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まだ自分が15だった時、父が再婚相手とその子供を連れて家に やって来た。お前の義弟になる子だ、と紹介されて。

🦋¦小暮 亜月

……。

🌑¦新月 美弦

この子が……?

父親

あぁ。小暮 亜月くんだ。

父親

ほら、お前も挨拶してやれ。

そう言われ、不思議そうな瞳で見上げてくる彼の前に片膝をつき、視線を合わせながら自己紹介をした。

🌑¦新月 美弦

……初めまして、新月 美弦です。

🌑¦新月 美弦

よろしくお願いします。

父親

……。

父親

ほら、もうちょっと何かないのか?

🌑¦新月 美弦

いや……

🌑¦新月 美弦

特に何も。

父親

口下手な奴だなお前は。

母親

ふふっ、うちの子も人見知りな子ですから。

母親

ほら亜月、挨拶してごらん。
新しいお兄ちゃんよ!

🦋¦小暮 亜月

小暮 亜月……です。

🦋¦小暮 亜月

4歳です。よろしくお願いします……。

🌑¦新月 美弦

……はい。

🦋¦小暮 亜月

あの……

🦋¦小暮 亜月

僕、何したらいいんですか……?

父親

とりあえず荷解きをしようか。
ずっと立ちっぱなしも疲れるだろう?

父親

ほら、美弦も手伝うんだ。

🌑¦新月 美弦

はい。分かりました。

2人の荷物であろう段ボール箱を持ち上げると、そのまま指示された部屋に運び込む。

4人でやったからか、荷解きは早く終わった。

🦋¦小暮 亜月

ここが……義兄さんの部屋?

🌑¦新月 美弦

はい、そうですけど……。

🦋¦小暮 亜月

義兄さんは、大人になったらどうするの?

🌑¦新月 美弦

自分の部屋は?
向かいに空き部屋がありますけど。

🦋¦小暮 亜月

小学3年生辺りになるまでは一緒の部屋で過ごせ、ってお義父さんから……。

🌑¦新月 美弦

そういえば、まだ5歳でしたね……。

🌑¦新月 美弦

小学3年生……私が成人する頃か。

🌑¦新月 美弦

大人になったら……?

🌑¦新月 美弦

……臨床心理士、ですかね。

🦋¦小暮 亜月

りん……しょう……?
それってどんな仕事……?

🌑¦新月 美弦

国に認められた、心のお医者さんですよ。

🦋¦小暮 亜月

へぇ……なんかすごい……。

その時、窓辺に蝶が止まっているのが見えた。 近付いて触れようとすると、後ろから叫び声にも似た制止の声がした。

🦋¦小暮 亜月

……待って! 触れないで!!

🌑¦新月 美弦

……?

🌑¦新月 美弦

これは?

🦋¦小暮 亜月

あ……その……。

🌑¦新月 美弦

もしかして……

🌑¦新月 美弦

貴方、能力者なんですか?

🦋¦小暮 亜月

え、えっと……。

美弦が振り返った隙に、蝶はいつの間にか光の粒となって消えていった。その一方で、亜月は気まずそうな表情をしている。

🦋¦小暮 亜月

……そう、だけど。

🦋¦小暮 亜月

お願い、お義父さんとお母さんには言わないで……!

🦋¦小暮 亜月

ずっと隠してきたから……。

🌑¦新月 美弦

……それじゃあ、私も言っておかなければいけませんね。

🦋¦小暮 亜月

……?

🌑¦新月 美弦

……『天叢雲剣』

美弦が小さく呟くと、どこからともなく剣が現れた。 鋭く光る剣先を見て、亜月は身構える。

🦋¦小暮 亜月

なっ……!?

🌑¦新月 美弦

驚かせてしまいましたか?
ごめんなさい。

🦋¦小暮 亜月

義兄さんも……能力者……?

🌑¦新月 美弦

えぇ。そうです。

🌑¦新月 美弦

……能力者は人々から狙われる存在です。
大人は、能力者を研究しようとしています。

🌑¦新月 美弦

その者達に捕まれば、どうなるかは分かりません。

🦋¦小暮 亜月

ひっ……。

🦋¦小暮 亜月

それは、どうしたら?

🌑¦新月 美弦

嘘か誠か分かりませんが、解決策ならあります。

🌑¦新月 美弦

それが本当なら、能力者は能力を極限まで封じることが出来る。

🌑¦新月 美弦

上手くいけば……完全に封じることも可能になるかもしれない。

🦋¦小暮 亜月

義兄さんは……それを誰から知ったの?

🌑¦新月 美弦

とある人物が言っていました。

🦋¦小暮 亜月

そう……なんだね。

🦋¦小暮 亜月

僕、能力を抑えられるように訓練しようかな……。

🌑¦新月 美弦

精神の成熟と共にある程度制御は可能になるそうですが、早いに越したことはありませんね。

🌑¦新月 美弦

良ければ、手伝いますよ。

🦋¦小暮 亜月

……!

🦋¦小暮 亜月

うん!

6年後

その日、美弦は亜月の部屋に居た。 亜月からの提案で共にゲームをしていたのだが、途中で家の中の異変に気付いた。

🌑¦新月 美弦

……何だか騒がしくないですか?

🦋¦小暮 亜月

へ?

🦋¦小暮 亜月

……確かに、そうかも。

🦋¦小暮 亜月

義父さんと母さんが何かしているんじゃ?

🌑¦新月 美弦

にしても騒がしくないですか?

🌑¦新月 美弦

それに──

──ガタンッ

🦋¦小暮 亜月

!!

🌑¦新月 美弦

……?

突然、扉越しに大きな物音がした。 その瞬間に異変を察知した美弦は、すぐさま亜月に指示する。

🌑¦新月 美弦

亜月、窓を開けてください。

🌑¦新月 美弦

……それと、能力を使用する準備を。

🦋¦小暮 亜月

義兄さん……

🦋¦小暮 亜月

義兄さんはどうするの……?

🌑¦新月 美弦

私は残ります。

🌑¦新月 美弦

……何かあったら、貴方だけで逃げてください。

🦋¦小暮 亜月

義兄さんが戦うのなら、僕だって──!

🌑¦新月 美弦

……亜月。

🌑¦新月 美弦

大切な義弟を危険に晒したくはありません。

🦋¦小暮 亜月

……わ、分かった。

🦋¦小暮 亜月

それじゃあ、せめて何かあったら一緒に逃げよう。

🌑¦新月 美弦

……。

🌑¦新月 美弦

もしもの時は、頼みました。

そう言い、美弦は扉を開いた。

🌑¦新月 美弦

──!

謎の男

……あ?

謎の男

やっぱ居たじゃねぇか、ガキ。

謎の男

お前ら嘘ついたのか?

🦋¦小暮 亜月

義兄さん、一体どうなって──

🌑¦新月 美弦

……見てはいけません。

扉を開いた美弦の視界に飛び込んできたのは、 血の赤と床に倒れる両親、そして見覚えのない男だった。

父親

美弦、亜月、早く逃げ──!

謎の男

俺らが探してたのはお前達じゃねぇ。
能力なしの人間は黙ってろ。

父親

がっ……!?

🌑¦新月 美弦

……両親に何をしたのですか?

謎の男

おっと、意外と冷静だな。

謎の男

こいつら、能力者を差し出せば見逃してやるというのに知らないふりをしやがって……。

謎の男

だからこうしてやったんだよ。

母親

私達は、能力者なんて知らない……。

母親

本当に普通の家族よ……!

謎の男

もう知ってんだよ。そこの2人は能力者だ。

謎の男

……それともアレか?
子供が能力者で失望したのか?

🌑¦新月 美弦

……。

🌑¦新月 美弦

貴方の目的は何ですか?

謎の男

俺の目的?

謎の男

お前達のような能力者の保護、そして研究だ。

謎の男

能力者は俺達に保護される運命にある。
大人しく着いてくるのなら、こいつらの命だけは助けてやるぞ。

🌑¦新月 美弦

……。

🦋¦小暮 亜月

に、義兄さん……。

🌑¦新月 美弦

……では、1つ提案があります。

🦋¦小暮 亜月

義兄さん……?

🦋¦小暮 亜月

ねぇ、義父さんと母さんは──?

謎の男

提案か。何だ? 聞いてやろう。

🌑¦新月 美弦

私が同行します。
なので義弟のことは──

🦋¦小暮 亜月

……義兄さん!

🌑¦新月 美弦

……!?

状況を察した亜月が美弦の腕を引っ張る。 そして、そのまま部屋の扉を閉めた。

🌑¦新月 美弦

亜月、何をしているのですか!

🦋¦小暮 亜月

……っ

🦋¦小暮 亜月

『夢幻泡影』!

🦋¦小暮 亜月

はぁっ、はぁっ……。

🦋¦小暮 亜月

ここまで来たら、追ってこない……かな。

🦋¦小暮 亜月

ねぇ義兄さん、あそこで一体何が──

🌑¦新月 美弦

何をしているのですか!?

🌑¦新月 美弦

父さんと義母さんは、あそこで──!

🦋¦小暮 亜月

あ……

🦋¦小暮 亜月

そ、そうなの……?

🌑¦新月 美弦

……そういえば、見せていなかったですね。

🌑¦新月 美弦

今からでも戻れば2人は助かるかも……

???

あら?
どうしたの、喧嘩?

???

それに、こんな森に迷い込むだなんて……。
何があったのか、お姉さんに話せるかしら?

🌑¦新月 美弦

……どなたですか?

???

私? 私はミーティア。

🚬¦ミーティア

ただの森を管理している妖精よ。

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🌑と🦋の過去編です。 ぶっちゃけ中学生の🌑と幼年時代の🦋を書きたかっただけとか。 最初は一人称視点っぽかったのに途中で三人称視点になっているのは、作者が脳みそ空っぽのまま書いて確認をしなかったからです。目を瞑ってください。

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