とある2人の配信者の日常

コト、

目の前に差し出されたコーヒーは良い香りをさせる。

立ち昇る香りを吸い込むように深呼吸をすれば、鼻腔いっぱいに満ちた。

お前が一番可愛いよ。

呼吸を置く前にらっだぁが目の前から消え、耳元で囁かれた。

吐息が当たり、こそばゆいような、感じたことの無い気持ちに襲われる。

いたずらっぽく笑ったらっだぁは眩しかった

小さく、呟くように放った言葉はらっだぁに届かなかったのか、何も反応がない。

コーヒーを飲み終わったのを見計らって、部屋へと案内される。

いつも配信をしているであろうその部屋は生活感で溢れていた。

整理整頓されているが、普段そこで寝泊まりしているのは明白。

らっだぁが机の上に置いてあるパソコンに近づき電源を入れた

そんなやりとりをしながららっだぁはアプリを開いてゆく

そんなことを言いながらも一戦を勝利で終わらせる。

らっだぁのプレイはスピード感から違い、一度合わせたエイムはほぼ外さない程の命中率。

当たり前のように勝利に終わった。

そう言うとひとつ伸びをした。

椅子に座り、机に向き合う

集中するように深呼吸し、再び開いた目は先程と少し違う雰囲気を纏っていた。