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サロちゃん!!いた王への愛溢れてたよ!!全人類惚れる?そりゃそうでしょ!? あのビジュの良さだったらね!!うん 最後だけでも仲よさげ(?)なイタサロ見れてよかった…(。-ω-)
尊い…!! 表面だとツンケンしてるけど心中めちゃブラコン?なサロと茶化すイタ王の会話が尊すぎてもう、大好きです!! 初コメ&長文失礼しました!!
なんだこれ!尊すぎるだろ!っていうかサロ、イタ王にめっちゃ冷たいけどなんだかんだ好きで草、ほんとにこの2人好きすぎる、ずっと見てたいなぁ〜!セイナさん、小説最高でした!また見たいです!頑張ってください! (長文失礼しました、それと上から目線だったらすみません)
セイナ
セイナ
セイナ
セイナ
セイナ
セイナ
セイナ
──3月17日、それはイタリア統一記念日であると共に…|イタリア王国《兄さん》の誕生日である──
サロ
今日は2月17日――兄さんの誕生日まで、あと1ヶ月。
幼い頃は、兄さんの似顔絵描いてあげたり、お小遣いを必死に貯めてやっすい万年筆買ったり、あとはハンカチとかあげた記憶がある。
そして、軽くパーティしたり。まぁ?一応仲良かったし。普通に。
だが……絶縁した1年、2年は誕生日プレゼントなんてあげていない。敵同士なのに、プレゼントを贈るなど意味がわからないだろう。それに、そんなことをしたら……ナチさんが黙っていない。
まぁ、今は色々落ち着いて、兄さんとは軽く話す程度の仲には戻った。だから久しぶりに誕生日プレゼントをあげようと思ったのだが……
サロ
わからない。なにもわからない。イタリアはきっと、
イタリア
とか言って、ピッツァを焼きまくるつもりだろう。
だからピッツァを贈るのはなしだ。胃もたれする。
なら……香水?いや、あいつはこだわり強いから気に入らなければ使わないだろう。……というか、別に今の匂い嫌いじゃないし。
万年筆?腕時計?革製品とか?……いや、だめだ!あいつはもう、かなり良いものを持っている。今更新しく、あげる必要はない。
サロ
ここでひたすら考えていても、ただ時間が過ぎるだけ……1ヶ月あるとはいえ、油断は禁物だ。上着を着て、外に出る。
……何か見つかるといいが。
街を歩いていると、まずジュエリーショップが目についた。
あいつ、顔だけは良いからな……あの顔の良さを引き立てるような、アクセサリーがあるかもしれない。
店に入ると、店員がいらっしゃいませ!と笑顔で声をかけてくる。男1人でジュエリーショップ……きっと、プロポーズ用の婚約指輪を探しに来たと思われているに違いない。いえ、兄の誕生日プレゼントを見繕いに来ました。
店内のショーウィンドウには、世の女が喜びそうな指輪やネックレス、ブローチや……世の男が喜びそうな時計やブレスレットがある。
少し奥へ歩くと、とあるネックレスが目にはいる。
……純金。だが、ゴテゴテとしていなく、細めでシンプルなデザイン。男がつけていてもおかしくない。
少し見ていると、さっきの店員がいつの間に隣にいて、話しかけてきた。
店員
サロ
店員の勢いに押されながらも、指を指しながら値段を聞く。
店員
サロ
危ない、口に出るところだった。……いや、高すぎだろ。まぁ、金がないわけではない。別に払える。だが……兄の誕生日だぞ?誕生日の、プレゼントだぞ?プレゼントってそんなに金をかけるものなのか……?さすがに重いか……?
サロ
そう言って、足早に店を出る。ありがとうございました〜!と、店員の明るい声が響いた。
次に目をつけたのは、文房具店。
まぁ、何かいいものがあるかもしれない。
……あいつの持ってるやつより、良いものはないと思うが。
店に入ると、まずは万年筆コーナーを見る。
ブランド物だったり、かなり良い物が複数置いてある。だが……何か違う。
羽ペンや、インク、他の文房具も見たが……やはり、しっくりこない。
結局店を出た。
……今度、自分用に万年筆を買おう。うん、そうしよう。
その後、服屋でネクタイを見たり、ブランドショップでバッグや財布、香水などを見たが……目を見張るような物はなかった。
仕事も残っているため、今日はそのまま司令部に戻る。
……収穫が、ゼロ、だと……!?あんなに色々見に店を回ったのに!?もういっそ、兄さんに何が欲しいか聞くべきか?いや……きっとあいつのことだ。
イタ王
とか言って、話にならない。
司令部に戻り、自室の扉を開けると……
イタ王
椅子に座り、あたかも自分の部屋かのようにくつろいでいる。……俺の、お気に入りのコーヒー。……あいつのせいで、多分5杯分は持っていかれた。いつか全部返してもらう。くそ兄貴が。
サロ
はぁ、とため息をつき、兄さんを見る。
コーヒー片手に、あの余裕そうな表情。……むかつく。
なんの悪気もなさそうな顔。……まつ毛長い。日があたり、赤と緑のオッドアイが、キラキラと輝いている。というか、カップを持つ手……指、長すぎないか?くっそ、あんな手で触られたら……全人類が惚れるに違いないだろう!まったく、ありえない……あの無自覚人たらしめ……そもそもだな、あいつは自分の顔の良さを理解しすぎてる……
イタ王
サロ
イタ王
サロって意外と抜けてるとこあるんね〜と、軽く笑う。……お前のせいだ。お前のビジュが良すぎるせいだ。
サロ
イタ王
バッジを片手に、そう語る。 (ちなみにソファの下にあったらしい。)
サロ
兄さんを無理矢理押し退けて、椅子に座る。
イタ王
そう言って、部屋を出ていく。……はぁ、無駄に緊張させて……。
椅子をひいて、部下からの報告を確認する。……よし、多少雑なところがあるが、及第点だろう。サインを書いて、横に置く。後は……この計画の仕上げをしなければ。まず、ここの補給を……
──数時間後──
サロ
ぐいーっと軽く伸びをする。……コーヒーでも飲もう。席を立ち、給湯器へ向かう。水を沸かしながら、コーヒーの在庫を確認する。
サロ
最後のコーヒーを淹れて、カップを片手に椅子に戻る。一口飲む。……苦い。
うーん……あ、そうだ。
引き出しから紙を一枚取り出し、ペンを取る。
1番上に、誕生日プレゼント案、と書く。
思いつく物を箇条書きに、万年筆……腕時計……ネクタイ……香水……そして、全てにバツをつける。
サロ
机に頭を打つ。……ああああああっっ!!思いつかない!!なんなんだ!!誰か、俺にヒントを……
ドアの外で、部下達の話し声が聞こえる。
……彼らに、聞いてみるか?い、いや……兄さんと違って、部下達とはまともに世間話もしていないのに。プレゼント、何が良い?などと……聞けるわけっ……!
サロ
バンッッ!!
あ、あれっ……足が、勝手に……?
部下A&B
部下2人が立ち止まり、頭を下げる。違う。すごく驚かせてしまった。申し訳ないのはこちらだ。
サロ
部下2人が恐る恐る、頭を上げる。きっと彼らの頭の中には、降格?解雇?……まさか、粛清!?などと最悪なシナリオが多数浮かんでいるのだろう。……ただ、プレゼントのアドバイスが欲しいだけなのだが。
サロ
ちらっと彼らを見ると……絵に描いたような、ポカーンとした表情。
……まぁ、そりゃあそうだろう。
普段無口で淡々と仕事と指示を出すような上司が、突然誕生日プレゼントの話をしたら、こんな表情になるのも無理はない。
部下B
サロ
部下A
などと書いて、よく渡した記憶がある。……恥ずかしい。
考えてみれば、ちゃんとした手紙など書いたことがない……それなのに、絶縁後の今、手紙を書くだと?
……無理だ。ぜっったいに、無理だ!
サロ
そう言って、その場を後にする。
……今日のところは、一旦考えるのをやめよう。うん。
──今日は、3月16日。誕生日、前日である。──
サロ
何をやっているんだ俺は!?!?あれから悩みに悩みまくって、さらには仕事も重なった結果……前日になってしまったんだが!?しかも、最悪なことに……
サロ
誰だ1ヶ月あるけど油断禁物とか言ったやつ!?俺だよ!!どーすんだ!!もういっそ何も渡さない!?
……いや、それは逃げだっっ!!
おいサロ!!決めただろ!!今年こそは兄さんに誕生日プレゼントを渡すって!!
ポカポカと頭を殴る。はぁ、時よ止まれ。いや、1ヶ月前に戻してくれ、まじで。
サロ
上着も忘れ、外に飛び出す。とりあえず、店、店!!
端から一軒ずつ入る。
パスタ!服!ハンドクリーム!ベルト!ブローチ!ポーチ!フォーク!ミニカー!
サロ
最後の店を、出る……結局、良いと思う物は何も見つからなかった。
……しょうがない。前に行った、あのジュエリーショップでネックレスを買おう……
とぼとぼと歩いていると、
サロ
目の前には……美しい花畑が広がっていた。
サロ
この花畑までピクニックしに来ては、兄さんが花冠を作ってくれたり、花の指輪の作り方を教えてくれたり……そして、その指輪で兄さんに結婚しようとか、言ったっけな…………ん?
部下A
心に残る物……思い出。花畑に、指輪…………
ふと横を見ると、小さな店が建っていた。どうやら、個人経営のハンドメイドショップのようだ。
店に入ると、いらっしゃいませと、優しげなおばあさんがレジの所に座っていた。
近くの棚にあった、髪飾りを1つ手に取る。……とても、繊細だ。花の模様が美しく彫られている。それに一つ一つ、同じ模様がない。
少し歩いた先に、薄いオリーブの葉のような色の指輪を見つけた。その指輪には、小さな紫色の石がはめ込まれている。
サロ
あの時、兄さんにプロポーズした時にあげた花の指輪に……似ていた。
店主のおばあさん
店主のおばあさん
にこにことまるでおばあさんも幼い頃に戻ったかのような、キラキラとした目で語りかける。
……それを聞いて、俺はすぐに決めた。
サロ
──3月17日、|イタリア王国《兄さん》の誕生日、当日──
今日は朝からイタリアが張り切っている。
イタリア
だと。
俺達3人で食べ切れるのだろうか……ま、あの2人は胃袋バケモノだし、余裕だろう。
──夕方になり、兄さんが帰宅した。──
ピッツァパーティースタート。結局、いたりーはあれから追加で30枚作り、合計60枚のピッツァパーティーだ。
俺はいたりーに買い物を頼まれ、ティラミスを買ってきた。……誕生日ケーキのつもりだ。
兄さんは部下達や熱狂的な国民達、枢軸の2人から誕生日プレゼントを貰い、手に抱えきれないぐらいのプレゼントを持ち帰ってきた。
……正直、これを見た後では自分のプレゼントを渡すのは、少し気が引ける。
……でも、でも渡さないと、 前に進めない気がした。
…ピッツァパーティー、終了後。ワインもほどよくまわり、いたりーは床で寝っ転がっている。
兄さんは……ベランダで1人、たそがれていた。
俺は指輪の入ったリングケースをポケットに入れ、窓を開ける。
サロ
声をかけると、兄さんはゆっくりとこちらを振り返り、そして、微笑む。
イタ王
それを聞いて、俺もベランダに出る。静かに窓を閉めて、兄さんの横に立つ。
……少し時間が経って、俺から口を開いた。
サロ
兄さんは遠くを見ながら、ふっ……と笑う。
イタ王
イタ王
サロ
そんなにたくさんの人に愛されてるのに……俺のプレゼントなんか……
イタ王
ウインクしながら俺に言う。……ほんとに、兄さん…あなたという人は……
俺はポケットからリングケースを取り出し、兄さんの前で開ける。
サロ
サロ
最後まで言ってちょっと恥ずかしくなって、いらなければ捨ててもらって構わないとまで伝えた。
兄さんは最初、ポカーンとしてたけど……ふっ、と笑った。……あの時の、顔と一緒だった。
イタ王
ニヤニヤとしながら指輪を受け取る兄さん。
サロ
サロ
……そして、最後にこの言葉で…〆ようと思う。
サロ
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