テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

死亡動機

誰もが消滅願望を持っていてみんなそれを隠して生きている。

命は大切に。

命は尊い素敵なもの。

なんだかあほらしい

すぐそこで動画を撮って踊り狂ってる女共も少なからず消滅願望がひかっている

俺は消滅願望が影として見えるのだ。

頭の上に存在しないはずの丸が五個並んでいてそれが消滅願望を表している球体なのである。

st.

……

n.

おはよ!

st.

うおっ、暇ちゃんだ。おはよ

ひまちゃんの消滅願望は3つ。なにかあったんだろうな。

n.

なぁー、まじ本当に課題が嫌すぎる。

st.

え?課題の提出日明後日だよ

n.

がち!?

一気に消滅願望が光らなくなった。ひまちゃんはすごい。

n.

あ、俺生徒会だから言ってくるわ!

st.

はーい

ひまちゃんが奥の体育館へ消えていった後俺は三年の中等部棟へと移動した

st.

くしゅっ、

だがそのせいで人にぶつかってしまった

人の消滅願望はなるべくみたくないから下を向いて歩く。

st.

すみませんっ、……!

r.

すちくんこそ大丈夫?怪我してない?

st.

はい、

st.

っ……!

驚いた。彼の球体は五つ共に光を放っていない。空っぽだ。 むしろ消滅願望がなさすぎてか光輝いている

r.

じゃあそろそろ行くね。気をつけて!

st.

ふふ、はい!

i.

あ、すち

st.

んあ、いるまちゃん

st.

いるまちゃんの消滅願望は見事に五つ。それも紫色だ

紫色の球体に五つの光は相当の悩みを抱えている人にしか出ないのだ

st.

いるまちゃん。おいで(手広)

i.

っ、笑

st.

はい!きた!

いるまちゃんにばっくはぐしながら進んでいく。いるまちゃんの顔はなんだか次第に曇っていった

st.

なんかあったの?

i.

俺さ、笑ほんとのほんとにしのうかなぁって思っちゃって

st.

ぅっ、ぁ”っ、……

自分で聞いといてなんも答えられない自分が嫌で、怖くて、醜くて

i.

なんか変なこと言ってごめんな!笑俺呼び出しくらっとったわ

st.

ふぅー、

ここに来るまでに何人の消滅願望を覗いてきたか。みんな笑顔振りまいてたってなんだってそれはただの仮面で信じてはいけない。それは言動も同じだ。たとえ笑顔でもそれは大半が嘘なのだ

st.

死にたいのは俺の方だよ

r.

どーしたん笑

st.

うわぁっ!?

r.

しーっ、

st.

らんさん…

r.

なんか慣れないかららんらんとかでいーよ

st.

じゃあらんらん、

r.

んで、どしたん。

st.

いや、なんでも!笑

本当は言いたかった。他人の消滅願望が見えて苦しいと。周りがみんな敵に見えるって。

だけどそんな都合よく察せるほど人間はコンピュータじゃない。

これは俺の問題。誰にも教えちゃいけない俺の秘密なんだ

r.

んー、気が向いたら教えてね!

st.

わかった

彼の消滅願望はいつ見ても空っぽで黄色く輝いている。彼といると勝手な気を使わずに済むから楽だ。俺は気づけば彼といる時間の方が多くなっていた

r.

へー、すちの好きな食べ物はスイーツなんだぁ

st.

まぁ、

r.

でもスイーツって何…?

st.

え、は、え!?

st.

スイーツ知らないの。

r.

まぁ、?

st.

はぁ、時間ある?

r.

この後は時間、ある!!

st.

食べ放題行くよ

r.

え、ん?まぁやったー!!

r.

おなかいっぱい!!笑

st.

だねえ笑

誰かを自分から誘い食べ物を食べたりするのは初めてかもしれない。そんな初めてをしれっとやらせる彼は偉大だ

r.

んじゃあ俺あっちだから!またあしたね

st.

ん、またあしたね

st.

疲れた。

重い足を引きずり椅子へ深く腰掛ける。まだ暖房が効いていなく凄く冷えている足を擦って擦って擦りまくった

st.

勉強しなきゃ

st.

あ、うわさっき買えばよかったな。

うっかりシャー芯を切らしてしまった。めんどうくさいが買ってきてしまわないとより面倒になるだろう。それを見越して買いに行くことにした

お目当てのシャー芯と明日用のカップ麺を買って袋をふらふらさせながら歩いていると見覚えのある姿を目撃した。

st.

は、!?へ、ちょ、

st.

らんらん!!

st.

っ、!

あそこから真ん前にある小さい鉄橋。その下に男が見え駆け寄ってみるとそこには何かを助けようとしているであろうらんらんで半分溺れかけていた

r.

はぁ、はぁ、はぁ、

st.

なんであんなことしたのっ……

r.

だって!白い猫が…

st.

え?これのこと?これならビニール袋だよ

r.

ど、え、え、間違えたぁ……

r.

ちょっ、安心したら震えてきたっ…w

確かに彼は震えている

r.

早くお風呂はいりたいからかえろー?

st.

そうだね風邪ひかないでよ

st.

あ、

昨日の記憶が走馬灯のように流れていた。

俺は絶滅ギリギリの放送部の委員長をやっている

ん?部員はって?えっとですね。

緑川すち、川崎すち、山川すち。ですね

st.

んあ、終わった。

r.

とんとん。失礼しまーす

r.

さんねんびーくみ。百瀬らんでーす

st.

とんとんはドアにやるもんだよ…

r.

なんかさー?すちの選曲渋くない?

st.

ぅっ…好きなんだもん…

r.

んまぁまぁ、今どきの曲と言ったら

r.

笑須りうさん作曲のくれよんすたーずくらいじゃん!

st.

まぁ、

r.

そーいえばこのままだとこの部終わるんだよね?笑

彼はいたずらげに笑を零した

st.

うぅ、うるさいなぁ!

r.

ごめんごめん笑
俺立候補してもいい?

st.

r.

st.

むり

r.

st.

かえって

r.

st.

それじゃ

r.

彼を放送室から出して1度静かになった。けれどそれは瞬く間に砕かれまた放送室に熱気がこもった

r.

おねがいー!!!

st.

…今年だけね。

r.

やったー!!

彼の球体は空っぽで黄色く光り輝いていた

r.

ねーねー

st.

はい

r.

ただ俺らが好きな曲流すだけだと興味持って貰えないじゃんか!
ダカラリクエスト箱とかを作ろうと思って

st.

あー

r.

リクエストだけじゃなくて投稿機能もつけたりしてさ!

st.

……いいかも

r.

ーーです!

ボックスの右端にはマカロンに手足と目が着いた丸いフォルムの不格好なキャラクターが。

あれから何週間かかけ、彼と俺でボックスを作った。

r.

1月17日。いつもの昼の放送です。
司会担当するのは3年B組の百瀬らんことらんらんがお伝えします!

r.

ペンネーム。きいろのみこさんから!
「いつもらんらんの司会で昼休みが楽しいです。最近身長が伸びなく困ってます。」

r.

あははw俺も困ったことあるなー!
でも1番は根性!カルシウムがあるもの沢山食べたら伸びると思う!
がんばれきいろのみこさん!

r.

曲のリクエスト!
ペンネーム生きてるだけで丸儲けさんから!
最近なかなか元気が出ない時に聴いた曲です。
皆さんにも元気を与えられたらいいな。

r.

てことで!今日の曲は生きてるだけで丸儲けさんのリクエスト
くれよんすたーず、放送部からのおすすめーーーの二本になります!

r.

今日もゆっくりしてってな!

最後のセリフはいつもらんらんが言う言葉だ。

内心この言葉が俺はすごく好きだ。

r.

今日の放送は以上になります!
十五分間も付き合ってくれてありがとう!次の放送は木曜日!
ほなまたな!!

r.

機械担当緑川すちことすっちー
アナウンス担当百瀬らんことらんらんでした〜

r.

おわったよー!!

らんらんは笑顔でこちらを振り返る

最近の放送はらんらんのおかげで大人気だ

st.

おつかれ。

r.

けっこー大好評!気分もいいし

st.

それは良かった。

今日は午前授業。各々担当の掃除をやって帰っていい事になっている。俺達は早めに掃除を終わらせているから好きな時に帰れるのだ

r.

ボックス開封しよっか

st.

そだね

ボックスを反対にし縦に数回降ると大量の紙。今日もすごいな

st.

うわすご

r.

へへっ笑やっぱり俺人気ー!笑

st.

そだねー

r.

ひど、

彼は不貞腐れたようにつぶやき俺に紙をごそっと半分渡してきた

r.

お願いします

st.

ほい

リクエストの紙と雑談の紙でし分けてくこと数分。

r.

すち、これ。

真剣な顔でこちらを見つめてくるらんらん。

st.

え?推し活に貢ぎすぎてお金ないって書いてるだけじゃないの?

r.

ここ。かきなおしたあとがみえるでしょ

たしかに消し直したあとがうっすらありそこには消えたい。と書かれていた

r.

名前、あめふれこさこさってさ、
一年の雨乃こさめって子っぽくない?

さすがらんらん。ここの全校生徒の名前は全て把握してるみたいだ。

st.

たしかに。あめもこさも入ってる
一か八か行くか。

俺ら2人は駆け出した

生徒会会議室を借り、こさめ?という子の話を聞くことになった。

らんらんは下駄箱に置き手紙をしてきたそうだ。

r.

う"ーん、やっぱこないかなあ

らんらんはとなりで唸り声をあげている

そんな矢先に扉が開いた

k.

失礼します…

st.

あ、

r.

いらっしゃい!

こさめとやら子は小柄で小さい身体を小刻みに震わせている。 球体はすべてオレンジに光を放っていた

r.

あ、緊張しないで!笑ちょっとお話したいだけだから

k.

はいっ、

st.

えと、これを書いてくれたのはきみ?

自分ができる最前の優しい声で問いかけ紙をこさめちゃんの前に差し出す。

k.

あえと、ぅっ、

r.

ゆっくりで大丈夫だよ〜

k.

はいっ、こさめです

r.

良かった。ここにね。
うっすら消えたいって書かれててきになっちゃったの笑

st.

良かったらお話聞かせてくれない?

k.

っ、…

こさめちゃんは涙ぐんだ声でぽろぽろと話し始めた。

k.

笑顔っ、が辛くて…

k.

偽ってたらどんどん自分が埋もれてって、っ…

k.

それでっ、…えっと、…

こさめちゃんは喉を詰まらせなんとか喋ろうと口をぱくぱくさせている

r.

ゆーっくり深呼吸してみよっか。

らんらんがこさめちゃんの手を取り隣でリズムに乗せて一緒に深呼吸をする。らんらんの顔は酷く落ち着いていた

k.

落ち着きっ、ました…

k.

一回偽ったらっ、もう元には戻らなっ…くてそれで消えたくなっちゃって、

こさめちゃんが話し終えてひくひくと肩を上下させた時。らんらんはこさめちゃんを優しく包み込んだ。

r.

頑張ったね。えらいよ、

こさめちゃんは涙をこぼして嗚咽をあげ泣き始めた。黙って背中をとんとんして優しい笑顔で微笑む彼。

r.

偽らなくていいんだよ。自分が大好きな自分になっていいんだよ。

k.

っ……!

彼は一瞬ピクっと身体を震わせゆかにへたりこんだ。 少し長めの黒い髪がゆらっと揺れた

k.

ありがとっ、ございますっ…

r.

泣かないで〜笑これからこさめと俺達はお友達。いつでもあそびにおいで。

k.

はいっ、!

こさめちゃんの球体の光が明るさを弱めた

あれから俺ら三人はよく居るようになった。

こさめちゃんは殻を破ってピアスを開け髪を灰色にピンクと青のブリーチでバチバチに決めている。前とは打って変わって凄く楽しそうだ

k.

あー!あともうすこしなのに!!!

r.

俺もぉぉおおお!!

k.

うわぁ!らんらんストライク!!

n.

仲良さげにしちゃって!笑

i.

奇遇じゃないすか。あにきい

このふたりは俺の数少ない友達だ。ただ二人の間に金髪に毛先がサーモンピンクの少年がいた

r.

ん?あれみことくんだ

m.

あ、こんにちは

k.

みことくんじゃん!!

m.

こさめちゃんだー!なんでここに?

k.

二人と遊んでるの!

st.

あれ。
ひまちゃんといるまちゃんとみことちゃんって関わりあったっけ?

n.

まぁな

r.

てかてか!3人放送部興味ない!?

n.

俺?まぁあるっちゃある

i.

俺はあるー

m.

俺も!

r.

じゃあ一緒に放送部やろ!

st.

はぁ!?

st.

いやいや!!

r.

でもこの三人いないと放送部全滅しちゃうし、

st.

らんらんと同じで1年だけなら、

こうして部員が一気に六人に増えた放送部。機械担当のみことちゃんといるまちゃんと俺。アナウンス担当のらんらんとこさめちゃんとみことちゃん

一気にこの部は人が増え賑やかになった

だけどらんらんのことをよくおもわない人も増えて雑談と関係ない心無い言葉が書かれた紙も次第に増えていった

k.

……ありえな。

n.

さすがにないだろ、

i.

注意喚起した方がいいと思う

m.

うんうん、

r.

まぁこういう意見もあるよね!!笑

心無い言葉を目の当たりにしてもらんらんの球体は空っぽで。むしろ輝きは強まっていった

st.

きょーは!

r.

第4942回目!シクスフォニア学園文化祭についてー!

i.

いやそんなにやってねえよ。

n.

4545回目の間違いでは?

k.

はいはい!なつくん下ネタ言わない!!

st.

56回だよ。

m.

正解!

r.

まずえっとー、1年生校舎のみことさんとこさめさん!

k.

はーい!こっちの第1新校舎側ではメイド、

m.

違うね?お化け屋敷です!

st.

www

r.

茶番はいいとして!次二年生校舎のいるなつ!

i.

ほーい

n.

こっちではホスt...

i.

喫茶店

r.

ふざけるの禁止!笑

st.

最後俺らのとこはー?

r.

第三古校舎方面は出店があります

r.

えっとねー、

st.

俺が続きするね

st.

まず文化祭当日は放送班、サービスカウンター班、見回り班、に別れて貰います

st.

ジャン負けで決めてね

決まったのは俺とみことちゃんが放送班、らんらんといるまちゃんがサービスカウンター班、なつこさが見回りになった。

i.

もーやだ。子供に泣かれる

k.

あははw

賑やかな空気が漂う会議室。俺にこんな楽しいひとときが来るとは思いもしなかった

ドタバタ歩き回る毎日。

2ペアに別れて放送もちゃんと続け、

放送部は前と違い活気に溢れていた

k.

ちょ、なつくん!身長の事とか考えてよ!馬鹿!!

n.

はぁ!?

k.

あ、ちょ!機材斜めってるって!ばかぁ!!

n.

黙れ!あほ!!

r.

はいはい!喧嘩しないよー!

i.

あ、みこと。俺こっち持つな。

n.

いやん///ありがとっ///

i.

お前じゃない。

m.

wwww

i.

ほら。みこと行くぞ、あいつ追っかけてくる前に

n.

そんなやつじゃねえよwww

n.

あれでこれでー、

st.

あ!みて!

i.

うわ!らんにそっくりなぶた!!

k.

ほんとだ

r.

いやなんで!?

m.

www

ついに本番。俺とらんらんの最後の文化祭。

r.

盛大にもりあげるぞー!

st.

えいえい?

おー!

n.

ウオオオオアアアアアアッッッッ!!!!!

k.

なつくんうるさい!

みんなすごく盛り上がっていて笑顔で溢れている

うわぁぁん!!お母さん!

i.

お兄ちゃんいるから。な?一緒に探そ!

ぅっ、ひぐっ、わかた、なかないっ、!

n.

あ、すみません〜、出し物のメイドさん、執事さんのお写真は禁止させていただいてるんですよ〜…

k.

おーっと!そっちはまだ準備中だよ!お母さんとまた来てね!

st.

みことちゃん!午前の部の放送!

m.

あっ!!やばいやばい!

「第56回シクスフォニア学園文化祭にお越しいただき 誠に感謝致します 小さなお子様ずれの方はお子様から目を離されないよう、ご協力お願い致します。もし迷ってしまった場合1階の入場用玄関の隣にある第一教室にサービスカウンター担当の生徒が居るのでお申し付けください。その他〜、ーーー」

あ、!お兄ちゃんの声だー!

i.

え!?みこと!?

うん!みことおにーちゃん!

n.

お。みこと喋ってる。

k.

ほんとだ

数時間後…

st.

つ、つかれた…

r.

おつかれー!!

m.

長いアドリブ放送とかむずすぎるよ!!

k.

意外と見回りって大変、

n.

だな、

r.

あれ?いるまは?

st.

?わかんない

i.

やばい、もーむり、

i.

まいごどんだけいんだよ。

午前の部が終わって放送部はとりあえず五分休憩。それが終わればすぐ放送。それぞれの担当にまた戻る。こんなにも大変だとは思いもしなかった。

st.

あ、もうすぐだ

マイクがONになる。少し緊張が混じって声が震える中放送がスタートした

st.

特別編!学園祭限定の雑談&リクエスト!
三十分間雑談生放送!でお伝えします!

st.

アナウンス担当、すっちーこと緑川すち。
機械担当、きいみこことやまかわみこと

st.

最初の雑談!ペンネーム、あめふれこさこささんから
この日を楽しみに準備してきました!沢山楽しんでって下さいねー!

st.

本当にこの日のために我々生徒頑張ってきたのでぜひ楽しんでってください!

st.

次!

st.

ペンネームいるいるせいからきた暇なつきさんから!

st.

お腹すいたけど長蛇の列に並ぶのめんどくさい、どうすればいいですか!

st.

これ、w本名ばりばりでてますねw

st.

えっと、すっちーだったら生徒優先権買います!笑
暇ちゃんがんばれ!

雑談の中には勉強や進路。恋の事も。告白の文の代用もした。徐々に進んでいき、ついに最後の雑談へ。

st.

最後は…お!曲のリクエストだ!

st.

ペンネー厶無名のらんさんから

st.

みんなと出会えて幸せでした。これからもみんなが笑顔でいれる世界でありますように。そんな願いを込めてこの曲をプレゼントします

心臓が嫌な音をたてる。背中から嫌な汗がたれた

そんな時に通知がなった

相当焦っているのか。こさめちゃんのLINEの文が誤字だらけだ。屋上に続く窓に目をやる。そこには屋上のフェンスに腰掛けるらんらんがいた。俺とみことちゃんは放送室を飛び出した

r.

ゎ、風邪気持ちー!笑

r.

…ふっ、笑

r.

やっと開放されるんだ

うお!ごめんね!

大丈夫です

怪我してない?

ふふっ笑はい!

良かった、じゃあようじあるから!

5

なんであんなことしたのっ…!

だって!猫が!!

これならビニール袋だよ?

え、ちょ、安心したら寒くなってきたっ、w

お風呂入りたいから帰ろー

そうだね。

4

偽らなくていいんだよ。自分が大好きな自分になってもいいんだよ

っ……!

ありがとっ、ございますっ…

3

黄色のみこさんから!身長伸びなくて困ってます

あははw俺も困ったなぁ笑

さぁ!今日お届けするのは生きてるだけで丸儲けさんからのくれよんすたーずと放送部おすすめの曲です!

おわったよー!!

おつかれ

なんか楽しい!好評だし

それは良かった。

2

第4942回!シクスフォニア学園祭会議!!

ふぅー!!!

ちょ!ねえ!身長のことも考えてよ!馬鹿!!

はぁ!?

ねえ!機材入ってんだよ!?馬鹿ぁ!!

お前もそっちもてって!あほ!!

みて!らんにそっくり!w

ほんとだ

ねえ酷くない!?

wwww

ついにシクフォニ学園文化祭!!

頑張るぞー!えいえい?

おー!!

ウオオオオアアアアアアアアアッッッッ!!!!!

うるさい!

st.

行くなッッ!!!!

彼のフェンスから離した手をぎゅっと掴む。彼の腕は凄く細い

r.

ひゃっ…

k.

らんくんッ…

m.

らんらんっ…

i.

らん!

n.

らんっ、…

間一髪でこちらへ連れてこれた。彼の細くて落ち着く身体をそっと抱き寄せる

r.

辞めてよッッ、!!

r.

見ないで、…こんな弱い俺っ、…

r.

こんな弱い俺はッッ、!!

百瀬らんじゃないッッ、…

らんらんは俺の胸に顔を埋めて嗚咽を零している。彼の身体は酷く震えていた

st.

大丈夫。

st.

どんならんらんでも

st.

百瀬らんはただ一人。らんらんしかいないんだよ

r.

っ……!!

らんらんの光は空っぽだったんじゃない。光を放っていたんだ。誰よりも強く。強く。だからオレンジ、紫を通り越し黄色に。眩しいほどに光を放っていたんだ

らんらんのことなんにも知らなかったんだ。

実はこんなに辛くてしんどくて自らの命を絶つことを考えていたことも。両腕に刻み込まれている無数の線も。首元にくっきり残っている縄の跡も。

k.

しんどい時はお互い様ッ、…らんくんが教えてくれたじゃんッ、!

r.

…うんッ、

i.

いつでも偽らなくていいって言ったのはらんだろ?

r.

…う、ん、…

n.

消えたいだらけでも大丈夫って言ったのは?

r.

おっ、れっ、…

m.

弱い方が人間らしくていいじゃんって言ったのもらんらんなんだよ

r.

…うんッッ、

st.

泣きたい時は、辛い時は、死にたい時は、無理に笑わなくていいって。

st.

しんどい時はお互い様。いつでも偽らくていい。消えたいだらけでも大丈夫。弱い方が人間らしくて良いじゃん。

st.

これぜーんぶらんらんが俺らにくれた言葉。

st.

自分にも言ってあげた方が、いいんじゃないっ、?

r.

うっ、ぐっ、み゙、んなッッ、゙…

おいで

r.

ぅわ゙あ゙ぁ゙あ゙あ゙あ゙んッッ、…!!

ううう、やだよぉっ!!

行っちゃやだ、…!!

k.

らんくんっ、すちくん、いっちゃやだー!!

n.

おい、こさめ、?

st.

こさめちゃーん…笑

st.

俺らまで泣けてきちゃうよ、…

r.

ふふ笑こさめっぽいや。

m.

ほら!笑顔で!ね?

卒業おめでとうっ!

st.

ありがとー!!

r.

ありがとっ、泣

i.

泣かないっつったくせに〜笑

r.

いいだろ!!

らんらんの消滅願望は二つ。ほんのりオレンジ色だ

st.

らんらん。いつもありがとうこれからもよろしくね

r.

…えっ、あっ、///

消滅願望がひとつ。光を弱めていき、次第に消えた。

死亡動機

… 𝗍𝗁𝖾 𝖾𝗇𝖽

この作品はいかがでしたか?

448

コメント

20

ユーザー

まじで時差コメ失礼しますm(_ _)m 本当にこの作品好きで、、何回みても泣けるって言うか、、 まじで、好きです!!!!!!! 語彙力分けて欲し(((初コメで調子乗ってすんません、、

ユーザー

最高すぎて泣けてきた

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚