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コメント
1件
読み終わりました……いや、これは面白いですね。公開討論会という形式上、お互いの立場を表明しながらも、ヴァローナの「純粋な疑問」がローゼの核心を突いてしまう。あの一瞬の間と「その状況にならなきゃわかんねえだろ!」という叫びに、ローゼの中に確かに人間的な脆さがあるんだと気づかされました。SNSのリアクションが外野の温度感を的確に伝えていて、肌寒い緊張感が最後まで続く名シーンでした。
ローゼ博士
淡泊な返答だった。 ローゼの不機嫌さは、瞬く間にSNSを加熱させる。 『ヴァローナへの八つ当たり』 『ライバルに結婚を越されたw』 『お前のお嫁さんはまだ?』 好き勝手な言葉が、次々と投稿されていった。
司会者
ローゼ博士
効率的に。 合理的に。 ローゼは、機能性の話だけをする。 それが、世界に知られる『ローゼ・シュテアネ』という博士だった。 人間味を感じさせない単調な言動は、畏怖される一方で、純粋な探求者として心強いと尊敬も集めている。 ヴァローナは、それが苦手だった。 心がある。 感情がある。 それなのに、なぜ彼らはわざわざ、それを切り離したような道を目指すのか。 ヴァローナには理解できない。
ヴァローナ
素朴な疑問を、そのまま口にした。 場が凍る。 ヴァローナとローゼ。 犬猿の仲として知られるふたりが、直接言葉を交わした。 ただそれだけで、空気が変わった。
ローゼ博士
ローゼが淡白に返す。 ほんの僅かな間。 〇・三秒にも満たない沈黙が、 周囲には何十倍にも引き延ばされたように感じられた。
ヴァローナ
ヴァローナは、さらに質問を重ねる。 生物の本能は、欲情か。 繁栄か。 純粋な疑問だった。 それと同時に。 確かめたかったのかもしれない。
ローゼ博士
ローゼの声が低くなる。
ヴァローナ
その言葉に、視聴者たちは再び沸き立つ。 『ヴァローナの煽り』 『嫁を取ったから言える言葉だ』 『ローゼにそれ聞くの強すぎw』 ふたりの事情など知らない者たちは、 犬猿のライバルによる応酬として楽しんでいた。
ローゼ博士
ローゼが不機嫌に声をがならせる。
学者
張り詰めた空気を和ませようと、ひとりの生理学者が軽口を挟んだ。
ローゼ博士
ローゼの視線が、ゆっくりと生理学者へ向く。 いつもなら、笑って流していた。 けれど。 今回ばかりは、完全に逆効果だった。
33
芙月みひろ
248
#ソフトバンクホークス
さくら
90
kty(ちけっと!、nrkr)
1,923