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【黒研】気づけ

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【黒研】気づけ

8 - 気づけ Part8

♥

1,253

2022年09月17日

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黒尾が持ってきたリンゴは綺麗にうさぎの形をしている

研磨

これクロが剥いたの、?

黒尾

そだよォ
結構上手くね?!俺天才かも!

研磨

研磨はおもわず笑みをこぼす

ー以上前回の続きー

黒尾

あ、やっと笑ったー!

黒尾

最近ずっとお前と話してなかったからさあ

黒尾

まあとりあえずこれ食っちまいなさいね

研磨

うん、

「うん、果汁多めで甘い」 研磨はリンゴの感想を脳内で述べながら1人満足する

黒尾

よしじゃあもう寝な

黒尾

そのベッド使っていいから

研磨

え、クロはどこで寝るの?

黒尾

あー、床

研磨

床?!

黒尾

うん、そー
寝る場所ねーしなあ

研磨

床は流石に、、

研磨

、、一緒に寝ようよ

黒尾の服の裾を掴んで顔を伏せそう言う

黒尾

え?!研磨調子悪いんじゃ、

研磨

そんなのもう大丈夫、

研磨

クロはおれと寝るのいや、?

コテンと首を傾ける 研磨は大胆すぎたんじゃないかと思ったがもう後に引けない

黒尾

え、いや、全然!!本当に!

黒尾

お、俺も研磨と寝たいしっ全然嬉しい!

首を傾げて可愛い_ 研磨の急なデレにしどろもどろになりながらこたえる

研磨

そっ、か

そう言い、少しだけあった目をまたすぐ伏せてしまった

お互いもじもじしつつもこの状況を打開しようと黒尾がいっそう明るく声を出す

黒尾

そろそろ寝るか!!

研磨

ん、

黒尾

電気消すぞ

研磨は黒尾に背を向けて壁側にいる、 相変わらず細い

黒尾はそんな研磨の背中を横目で見ながら、目を瞑った

目を瞑ってから何分だっただろうか、研磨がこちらへ体の向きを変え呟く

研磨

クロ、好きな人いる、、?

黒尾はこれは俺が寝ていると思って言っているのかそれとも俺に対して直接聞いているのか、目をつぶったままぐるぐる考える

言葉が出ない、体が動かせない

研磨

起きて、ないよね

そう言って研磨はまた壁側を向こうと動き始めた そこでやっと体が動いた

黒尾

研磨っ

研磨はビクッと肩を揺らして急いで壁側に向き、少しだけ震えた声でこう聞く

研磨

、、今の聞こえた?

黒尾

うん

研磨

気にしないで

黒尾

なんで?

研磨

独り言だから

黒尾

本当に、?気にならない?

研磨

、、、うん

黒尾

嘘でしょ

研磨は無言になる 無言の肯定

無言の研磨をよそに黒尾は静かに話し始める

黒尾

俺はずっと好きな子がいるよ

黒尾

優しくてかわいい子

自分はかわいい女の子でもなく、優しい人柄でもない、

言うなら早く言って欲しい、 早く失恋したい一心で黒尾が話すのを止めはしない

しかし涙で視界がぼやけてくる 背を向けてるので黒尾は気づいてないだろう

黒尾は優しい声でさらに付け足す

黒尾

小さい頃から仲が良くて今も同じ学校同じ部活

黒尾

金色の髪が目立つ俺らのチームの脳

研磨

、、!

自分のことだ、! 一気に目頭が熱くなる 研磨は両手を口元に当てながら涙を堪えようとする

黒尾

研磨、

黒尾

好きだよ

黒尾

俺が好きなのはお前だ

黒尾

俺の恋人になってくれませんか?

いつもよヘラヘラした声色とはうってかわり真剣な声が響く

研磨は泣きそうになりながら無言で何回も何回も頷く 声を出したら今にでも泣き出してしまいそうだ

すると黒尾は背中を向けている研磨の腰に手を回しぎゅっと抱きしめてくる

研磨

ク、クロ、、

そう言いながら黒尾の方へ顔だけ振り返る やっと出せた声は涙で震えている

目が合う

目を背けることはできなかった

ちゅ

黒尾は研磨の頬に手を添え静かにキスを交わす

何回も何回も、、

真っ暗の中、静かな月明かりだけで照らされ、そこには非日常な雰囲気の世界がひろがる

月光で白く目立つ研磨の顔はとても綺麗だった 黒尾は思わず声に出す

黒尾

綺麗、、

そしてまた抱きしめ合ってそのまま眠りについた

この作品はいかがでしたか?

1,253

コメント

6

ユーザー

言葉の選び方が凄い👏( >﹏< *)めっちゃ好き(*^ω^*)

ユーザー

え、最高すぎる続きってないんですか!?😭

ユーザー

いや、天才!!!

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