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※注意※ 死ネタ、ちょいBL、いふない 誤字脱字、語彙力皆無 このストーリーはフィクションです ご本人様とは一切関係ありません 地雷様・純オタ様は自衛よろしくお願いします!
※今回いふくん視点有り
このストーリーはオリジナルです 他のユーザー様の作品と似ていたとしても、 パクリではありません!
Ifくん
ないこくん
真っ先に視界に飛び込んできた、突然の出来事に驚き目を見開くいふまろと、 彼の赤くなっている手。
自分が今したことに理解するのには時間がかかった。 他の五人も、理解が追い付いていないのか、一言も発しなかった。
数秒間、まるで時が止まったかのように六人の間に沈黙が流れる。
Ifくん
いふまろが小さな声で俺の名前を呼ぶ。 その声は、少し震えているように聞こえた。
ないこくん
悠佑くん
五人からスッと目を逸らしてそう告げる。 黙りこくっていた四人の代表としてアニキが俺に言葉を返した。
「また明日」… 明日、今のことを無かったことのように振る舞えるだろうか、
そんなことを考えながら、俺は五人に背を向けて歩き出した。
ないこくん
大きなため息をつきながら、もたれるようにしてソファに腰掛ける。
一人になった今でも、さっき自分がしでかしたことの実感がわかない。
気が動転していた。小さな頃から一緒にいる幼馴染を傷付けた。
明日、五人にどう振る舞えばいいだろう。 まろはさっきの出来事でどう感じてしまっただろう。 俺はこれからどうしたらいいだろう。
そんな考えがグルグルと俺の頭を回る。
考えても考えても答えは出てこず、ただグルグルと回り続ける思考に 軽い吐き気を催していると、俺のスマホから「ピロン」という着信音が 聞こえた。
スマホのロック画面に映っている通知には、 「12秒前 アニキ さんから1通の通話着信」 と表示されている。
ないこくん
さっきの出来事のこともあり、通話に応答するか少しためらったが、 このまま拒否するわけにもいかず、半ばしぶしぶといった気持ちで「応答」を押す。
ないこくん
悠佑くん(通話中)
ないこくん
悠佑くん(通話中)
ないこくん
悠佑くん(通話中)
案の定 出てきた話題にドキッとする。 俺は、極力 心情を声に出さないように気を付けながら会話を続けた。
ないこくん
悠佑くん(通話中)
ないこくん
予想外の質問に、まさか無感症のことが気付かれたのではないかと不安になる。
悠佑くん(通話中)
悠佑くん(通話中)
悠佑くん(通話中)
最後のアニキの発言に、刺されたかのように胸に痛みが走った。
距離を置かれている。 みんながそう感じていたなんて。 このままだと、みんなに無感症のことがバレるのも時間の問題なのではない だろうか。
必死に言葉を探しながら返事をする。
ないこくん
悠佑くん(通話中)
悠佑くん(通話中)
アニキが例としてまろの名前を出す。 それは意図してなのか、無意識なのか。
まあ、どちらにしろ無感症のことを打ち明けないのに変わりはないが。
ないこくん
悠佑くん(通話中)
悠佑くん(通話中)
ないこくん
悠佑くん(通話中)
ないこくん
通話終了ボタンを押すと テロン♪ という音が鳴るとともに、スマホの画面がロック画面に戻る。
再び天井を眺めてぼーっとしていると、ふと課題が残っていたことを思い出した。
ないこくん
締め切りはまだ先だし。
そびえ立つマンションに一部隠れた太陽。 窓から入り込む橙色の光に照らされながら、俺はソファで眠りについた。
翌朝の八時前。 いつもの風景。いつもの六人。
-hotoke-くん
初兎くん
-hotoke-くん
りうらくん
悠佑くん
-hotoke-くん
初兎くん
アニキたちは、以前と変わらず仲良く話していた。 たまに話題が俺に回ってくるので、俺も会話に参加する。
一方、まろはさっきから一言も言葉を発していない。
Ifくん
何か考え事をしているのか、ただぼーっとしているだけなのか。 虚ろな目の視線は地面に落ちている。
昨日俺がまろの手を振り払った時の腫れは、今はもう引いているようだ。
ないこくん
気になった俺は、まろの名を呼んだ。 まろは、我に返ったように真正面に向き直り、焦った顔で返答する。
Ifくん
すぐにほほ笑んだ表情になったが、どこかぎこちない。
ないこくん
Ifくん
ないこくん
そう答えるとまた考えるそぶりを見せるまろ。 不審に思っていると、その口が開いた。
Ifくん
ないこくん
Ifくん
ないこくん
その後も話題が尽きないまま 学校に着いた。
相変わらずの通学路。 俺とまろは四人に先に別れを告げ、俺の家へと向かっていた。
Ifくん
さっきと変わらず、まろは一言も発さない。
むやみに話題を振らない方がいいと考えた俺も、何も話さないため、 お互い無言の状態。
結局、全く会話がないまま俺の家についてしまった。
鍵を開け 家に入り、鞄をおろす俺とまろ。 小さな頃から何回も俺の家を訪ねているからなのか、手慣れている感じで 俺のソファに座る。
ないこくん
Ifくん
ないこくん
Ifくん
冷蔵庫に視線を向けながらそう聞くと、以前と同じちょっと幼くなった 声で返答するまろ。 さっきの無言は、一体何だったのだろうか。
ないこくん
Ifくん
俺の方を見ずにそう聞くないこ。 聞かれたことに対して、俺は幼い声で答えた。
ないこは、昨日の出来事がまるで夢だったかのように接している。 この前の出来事は、彼にとってそんなに軽いことだったのか、それとも、わざとそう接しているのか。
学校帰りにそのまま来たため、ゲームも何も持っていない。 飲み物を入れてくれるないこに対して、自分だけテレビをつけるのは 流石にひどいかと思い、ソファでゴロゴロとくつろぐ。
ないこくん
Ifくん
手渡されたグラスを受け取り、飲み物を口に含む。 そのときに見えた ないこの顔は、なんだか曇っているように見えた。
ないこくん
Ifくん
Ifくん
ないこくん
Ifくん
ないこくん
ガチャ
一人になったとたん、さっきまでかぶっていた"明るい いふまろ"が 抜け落ちていく気がした。
やっぱり、最近のないこは何かおかしい気がする。
あんなに真面目に受けていた授業も、最近ではノートすら書いていない。 それに、昨日の出来事。
ないこに何があったんだろう。
Ifくん
魔が差した俺は、ないこが 大切なものをしまっている引き出しを開けてしまった。
そこに入っていたのは__
Ifくん
微塵も予想していなかったものに驚き、言葉すら出てこない。
そこに入っていたのは、近頃発見されたばかりの病気「愛情無感症」の 診断書だった。
まさか。ないこがそんなはずがない。 別の人の診断書であることを願いながら名前が記載されている部分を確認するが、そこに書かれている名前は紛れもなく ないこの名前だった。
Ifくん
無感症の症状はあまり詳しくない。 確か、人からの愛を感じることができないという症状だったか。 後は、わずか数年で死んでしまうという…
Ifくん
そこで あることに気づいた俺は、口元を押さえ目を見開いた。
ないこが愛情無感症なら、ないこは…
あと数年で、死ぬ
Ifくん
Ifくん
信じられない。
信じたくない。
ずっと、あの日常が続くと思っていたのに