結局翔太に連れて帰られることになってしまった。
唯華
翔太
私が聞き終える前に、翔太は答えた。
返す言葉なんてひとつもない。
翔太
翔太
前の翔太よりも少し強い口調で、
でも、どこか私の事を見捨てていないような
優しさが滲み出ている気がする。
唯華
それしか言う言葉が無かった。
翔太
唯華
翔太
言えるわけないじゃん。
樹とは、幼なじみで私の初恋なんだよ。
樹を見ると、あの時の気持ちが蘇りそうで、
なんて、言い訳なのかな。
唯華
翔太
唯華
唯華
翔太
唯華
翔太
今までだったら…って頭で考えても翔太に名前を呼んでもらえることなんて無いのかな。
今までの私達なら、お互い駄々を捏ねて、夜遅くまで立ち話。
それが日常だった。
唯華
大きくため息をついても、誰からの反応が返ってこない。
暇を持て余し、携帯を弄っていると樹から連絡が来た。
樹
唯華
唯華
樹
唯華
唯華
私はもうこれで終わりだと思っていた。
樹
樹からの質問は予想を遥かに超える質問だった。
唯華
唯華
唯華
樹
私は一瞬で悟った。
翔太が私を裏切って、樹に言ったのだと。
もう別れているけど、樹には言わないでっていたの、翔太なのに。
今更何を言っても遅いのは分かりきっているのに、
頭は正直に反応を示してしまう。
唯華
私は少しの間を置いてその後の返信をした。
唯華
唯華
既読が着いてからすぐに返信が返ってくることは無かった。
樹
唯華
そんなの聞かないでよ。
また、思い出すことになるよ
楽しかった思い出も、全て。
唯華
その後は樹から何も返信が無かった。
唯華
唯華
私が一人暮らしをするには広すぎる家で一人声を上げる。
誰からも返信はなく、
時計の針を小さく刻む音だけが微かに聞こえてくる。
唯華
まだ、一緒にいて欲しかったよ。
唯華
唯華
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コメント
15件
物語最高すぎます!女の子はしょっぴーがまだ好きなんだ〜! 続き楽しみにまってます!(初コメ失礼しました)
最高すぎる!!