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片想い#13

第1話 - 片想い#13

2020年07月18日

#学園

#恋愛

#同級生

chi__chan

翌月　第二金曜日大学　食堂

あんな

(ご飯食べてる)これ美味しいね

りか

ねぇ、このままでいいの？

あんな

何が？

りか

何がって、、たきのこと！ほんとにこれでいいの？

あんな

いいも何もたきくんと私の間には何もないよ

りか

たきを好きだった気持ちは忘れちゃうの？それでいいわけ？

あんな

たきくんの中で私の存在はたくさんいる女の子の1人でしかないんだよ。それ以上でもそれ以下でもない

りか

そんなの伝えてみなきゃわかんないじゃない

たき

(女の子と通る)

あんな

ほらね。私が関わらなくなったところでたきくんは何も変わらないよ

りか

たきが変わらなくてもあんなは？あんなの気持ちはどうなるの？好きだって気持ち押しつぶして、自分の気持ちごまかして、あんなはそれで本当に幸せなの？

あんな

、、もう終わったことだから。それに、明後日はしゅんとデートなんだよ。準備しないと

りか

、、

大学　渡り廊下

あんな

(歩いてる)

みさ

こんにちわ

あんな

！、こんにちわ

みさ

、明後日しゅんくんとデートなんだね

あんな

、、うん

みさ

本当にしゅんくんのことが好き？

あんな

え？

みさ

今のあんなちゃん見てても心の底からしゅんくんが好きって感じないから

あんな

、、

みさ

それってしゅんくんのこと好きな人に対して失礼だと思わない？

あんな

わたしは、

みさ

わたしの方が好きなのに、、

あんな

、、

みさ

あなたの立ち位置にならないのがすごく悔しい

あんな

、、

みさ

もし本気じゃないのなら譲ってよ！

あんな

！

たき

あー、うるさいうるさい

あんな

！

たき

そこで昼寝してるんだから邪魔しないでくれる？

みさ

、、(立ち去る)

あんな

！、、たきくん、、ありが

たき

別に、ほんとに迷惑だと思っただけだから

あんな

、、

たき

、、じゃあデート楽しんで。無事に付き合えることを祈ってるよ

あんな

、、たきくん

女の子

不在着信

あんな

、、

たき

なに？

あんな

ううん、、ありがとう。それじゃあ

たき

、、

あんな

、、

第二日曜日駅前

あんな

(待ってる)

りか

<LINE>"ほんとにそれでいいの？？"

あんな

、、

しゅん

あん！おまたせ！待った？

あんな

ううん。さっき来たところ。今日はどこ行くの？

しゅん

あんの好きなところ

あんな

？

動物園

しゅん

あん昔から好きだっただろ？

あんな

、、

しゅん

？あん？どうした？

あんな

あ、ううん。私動物園大好き

しゅん

行こう

あんな

うん。、、

蓮の部屋

りか

はぁぁ！！ついに日曜日を迎えちゃった

れん

仕方ないだろ。俺らにはどうすることもできないし

りか

それはわかってるけど、、どっちの気持ちもわかってるからなおさらつらいの。両思いのはずなのに

れん

俺もあの2人はお似合いだなぁって思ってたんだけどなぁ

りか

やっぱりれんくんもそう思う？

れん

あんなに1人の女の子に執着してるの高１ぶりだったからさぁ。やっと元の奏太に戻ったぁって思ったんだけどなぁ

りか

あんなだって、佐々木に恋してた時以上に楽しそうだったし。なんとかしてあげたかったなぁ

れん

？奏太からLINEだ。、、え？！

りか

どしたの？、、え？！

夕方　帰り道

しゅん

楽しかったなぁ！動物園なんて何年ぶりだろう

あんな

楽しかったね、、

しゅん

？、疲れたか？

あんな

え？、あ、うん、ちょっとね

しゅん

、、

ピコン

あんな

？

りか

LINE"あんな大変！たきがボコられたって！"

あんな

え？！

しゅん

あん、どうした？

あんな

たきくんが殴られて怪我してるって！

しゅん

え？！なんで

あんな

わかんない。今りかから連絡が来て

しゅん

、、行きたいか？

あんな

え、、あ、それは

しゅん

あん、俺あんが好きだよ

あんな

え？！

しゅん

ずっと伝えたかったけど勇気が出なくて。ダメだな、俺

あんな

全然知らなかった

しゅん

バレないように隠してたからな。、、あん

あんな

、、

しゅん

今のあんの気持ちを聞かせて

あんな

わたしのきもち、、

しゅん

知りたいんだ、あんな気持ち

あんな

、、私もしゅんのことが、、好きだった

しゅん

、、

あんな

高校生の時からしゅんのことが好きで。でも想いを伝えてこの関係が壊れてしまうのが怖くて、一歩踏み出すことからずっと逃げてた

しゅん

うん

あんな

ずっとずっと私の中ではしゅんだけだったはずなのに、、

しゅん

あん、全部教えて

あんな

、、いつの間にかたきくんが頭から離れなくなってて

しゅん

うん

あんな

最初はすごくチャラくて軽くてなんなんだこの人って思ってた。けど、接していくうちにすごく優しくて面白くて一緒にいてすごく落ち着いて、気づいた時には私の中でたきくんの存在が大きくなってた

しゅん

あんは、、たきのことどう思ってるの？

あんな

わたしは、、わたしはたきくんが好き

しゅん

、、そっか。やっぱりそうだったか

あんな

ごめんなさい。しゅんは私の中で大切な人っていうのは変わらない。けど、、

しゅん

それ以上でもそれ以下でもないんだな

あんな

しゅん、、

しゅん

、、あん、ありがとう、全部話してくれて。ずっと辛かったよな

あんな

(首を横に振る)

しゅん

あんはどうしたい？

あんな

、、たきくんのところに行きたい

しゅん

わかった。じゃあ行ってこい！

あんな

、、ありがとう、しゅん

しゅん

、あん！

あんな

？

しゅん

今度はちゃんと自分の気持ちぶつけてこいよ！

あんな

、、うん！！

しゅん

、、頑張れ、あん

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