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朝陽
朝陽
新しい恋が始まった
颯のことはまだ 好きかもしれないけど
朝陽なら…
朝陽なら…────
朝陽
朝陽
菜乃花
菜乃花
朝陽
朝陽は少し安心したような顔で
青空を見つめていた
朝陽
菜乃花
菜乃花
菜乃花
朝陽
朝陽
朝陽
朝陽
朝陽
菜乃花
あれから月日が経つ
朝陽と付き合ってから
私は変わった
朝陽とは上手くやってる
そう言っていいのかもしれない
颯との思い出は忘れられない
好き
その気持ちは胸のどこかに
隠れている…
スマホが揺れる
朝陽
朝陽
菜乃花
菜乃花
朝陽
朝陽
菜乃花
菜乃花
朝陽
朝陽
菜乃花
菜乃花
朝陽
菜乃花
朝陽
菜乃花
菜乃花
クリスマスデート当日
私は朝陽と会う前に
あのポストへ寄ることにした
颯に送る手紙を
私は大丈夫と…伝えるために
菜乃花
菜乃花
久しぶりの道
あのポストはきっとある
颯の命日に現れる
菜乃花
変わらないままのポスト
封筒をポストに入れる
緊張する…
でも…颯に伝えるために
手紙は
ポストの中へ消えていった
朝陽
菜乃花
身体が勢いよく飛び出す
朝陽のもとへ飛びついた
朝陽
菜乃花
朝陽
夕暮れの道で朝陽との
デートが始まった
こんなデートは楽しくて
私は朝陽と共に笑いあった
過ぎていく時間
クリスマスツリーが照らされる
明るくて眩しい
菜乃花
朝陽
菜乃花
菜乃花
菜乃花
朝陽
朝陽
菜乃花
口で言うのは嫌だ
でも伝えないと
菜乃花
菜乃花
菜乃花
朝陽
朝陽
菜乃花
朝陽
朝陽
朝陽
朝陽は私の手を握り
私に向かって微笑んだ
朝陽
菜乃花
菜乃花
朝陽
さっきまで見てた
クリスマスツリー
星空の下で
あの日とは違う人と
今この景色を見ている
菜乃花
菜乃花
涙が勝手にでてくる
朝陽
菜乃花
菜乃花
菜乃花
菜乃花
朝陽
朝陽は私を包み込む
菜乃花
朝陽
朝陽
菜乃花
朝陽と唇が重なる
あの日と同じ
深くて甘いキスを────
もうあの日とは違う
私は変わった
この場所で────
『死を知った君へ』
今君は何をしていますか?
颯と会った日から
私はいつも泣いて
颯に“泣き虫”って言われたよね
私が泣いてる時は
“菜乃ちゃん”
そうよんでくれた
私は颯にそう呼ばれるのが
大好きだった
もう…会えない
最後のデートから
私は毎日泣いた
“泣き虫”
その声は聞こえなくて…
でも…このポストを知った日から
私は変わり始めた
颯は私を変わらせようとしてくれた
だから私は
今…
あの日から
颯のことをずっと考えてた私から
抜け出すことができた
今私は
朝陽と付き合ってるよ
朝陽も私を変えてくれた
颯の事は好きだった
でも…そんな私のことを
朝陽は認めてくれた
颯…私
こんなに変わったよ
まだ胸のどこかでは
颯のことを好きかもしれない
たまに手紙を送るかもしれない
颯とまた会いたいかもしれない
でも私は変わった
颯のことは絶対忘れない
だけど…私は
新しい道を開くよ
菜乃花より