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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

鈴木 姫華

絶対受からないと思いますよ…

天真

まぁ、そう決めつけるな

鈴木 姫華

いやでも…

天真

大丈夫だ

天真

これで落ちてもまた違う雑誌に応募するから

鈴木 姫華

いや、そういうことじゃない

天真

天真

まぁ、いい

天真

ポストに入れてくるぞ〜

鈴木 姫華

あ、はい

鈴木 姫華

行ってらっしゃい

すると天真は消えていった

鈴木 姫華

!?

鈴木 姫華

ほんとに幽霊なのね

3分後

天真

ただいま

鈴木 姫華

ひゃぁっ

天真

そんな驚くなよな

鈴木 姫華

ごめんなさい

鈴木 姫華

でも、急に出てこないでください

天真

幽霊なんだから仕方ねぇだろ

鈴木 姫華

知りませんよ

天真

まぁいい

天真

とりあえずポストに入れてきたからあとは結果を待つだけだな

鈴木 姫華

はぁ…

天真

お前の携帯に電話がくるから

鈴木 姫華

鈴木 姫華

私、電話番号教えました?

天真

いや

鈴木 姫華

ならならんで?

天真

なんでもいいだろ

鈴木 姫華

よくないですよ…

天真

んじゃ俺帰るわ

鈴木 姫華

え?どこに?

天真

あっちに

鈴木 姫華

あっち?

天真

あ、の、よ

鈴木 姫華

あっあぁ〜

鈴木 姫華

なるほどです笑

天真

じゃあな

天真

明日、お前が家から帰って来たらいるわ

鈴木 姫華

はい

天真

あ、言っとくけど

天真

俺の姿、他の人にも見えるから

鈴木 姫華

えぇっ

鈴木 姫華

そうなんですか?

天真

おう

鈴木 姫華

お母さんにも?

天真

バッチリ見えるだろうな

鈴木 姫華

え〜どうしよう

天真

いざとなれば消えるし

天真

「私の彼氏なのぉ」

天真

とでも言っておけ

鈴木 姫華

いやですよ!

鈴木 姫華

こんなおじさんが彼氏とか

天真

はぁ?

天真

誰がおじさんだと?

鈴木 姫華

天真さんですよ

天真

俺はな、今22だぞ?

鈴木 姫華

へぇぇ

鈴木 姫華

30歳かと思いましたぁ

天真

はぁ?

天真

お前なぁ___

お母さん

姫華ぁ?

お母さん

大声出してどうしたのぉ?

鈴木 姫華

やばい、お母さんかえってきてたんだ

お母さんが上がってくる

鈴木 姫華

隠れて隠れて

天真

俺はお前の彼_

鈴木 姫華

年齢的に無理あるから!

鈴木 姫華

消えて!

天真

ちぇっ

天真は消えた

コンコン

お母さん

入るわよ〜

ガチャ

鈴木 姫華

あぁ、お母さん

鈴木 姫華

どうしたの?笑

お母さん

大声出して何してたの?

鈴木 姫華

虫がいてさ〜えへへへ

お母さん

大丈夫だった?

鈴木 姫華

うん!

鈴木 姫華

もう捕まえてゴミ箱入れたから

お母さん

そう

お母さん

ご近所迷惑だからあんまり大きな声出さないでね

鈴木 姫華

はぁい

ガチャン

鈴木 姫華

はぁぁぁ

天真

よっ

鈴木 姫華

きゃ!

お母さん

どうしたの〜?

鈴木 姫華

なんでもないから〜

天真

慣れろよな

鈴木 姫華

出会って一日で慣れれる訳ないじゃないですか

天真

そうか

鈴木 姫華

ていうか、いつまでいるんですか?

天真

帰れって言いたいのか?

鈴木 姫華

はい

鈴木 姫華

一人にさせてください

天真

…分かった

天真

じゃあな

天真は消えていった

鈴木 姫華

なんなのもう…

鈴木 姫華

せっかくの休日なのに…おつかいとかめんどくさ…

天真

よう

鈴木 姫華

うわぁぁ!?

鈴木 姫華

って、天真さんか

天真

あちぃ

鈴木 姫華

あ、アイス買ってあげませんよ?

天真

ちぇ、やなやつ

鈴木 姫華

年下にアイスねだるとか人間としてどうかと思いますけどね〜

天真

あ?なんつった?

鈴木 姫華

なんにも?

鈴木 姫華

あっ!

鈴木 姫華

てゆーか、幽霊って昼に外出られるんですか?

天真

まぁな

鈴木 姫華

夜だけかと…

天真

夜にしか出れないやつはこの世に因縁があるやつ

天真

昼にも出れるやつはこの世に恨みや因縁はない

鈴木 姫華

そんな決まりがあるんですね

天真

俺も詳しくは知らねぇ

雪子おばぁちゃん

あらぁ

鈴木 姫華

あっ雪子おばぁちゃん!

雪子おばぁちゃん

こんにちは姫ちゃん

鈴木 姫華

雪子おばぁちゃん大丈夫なの?

鈴木 姫華

病気で入院したって

雪子おばぁちゃん

うんうん、大丈夫よぉ

雪子おばぁちゃん

何ともないよぉ

鈴木 姫華

良かった〜

鈴木 姫華

ごめんなさい、お見舞い行かなくて

雪子おばぁちゃん

良いんだよう

雪子おばぁちゃん

またこうやって姫ちゃんの元気な姿見れたんだから

鈴木 姫華

ふふっ

鈴木 姫華

またお餅食べさせてね

雪子おばぁちゃん

うんうん、いつでもいらっしゃいな

鈴木 姫華

じゃあ、おつかいにいくから

鈴木 姫華

バイバ〜イ

天真

今の誰?

鈴木 姫華

近所のおばぁちゃん

天真

そうか…

鈴木 姫華

どうかしたんですか?

天真

俺の事スルーしてた

鈴木 姫華

消えてなかったんですか?

天真

あぁ

鈴木 姫華

もうだいぶ高齢だしそういうことがあっても…

天真

いや

天真

違うんだ

鈴木 姫華

違うって…?

天真

俺言ったよな、他の人にも見えるって

鈴木 姫華

はい…

天真

人間に見えるようになってるんだ、今の俺は

鈴木 姫華

それが…?

天真

その俺の姿が見えないやつは

天真

この一週間の間に

天真

死ぬ

鈴木 姫華

えっ…

鈴木 姫華

ま、待ってください!

鈴木 姫華

嘘つかないでください

鈴木 姫華

そういうの良くないですよ

天真

残念ながら…本当だ

鈴木 姫華

証拠はあるんですか!?

天真

この一週間で分かるだろう

鈴木 姫華

…や…いや

鈴木 姫華

雪子おばぁちゃん、死んだらいや!

天真

鈴木 姫華

助ける方法は?ないんですか?

天真

ない

鈴木 姫華

…っ

鈴木 姫華

そんな…

天真

この未来は変えられない

日差しが

痛めた心をさらに焼いた

次回

「幽霊がいるということ」

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