ある日
猫が
小さいおじさん
を捕まえてきた。
猫
山城 裕太
山城 裕太
山城 裕太
山城 裕太
俺は猫から人形のように小さなおじさんを引き剥がした
猫
山城 裕太
山城 裕太
山城 裕太
田中 正男
田中 正男
田中 正男
山城 裕太
山城 裕太
山城 裕太
山城 裕太
俺は驚きながらもおじさんをテーブルの上に置いた。
まさかこんな小さな人間が生きて、動いて、しゃべってるなんて…
山城 裕太
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俺は焦りながらもいかにも歳上に見えるその人に安否の確認をした。
田中 正男
田中 正男
汗だくのおじさんはポンポンと背広をはたいて直すと
行儀よく米粒くらいの名刺を取り出した。
田中 正男
田中 正男
山城 裕太
山城 裕太
俺はその当たり前のように名刺を出すおじさんの態度に唖然とした。
山城 裕太
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身長おおよそ15㎝、灰色のスーツをダボっと着た、おおらかな雰囲気のある人だった。
田中 正男
田中 正男
山城 裕太
田中 正男
山城 裕太
へらへらと笑いながらしゃべる小さなおじさんは、
どこかしら優しい感じのする人だった。
田中 正男
田中 正男
田中 正男
山城 裕太
田中 正男
田中 正男
田中 正男
田中 正男
田中 正男
山城 裕太
田中 正男
田中 正男
山城 裕太
田中 正男
田中 正男
小さなおじさんは
シャレにならない話を淡々と話していた。
田中 正男
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山城 裕太
田中 正男
田中 正男
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田中 正男
田中 正男
田中 正男
田中 正男
田中 正男
田中 正男
山城 裕太
おじさんは少し悲しそうな顔をして
置いてあったリモコンに腰を掛けた。
田中 正男
田中 正男
田中 正男
田中 正男
山城 裕太
わ、笑えねぇ…
田中 正男
田中 正男
田中 正男
田中 正男
田中 正男
田中 正男
俺はその現実味のない話しをただただ呆然と聞く事しかできなかった。
山城 裕太
田中 正男
山城 裕太
田中 正男
田中 正男
山城 裕太
田中 正男
そう言うとおじさんはスッと立ち上がりテーブルの端の方へと歩き出した。
山城 裕太
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田中 正男
田中 正男
田中 正男
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おじさんのそのニヘラと笑う姿に俺はとことん切なさを感じた。
本当に現実にそんな事があったなら…きっと1人ではとても大変だったはず。
きっと誰にも気付かれずに孤独で大変な思いをしてきただろうに、僕に合わせて冗談のように話してくれた…
そんな強がりにも近いおじさんの前向きな生き方に何か心打たれるものがあったのだろう。
ぼくは…
山城 裕太
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と、おじさんを引き止めた。
田中 正男
田中 正男
山城 裕太
僕は正男さんのために少し大きめのサイズのドールハウスを買った。
田中 正男
田中 正男
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ニヘッと笑う正男さんはすごく嬉しそうで
僕もなんだかよく分からないこの小さなおじさんをちょっと可愛く思った。
田中 正男
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田中 正男
まるで一緒に人形遊びをしているような感覚だった。
正男さんは何にでも感謝し、何でも聞いてくれるとても親切なおじさんで
僕と話も合い、いつしか友達のような関係になっていった。
山城 裕太
田中 正男
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山城 裕太
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田中 正男
正男さんはよく晩酌に付き合ってくれた。
一緒に飲んで一緒に愚痴り
いろんな事を話した。
会社の事、恋愛の事、親の事、
正男さんの家族の事、会社の事、娘の事…
お互い抱える不平不満を僕らは笑って話、時には怒り、時には悲しんだ。
でも最後にはスッキリとし、話せてよかったと思うのだった。
山城 裕太
田中 正男
ある日僕は正男さんに恋愛相談をした。
山城 裕太
田中 正男
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田中 正男
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田中 正男
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山城 裕太
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…つづく。
コメント
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身長約15cm、、、思ったより大きかった(自分が思っただけです)