りいか
りいか
俺は赤.
6人グループの1人として活動している
みんなは面白くて優しい
でも、そんな人たちにも頼ることが出来ない
俺には親がいないんだ
小さな頃、暴力を振るわれる毎日
4歳の頃、ついに俺は捨てられた
まだ小さくて、ただ冷たい風に当たりながら歩いているだけだった
そんな俺は、近所の人に拾われてここまで育ってきた
産まれたから親がいるとか、育ててくれたから親とか、俺にはそんなふうに思えない
だって、親が自分の子供に暴力を振るうわけないでしょ?
自分の本当の親だったら敬語を使うことも、気を使うこともないでしょ?
でも俺は違う
暴力を振るわれ、毎日敬語。 ずっと気を使って早くあそこを出たいと思っていた
そんなものを家族とは言えない
赤.
赤.
そう思い出していると、1つのLINEが来た
いつもアホそうなスタンプを送ってくる
赤.
俺は連絡を返し、集合場所へ向かった
水ちゃん遅いな~、
水.
赤.
赤.
水.
赤.
人懐っこく笑う水ちゃんはみんなの人気者
グループのムードメーカーで、
面白くて、歌も上手い
面倒見が良くて後輩からもよく慕われている
水ちゃんと話しているうちに、すぐ会議室に着いた
水.
桃.
桃.
黄.
赤.
挨拶を交わしていると、向こうにあるドアが開いた
紫.
紫.
紫.
赤.
この人は紫.
グループのリーダーで、社長をしている
いつも忙しいはずなのに相談に乗ってくれたりする優しい人。
紫.
紫.
水.
こういう時にすぐ乗るのは水ちゃん
それを合図に次々とメンバーか声を上げる
桃.
橙.
桃.
紫.
紫.
赤.
紫.
黄.
ペア放送、か、
俺たちは活動を初めて約2年くらい、
他のメンバーはもう慣れてるもの、 でも俺は親がいないのも合って、まだ慣れてはいない
紫.
俺たちには公式ペアというものが存在する
俺と黄くん。水ちゃんと桃くん。紫くんと橙くんだ
水.
赤.
俺は思わず声を出してしまった
黄くんはまだしも、他のメンバーとはほとんど絡んだことがない。
紫.
俺がもじもじしているのを察してくれたのか
水.
赤.
水.
赤.
赤.
紫.
ふぅ~、
こういう時、水ちゃんはいつも俺を助けてくれる
水ちゃんの方をみるとぱっちりとウインクをしてピースサインを作っている
赤.
水.
赤.
少し、距離が近づいた、、かな?
会議が終わり、帰っている途中に俺は聞いた
赤.
水.
赤.
水.
赤.
水.
赤.
赤.
赤.
水.
水.
水.
水.
水.
赤.
水.
水.
水.
赤.
水.
水ちゃん、やっぱり優しいな、、
りいか
りいか
りいか