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りうちゃんのきょとんとした瞳。
そんな真っ直ぐな瞳に、今は怒りさえ覚えた。
なんで、死のうとしたのか────
そんなのっ、
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…もう遅かった。
りうちゃんの瞳が、どんどん潤んでいく。
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S
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そう言うとりうちゃんはステッキを1振り。
またまた眩しい光に包まれ、僕は目をつぶる。
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ストンッ、…
S
尻もちをつき、目をぱちりと開ける。
僕が飛び降りようとした屋上だ…、
さっきまでの事は、
S
なんてね、w
明日になれば分かるから────。
明日も、りうちゃんとまろちゃんに会いたいな、w
S
お母さんからのメールで、ふっと我に返る。
S
重い足を引きずって、やっと着いた家。
正直、家におっても居場所なんてないし。
親は俺の事なんか興味無いし。
僕がおっても何にもならへんのやけどな、 w
ガチャ…
S
母
父
Y
ギスギスした棘のような空気が、僕に纏わりつく。
何やら両親と兄が話をしているようだ。
聞きたくなんかないけど、。
自分の部屋に行くため、少しだけ3人に近寄る。
母
母
父
Y
母
Y
Y
僕の兄である悠くんは、成績優秀で運動もできる。
いいな…。
僕だって、僕だって、!
褒められたいのに────
そう思いながら、自分の部屋へ入った。
────悠佑side.────
ガチャ…
あ、初兎が帰ってきた…
初兎の事を考える度、胸の奥がズキズキと痛む。
小さい頃はよく遊んどったんやけどな、…
最近は、、…
親の贔屓がすごくて、相手にしてやれん。
初兎がめちゃくちゃ努力しとること、知っとんのに。
何にも力になれん、。
こんなの、兄としてほんとにだめやな。
ごめんな、初兎っ…────
母
父
初兎だって、頑張っとるのに、。
なんで、俺ばっかり、?
なんで俺ばっかり、褒められなあかんの、?
初兎だって、いや、初兎の方が。
俺の何倍も何倍も頑張っとんのに。
そう思いながら、カバンの中からテストを取り出す。
見せたくない、けど────
Y
母
母
父
Y
そんな親の言葉を聞いた途端、初兎の顔色が一気に暗くなった。
ご褒美なんていらへん。
初兎に寄り添ってあげたいのに────
でも、そんなことなんて出来るわけなくて。
母
Y
Y
こんな事なんか言いたくないんやで、初兎。ごめんな────
重い荷物を下ろし、カバンから教科書とワーク、筆記用具を取り出す。
問題集でいっぱいの机を少しだけ片付けて、机についた。
S
運動神経は良くないし…
努力しただけ結果がついてくる勉強を頑張ってみとるんやけどね、w
結果なんてついてこない。
それでもどうにかして両親と悠くんに振り向いて欲しい、って思ってまう。
S
そう思いながらも、鉛筆を握る。
S
────悠佑side.────
夜遅くなってきたし、そろそろ寝るかぁ、...
Y
大きなあくびをしながら、寝室へ続く廊下に向かう。
初兎の部屋から、光が漏れとる──?
まさか初兎、まだ起きとるんかな、...
そう思い、慌てて部屋の中に入ると、
S
机に突っ伏して寝ていた。
机の上にはたくさんの問題集が散らばっている。
頑張りすぎやって、────
そう思いながら毛布を取ってきて、初兎の背中に優しくかける。
こんなことしかしてやれへんけど。
いつかは、俺の思いを伝えられたらええな。
𝐍𝐞𝐱𝐭⇣ ♡150 💬3
コメント
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これはッ神作品になる予感!