俊一
ゆか...
俺がそう呟くのは何度目だろうか。
一ヶ月前、俺は彼女のゆかを亡くした。
それ以来、無意識にゆか、と呟くのが日常なのである。
??
俊一
俊一
...え?
うしろから声が聞こえた。
振り返ると...
俊一
...ゆか?
ゆか
うん
俊一
嘘...だろ?
ゆか
嘘じゃないよ
振り返ると、そこにはゆかがいた。
俊一
どうして、ここに...
ゆか
ちょっといろいろあって、ね。
今日一日だけ戻ってこれたの
今日一日だけ戻ってこれたの
俊一
戻ってこれた、って?
ゆか
神様がお許しをくれた、みたいな感じ
驚いた。
そんなことがあるわけない、とさえ思った。
だけど、そんなことよりゆかに再会できて嬉しい気持ちの方が勝った。
ゆか
私の姿は、他の人には見えないようになってるから
俊一
ゆか、
ゆか
ん?
俊一
遊びに行こう!
ゆか
...うん!
それから俺は、体がへとへとになるまでゆかと遊んだ。
ゆかの姿はまわりの人には見えないから、すれ違う人達には一人で喋っているように見えて、変な人だと思われているだろう。
それでも構わなかった。
ゆかと一緒にさえいられれば。
そして、一日の終わり。
俊一
ゆか...
俺は、ゆかを力いっぱい抱きしめた。
ゆか
俊一。幸せになってね
俊一
ゆかがいないと、幸せじゃない...
俊一
ゆかと、ずっと一緒にいたい......
ゆか
...そろそろ、お別れの時間だね
俊一
やだ...!
ゆか
私も、戻るのやだよ
ゆか
俊一と、ずっと一緒にいたい...
ゆか
だから、
ゆか
ごめんね?
俊一
え...?
なんだかゆかが変だ。
そう思い、体を離したときにはもう遅かった。
グサっ
体に、衝撃が走った。
お腹のあたりが、いたい。
お腹から、たくさんの血が出ている。
俊一
あ...あぁ...
ゆか
俊一
ゆか
これからは、ずーっと一緒だね♡
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コメント
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