はな
なんでよっ…
くみ(口裂け女)
本当にごめんね…。
はな
いやだ…延期したりなくしたりすること出来ないのっ!?
くみ(口裂け女)
無理みたい…私の苦しみ消えちゃったから…
はな
なんで消えちゃったの…
はな
もっと一緒にいたかった!
そう___。彼女は幽霊。いずれは成仏しなければならないのだ。
くみ(口裂け女)
私の苦しみなんだったか分かる?
はな
?
くみ(口裂け女)
全部話すね。
ーー過去ーー
くみ(口裂け女)
私は…16歳だった。桜ヶ丘高校の2年になった頃だったかな…
くみ(口裂け女)
私は自分の顔に自信がなかったの。
くみ(口裂け女)
そして、落ち込んでいると…ある男性に声をかけられたの
医者
君。自分に自信はあるかい?
くみ(口裂け女)
って…だから「ない」って答えたの…そしたら…
医者
無料で整形してあげますよ。手続きもいりませんよ。ですが、一つ質問いいですか?
くみ(口裂け女)
と聞かれて…その質問に答えたの。
くみ(口裂け女)
そして整形手術の時。あっという間に整形が終わったの
くみ(口裂け女)
私の顎から鼻までは包帯でおおわれていたの…すると医者さんから
医者
帰ってから包帯を外してくださいね
くみ(口裂け女)
と言われたから、それに従ったの。そして家に帰ったの。
くみ(口裂け女)
そして包帯を外したら、私は今の口になってしまっていたの。
くみ(口裂け女)
なんでこんなことになってるの!?💢って思って、そのお店に行こうとしたらお店はなくなっていたの。
くみ(口裂け女)
それで私はこうなってしまったって訳…しかもなんで口がこうなったかって言うと…
くみ(口裂け女)
質問の時
「どこを整形したいの?」
口
くみ(口裂け女)
と答えたからだと思う___。
くみ(口裂け女)
そしてそれから、私はみんなに恐れられて、友達も、親にも見捨てられたまま大人になった。
くみ(口裂け女)
私は、独り立ちをした。会社に勤めようと思ったら。恐れられて無理だったの。
くみ(口裂け女)
それで私はなくなってしまったの___。
はな
そう…だったんだ…でも、なんで成仏しなければならないの?
くみ(口裂け女)
それはね。
くみ(口裂け女)
はな…貴方が私と初めて友達になってくれたから___。私はとても嬉しかった。心から笑えるほどに
はな
そう…なんだね( ;ᯅ; )
はな
私…くみの力になれた?
くみ(口裂け女)
うん。一番感謝してる。
くみ(口裂け女)
大好き___。
私は泣き崩れた。
目を見開いて彼女を見ると
はな
あれ?
もうそこに彼女はいなかった