※百合
※この物語はフィクションです
まいの足音が遠ざかっていき、やがて聞こえなくなった
私はその場に座り込んだ
かれん
私はまいに掴まれた手を見る
少しだけ赤くなっていた
かれん
驚き、恐怖、怒り
あの時感じた感情はこのくらい
かれん
かれん
あの時のまいは私を完全に見下していた
なつみの件で呼び出した時もだ
かれん
私は立ち上がった
かれん
かれん
まいに掴まれた手は何事も無かったかのように跡が消えていた
私はドアノブに手をかけた
かれん
私は部屋から出た
ゆの
学校帰りに寄ったショッピングモール
目的は部活の子の誕生日プレゼントを買うためだ
ゆの
とりあえず色々なお店を見ていたら見覚えのある後ろ姿と制服が見えた
ゆの
私はかれんちゃんが一人なのを確認して、かれんちゃんの所へ行った
ゆの
聞き馴染みのある声が聞こえた振り返ると、そこにはゆのが居た
かれん
ゆの
ゆのはニコニコ笑うと店内を見渡す
ゆの
かれん
ゆの
本当は防犯ブザーなどの防犯グッズなどを買おうと思っていたのだ
でもゆのが居るとなんとなく買いづらい
ゆの
ゆのは私がさっきまで見ていた棚を見て防犯ブザーを手に取る
ゆの
かれん
なんとなく当てられたのが悔しくて嘘をついてしまった
ゆの
ゆのは見透かしたように笑った
その態度もむかついて私は帰ろうとした
ゆの
ゆの
ゆのはそういってデザインが凝っている防犯ブザーを手に取った
かれん
私は足を止める
ゆの
確かによくある一般的な防犯ブザーと違って、ハートの形をしていて可愛かった
かれん
ゆの
かれん
ゆの
ゆのは上機嫌に笑った
かれん
私は水色の防犯ブザーを指差した
なんとなくゆのらしかった
ゆの
そう言ってゆのは笑った
無邪気な笑顔だった
ゆの
結局ゆのに流されて色々買い物をしてしまった
かれん
ゆの
ゆのは自転車を押しながら歩く
かれん
私はその後をついていく
ゆの
ゆの
色々な話をしながら私たちは駅へ向かった
少し先で駅のホームの光が見えた
かれん
ゆの
ゆのは自転車の向きを変えた
ゆの
かれん
ゆの
かれん
ゆのは私に近づいて囁くように言った
ゆの
ゆのは悪戯っぽく笑った
かれん
ゆの
見透かされている
しかもそれを別れ際に言うなんて
かれん
ゆの
ゆのは笑いながら私の頭を撫でた
なんだか見下されている気分だ
かれん
私はゆのの手を退かす
かれん
ゆの
ゆのはいつもより少しだけ大人っぽく笑った
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