりこんだ。 少し長めの黒い髪がゆらっと揺れた
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こさめちゃんの球体の光が明るさを弱めた
あれから俺ら三人はよく居るようになった。
こさめちゃんは殻を破ってピアスを開け髪を灰色にピンクと青のブリーチでバチバチに決めている。前とは打って変わって凄く楽しそうだ
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このふたりは俺の数少ない友達だ。ただ二人の間に金髪に毛先がサーモンピンクの少年がいた
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こうして部員が一気に六人に増えた放送部。機械担当のみことちゃんといるまちゃんと俺。アナウンス担当のらんらんとこさめちゃんとみことちゃん
一気にこの部は人が増え賑やかになった
だけどらんらんのことをよくおもわない人も増えて雑談と関係ない心無い言葉が書かれた紙も次第に増えていった
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心無い言葉を目の当たりにしてもらんらんの球体は空っぽで。むしろ輝きは強まっていった
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決まったのは俺とみことちゃんが放送班、らんらんといるまちゃんがサービスカウンター班、なつこさが見回りになった。
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賑やかな空気が漂う会議室。俺にこんな楽しいひとときが来るとは思いもしなかった
ドタバタ歩き回る毎日。
2ペアに別れて放送もちゃんと続け、
放送部は前と違い活気に溢れていた
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ついに本番。俺とらんらんの最後の文化祭。
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おー!
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みんなすごく盛り上がっていて笑顔で溢れている
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「第56回シクスフォニア学園文化祭にお越しいただき 誠に感謝致します 小さなお子様ずれの方はお子様から目を離されないよう、ご協力お願い致します。もし迷ってしまった場合1階の入場用玄関の隣にある第一教室にサービスカウンター担当の生徒が居るのでお申し付けください。その他〜、ーーー」
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数時間後…
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午前の部が終わって放送部はとりあえず五分休憩。それが終わればすぐ放送。それぞれの担当にまた戻る。こんなにも大変だとは思いもしなかった。
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マイクがONになる。少し緊張が混じって声が震える中放送がスタートした
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雑談の中には勉強や進路。恋の事も。告白の文の代用もした。徐々に進んでいき、ついに最後の雑談へ。
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心臓が嫌な音をたてる。背中から嫌な汗がたれた
そんな時に通知がなった
相当焦っているのか。こさめちゃんのLINEの文が誤字だらけだ。屋上に続く窓に目をやる。そこには屋上のフェンスに腰掛けるらんらんがいた。俺とみことちゃんは放送室を飛び出した
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彼のフェンスから離した手をぎゅっと掴む。彼の腕は凄く細い
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間一髪でこちらへ連れてこれた。彼の細くて落ち着く身体をそっと抱き寄せる
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百瀬らんじゃないッッ、…
らんらんは俺の胸に顔を埋めて嗚咽を零している。彼の身体は酷く震えていた
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らんらんの光は空っぽだったんじゃない。光を放っていたんだ。誰よりも強く。強く。だからオレンジ、紫を通り越し黄色に。眩しいほどに光を放っていたんだ
らんらんのことなんにも知らなかったんだ。
実はこんなに辛くてしんどくて自らの命を絶つことを考えていたことも。両腕に刻み込まれている無数の線も。首元にくっきり残っている縄の跡も。
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おいで
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卒業おめでとうっ!
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らんらんの消滅願望は二つ。ほんのりオレンジ色だ
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消滅願望がひとつ。光を弱めていき、次第に消えた。
死亡動機
… 𝗍𝗁𝖾 𝖾𝗇𝖽