優奈
ねぇ〜!行こうよー!
海斗
やーだ。
俺は今彼女に振り回されています
優奈
ねぇ〜!お願い!ブォンブォン
海斗
グハッ
優奈
あっ、ごめん…
海斗
ううん。大丈夫
優奈
じゃあ、お願いっ!
海斗
しょうがないな〜
優奈
やったー!
優奈
じゃあ、明日ね!明日!
海斗
はいはい…
俺は仕方なく付き合ってやることにした
次の日
何故か知らないが、俺は崖の上
優奈
海が綺麗ね…
海斗
あぁ…
ザブーン
ザブーン
波が大きな音を立てながら揺れている
優奈
いい?この中に飛び込むの
海斗
え…?
優奈
ただ違う世界に行くだけニコッ
彼女は俺に優しく笑いかける
優奈
そしたら、私の手を強く握ってて。離れ離れになると大変なことになるから
海斗
わ、わかった…
俺は彼女が何をやるのかは知らないが手をギュッと強く握った
優奈
いくよ?
3
海斗
お、おう…
2
1
ザブーン!!
俺と彼女はどんどん暗い海の中に潜っていく
海斗
オボボボ…
優奈
………
彼女は違う世界に行くと言ってただけなのに…
なんでこんなに…苦しいんだ…?
海斗
ただ…違う世界に…行く…だけ…
俺は力が抜け、彼女と手を離してしまった
俺は意識が遠退けていき、とうとう海の底に沈んでしまった…
優奈
……
意識が遠退ける前に俺が見たものは…
彼女の憎たらしい笑顔と彼女がどんどん海の上に上がっていく姿だった
優奈
うふふ…