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母
ーママが、張り切った声で、私に、そう、切り出したのはーー、 ………夕食後、家族4人で、夜空を眺めていた時だった。
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
ー私は、にっこりして、彼女に、笑顔を向ける。
城里 薇野 (しろさと らの)
城里 薇野 (しろさと らの)
ーと、何故か、声を上げて、泣き始めたのは………、 城里 薇野 (しろさと らの) お姉ちゃん。
ー彼女は、私の、姉でありーー、 ………もう1人の、お母さん的な、存在。 ………お姉ちゃんは、30歳とは、思えない程の、 ………とても、幼くて、可愛らしい、性格をしている。 ………そのことがーー、 ………失恋や、片想いばかりを繰り返している、私にはーー、 ………ちょっとだけ、羨ましい。
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
城里 薇野 (しろさと らの)
母
城里 薇野 (しろさと らの)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
父
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
城里 薇野 (しろさと らの)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
城里 薇野 (しろさと らの)
ー私達、歳の離れすぎた、姉妹の会話にーー、 いつの間にか、パパとママが、声を上げて、笑いだす。 ……私と、お姉ちゃんも、二人に続くように、くすくすと、笑った。
ー笑い声が溢れる、何時もの日常。
ーそんな日常がーー、 ……あの日から、劇的に、変化するなんて………、 この時の私は、知らなかったんだ……………。
城里 薇野 (しろさと らの)
不在着信
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
城里 薇野 (しろさと らの)
城里 薇野 (しろさと らの)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
ー正直……、 ー低すぎて、卒倒しそうだった………、 ー校門へと、歩きながら、ため息を吐く、未朱。
城里 薇野 (しろさと らの)
城里 薇野 (しろさと らの)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
城里 薇野 (しろさと らの)
城里 薇野 (しろさと らの)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
城里 薇野 (しろさと らの)
通話
01:12
ーツー、 ツー、 ツー!
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
ー未朱の、必死の肯定も、虚しくーー、 …………薇野は、一方的に、電話を切った。
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
ー未朱は、ため息を吐きながらも………、 校門の側で、姉を待つことにして、足を早める。 ー姉の声がしたような気がして、未朱が、振り向いたーー、 …………その時だった。
??
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
ー未朱の前にーー、 髪の毛を、1つ括りにした、少し地味目な雰囲気の、女の子が、現れたのは………………。 (………誰、だろう…………?) ー未朱は、その彼女を、じっと、凝視する。
??
??
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
ー未朱が、呆気に取られていると………………、 ーその彼女の身長が、みるみるうちに、伸び始めて……………。 ーあっという間に、30歳の、薇野の姿に、戻ってしまった。
城里 薇野 (しろさと らの)
城里 薇野 (しろさと らの)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
城里 薇野 (しろさと らの)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
ー姉の隣を歩きつつ、未朱は、1人、首をかしげて、考え込む。 薇野は、今までに、あんなことを ー14年前の、姿に、戻ることをー …………繰り返しているのだろうか…………?
ーいやいや、そんなことはない。
(絶対、私の、思い込み、幻想だよっ…………!!)
ーそう、自分に、必死に、言い聞かせているのにーー、 ………何故だろう。 ー嫌な予感が、頭から、離れない。
ー未朱は、1人、ぶんぶんと、頭を左右に振り、今見たことを、追い出そうとする。
ー妹の手を繋いで歩く、薇野の影を、不穏な、運命の渦が、包み込もうとしていた………………。
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
ーその、1週間後………。 ー体育館では、クラス分けが、行われていた。
ー皆が、ざわざわと、騒いでいる中でーー、 私は、1人、目を、瞑って…………、 ー1週間前ー お姉ちゃんの、過去の人 (?) が、私の、目の前に、現れたことを、頭から、追い払おうとしていた。
佐島 霧斗
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
ー背後から、突然、私に、呼び掛けてきたのはーー、 中学の時、同じクラスだった、 佐島 霧斗 (さとう きりと) 君だった。 ー確か、クラスのムードメーカーで、私とも、良く、喋っていたっけ………………………。 ー私が、そんなことを、思い出しているとーー、 佐島 君が、しみじみと、こう言った。
佐島 霧斗
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
ー私は、何時ものように、彼の言葉を、明るく、全否定する。
佐島 霧斗
佐島 霧斗
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
ー私が、自分の言葉に、心の中で、納得していると…………、 ー体育館内が、急に、ざわつき始めた。
弘崎 優人 (しろさき ゆうと)
??
??
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
ーやっぱり、1週間前の、あの、不思議な出来事は………、 ーお姉ちゃんが、過去の姿に、変化したり、元の姿に、戻ったりした、事は…………、 ー………夢じゃ、ないの…………っ………!?
弘崎 優人 (しろさき ゆうと)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
弘崎 優人 (しろさき ゆうと)
佐島 霧斗
佐島 霧斗
弘崎 優人 (しろさき ゆうと)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
ーうーん、何て言って、ごまかそう…………。 ー二人の間に入って、 「お姉ちゃん」 と、叫んだは、良いものの……………。
ーどうしようっ、 …………何か、良い案は………………、 (ー………そうだ………っ…………!!)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
城里 未朱 (しろさと みしゅ)
ーね…? ーと、私が、チラリと、 お姉ちゃん ーううん、此処では、 「城里 のあ」 お姉ちゃん ………に、笑い掛けると…………………。
??
城里 のあ (=城里 薇野)
ーお姉ちゃんは、吃りながらも、そう、きっぱりと言った。