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2件
続き待ってます🎶
いい話すぎる フォローしました
主
主
主
※注意※ 死ネタ、ちょいBL、いふない 誤字脱字、語彙力皆無 このストーリーはフィクションです ご本人様とは一切関係ありません 地雷様・純オタ様は自衛よろしくお願いします!
このストーリーはオリジナルです 他のユーザー様の作品と似ていたとしても、 パクリではありません!
ガラッ
教室の扉を開けると、数人の男子が振り向いた。
ポンパドールの赤髪の男子。 こめかみより少し上の辺りでハネている白髪の男子。 耳の辺りでウェーブした黒から黄のグラデーションの長髪の男子。
りうらくん
ないこくん
初兎くん
悠佑くん
ないこくん
Ifくん
りうらくん
悠佑くん
ないこくん
初兎くん
ふざけあいながら窓のすぐ側の自分の席に座る。 りうらは俺の二つ前の席に、 初兎ちゃんは俺の席から列を三つ跨いだ一番前の席に、 アニキは俺の席と正反対の席に、 いふまろは俺の後ろの席に座った。
俺たちが席に着くと同時に、担任の男性教師が教室に入ってきた。
担任の教師
他の生徒たちも席に着き、HRが始まった。
担任の教師
カッカツ、カツ
午前授業の始まり。 担任が黒板にチョークで書き込んでいく音が教室に響く。 今日は珍しくクラスメイトが騒いでいない。 みんな机と向き合って、ノートに黒板の内容を写す。
一方、俺の視線は隣にある窓の外。 体育の授業をしているクラスがあるようで、準備体操の声が聞こえてくる。 ノートは机の上に出して開いているだけで、他の人のページは 文字や図で埋まっているのに、俺のページは真っ白。
もうノートなんか書かなくてもいいだろう。
そう思ったとき、ふと あの時の医者の言葉を思い出した。
愛情無感症の症状は大きく分けて二つある。
一つは、人からの愛を感じることができなくなること。
もう一つは__
わずか二年ほどで、死んでしまうこと。
医者に告げられた。 「長くて二年ほど。高校を卒業できるかはわからない。」 と。
まろ達にはまだ言っていない。 これからも言わないつもりだ。
俺があと二年ほどで死ぬからと言って、変に気を使わせたくない。 俺の余命なんかに構わずに、みんなと楽しく遊んで欲しい。
担任の教師
俺を呼ぶ担任の声に我に返る。 担任の方を見ると、担任も俺の方を見ていた。
担任の教師
ないこくん
クラスメイトの大半が 俺の方に視線を向ける。 りうらや初兎ちゃんは、俺が注意されることが珍しいからなのか、 驚いた表情をしていた。
幸い、何も書いていない真っ白なノートは 見られていないようだ。
担任の教師
担任が俺から目を離し、再び黒板に向き合ったのを確認し、 俺はまた窓の外を眺めた。 結局、この授業が終わるまで、俺のノートは真っ白なままだった。
キーンコーンカーンコーン
授業終わりのチャイムが鳴る。
担任の教師
担任が授業で使った教科書などを片付けている間に、 いつものメンツが俺の席の近くに来た。
-hotoke-くん
ないこくん
悠佑くん
Ifくん
りうらくん
ないこくん
初兎くん
-hotoke-くん
心配してくれる5人に申し訳なさを感じつつも、俺は何もないと言い張る。
その言葉に安心したのか、 5人もそのうち心配する発言をすることはなくなった。
午後授業も終わり、疲れ切った俺たちは、いつものようにふざけあいながら 家に帰っていた。
ないこくん
初兎くん
-hotoke-くん
Ifくん
-hotoke-くん
りうらくん
-hotoke-くん
初兎くん
-hotoke-くん
ないこくん
助けを求めようと俺に抱き着いてくるほとけっちに、俺は棒読みの塩対応で 返す。
Ifくん
大袈裟やろ、と言いながらまろがほとけっちの頭を軽く叩く。
-hotoke-くん
ほとけっちも笑っていて、いつも通りの光景のはず。 なのに、
俺は何故か、少し恐怖を感じてしまった。
まろが今ほとけっちにした行動には、憎しみなんかこもってない。 むしろ愛があるはずだが、今の俺にはそれが感じられない。
違う。ただふざけてるだけだ。
恐怖を感じることに否定する気持ちを裏腹に、 足はすくんでしまって、動かない。
悠佑くん
直立不動のまま動かなくなった俺を見て、アニキが声をかける。
-hotoke-くん
初兎くん
Ifくん
心配したまろが、俺の頬に触れようと手を伸ばす。
パシッ
さっきまでの明るい雰囲気とは打って変わって、しんと静まり返った6人の間に、乾いた音が響く。
Ifくん
ハッとして前を見ると、真っ先に視界に飛び込んできたのは、突然の出来事に驚き目を見開いているいふまろと、彼の赤くなっている手だった。
ないこくん