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ことみ
ことに様、ことひちゃんを玄関まで見送ったあと、まだ時間があったので部屋に戻り、ベッドに座った。クッションをぎゅっと抱き締めると、空気が抜ける音がかすかに聞こえた。
あのギラリと光ったナイフの刃がこちらに向いて今にも刺されそうだった。考えただけで涙が出てくる。
辞めればいいだろうと他の人は言うかもしれないけど、私は辞めない。ことに様が連れてきてくれた場所だし、迎え入れてくれて、居場所をくれたこの国が好きだから私はこの先も辞めないだろう。
ことみ
ことみ
グルッペン
ことみ
グルッペン
少し待っていると、総統様が総統室から出て来て、食堂へ歩き出したので私もそれについて行った。
時間は飛んでお昼を食べ終わった1時間程後。私は今オスマン様、ロボロ様の専属メイドで友達のことへちゃん、こともちゃんの2人とキッチンに立っている。
何故かと言うと、御三方には必ず三時のおやつの時間があるのだ。私たち3人は今日のおやつを考え、それを作るという仕事が追加されている。
今日は話し合ってパウンドケーキを作ろうと話していた。パウンドケーキなら好きな味にしやすいし、簡単だから。
ことみ
ことへ
ことも
パウンドケーキを作り終えると、次はクリームを泡立てる。それも終わったらさらに盛り付ける。今は2時56分。もうすぐおやつの時間だ。
ことみ
ことへ
私の目指す場所、総統室に着くと、ワゴンを横に置き、ノックをする。時間はちょうど3時、いい時間だ。
グルッペン
ことみ
グルッペン
お部屋の中から書類を片付けているのかガタガタと音が聞こえる。しばらくすると音は止み、ドアが開けられた。
グルッペン
ことみ