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カチッ
鍵を閉めたことを何度も確認する。
確認し、もう一度鍵を何個もかける。
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キョロキョロと辺りを見渡し、何かを探しているように見える。
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少々、強引に手を引っ張った。
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学校や公園、お風呂にトイレなど、
壁一面に貼られた数百枚にのぼる写真。
プライベートもクソもなかった。
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きっと血相を変えた顔が今ここにあると思う。
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8歳に何を話しているんだと馬鹿馬鹿しくなる。
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貼られた写真をバックに"8歳の少年"の方を振り向く。
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少年が目を丸くし、こちらを見てくる。
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思いがけない返事に戸惑いが隠せない。
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少しだけ残った罪悪感が邪魔をし続ける。
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少年がにんまりと笑う。
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写真を見渡し、くるっと回る。
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何枚も何百枚も撮ってきた写真の中で1番の笑顔。
これが純粋に見られたら。
こんな部屋なんかで見なければ、
どんなに良かっただろうか。
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こんな歳が離れた関係は世間からして見れば不要なもので。
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"おかしい。"
"気が狂ってる。"
"なに、気持ち悪い"
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もうこの少年をここの家に連れてきた時点で、
あの話しかけた時点で。
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もう後戻りもできっこないから。
だったら。
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もし、これで一生幸せに暮らせるのなら。
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無謀なこともわかってる。
これから先が見えないのも分かってる。
この幸せも、この生活も、終わりが見えることだって遠の昔に知っている。
この関係が続かないことだって。
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歪んでいたって良い。
嘘だって良い。
未来が、先が、見えなくたって構わない。
今はただ、
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この現実に縋っていたい。
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髪が揺れ、首元の痣が目立つ。
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愛おしさに目を細め、
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頭をそっと撫でる。
髪の毛は見かけに寄らず、きしきしで洗ってないのがすぐわかる。
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下に落ちていく涙がとてつもなく綺麗で。
手に頬を擦り寄せてくる。
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そっと人差し指で涙を拭う。
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そしてまた、ぎゅっと優しく包み込む。
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何がなんて言いたくない。
この子にとって今欲しいのはきっと、
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何も言わずに寄り添う優しさだと思うから。
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背中をポンポンっと優しく叩けば、
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零れてくる謝罪に耳を塞ぎたくなる。
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より一層、強く抱きしめる。
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重なった面影に、
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蓋をするように砂糖を振りまいた。
コメント
6件
やばいやばい空気になりたい
続きキタ!! まてんまも親から… って感じか、この司類は甘々共依存になりそうで期待してる()