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お久しぶりのチャットノベル
名前伏せないです
すごく描写が多いかも
名前だけころんさんでてきます
軽口を叩き合う声が部屋中に響く
いつもより1段明るく弾む声
恋人に向けるものとはまた違う旧友への親しさに満ちた響きだった
その笑顔が、声が、視線が、全部自分のものじゃないことが悔しい
なんでそんな楽しそうに笑えんの…、 俺といる時はそんな顔してくれへんのに
電話が切れたあと「ただいま」とでも 言うようにこちらを振り返った
真夜中
目が覚めたとき、腕に冷たい金属の感触があった
寝返りを打とうとすると、手首には手錠 もう片方はベットのフレームに繋がれている
困惑して声を上げると部屋の隅からジェルが現れた
闇の中で光る瞳は異様なほどに澄んでいた
穏やかに告げられた言葉は冗談には聞こえなかった
鍵を握りしめ、こっちに近付いてくるジェル
俺の身体を撫でる手はとても熱く震えていた
覆いかぶさる体重
首筋に舌が這う
ぞくりと背筋を走る感覚
抵抗しようにも、手錠に繋がれた手が自由を奪う
唇が重なった
強引に舌が割り込んできて、息を奪われる
必死に背中を叩いても、ジェルはさらに 深く吸い尽くすように口付けてくる
衣服が剥ぎ取られる音。 冷たい空気に晒され、恥ずかしさと恐怖で震える。
けれどジェルの指先がおれの肌を撫でると、 その震えは別の熱へと変わっていく。
耳元で囁かれる声に、心臓が跳ねる
抵抗の言葉は、唇で塞がれ、舌で絡め取られる。
羞恥と快感の境界が曖昧になっていく。
やがて潤滑を確かめる音。指が奥を探り、 痛みに顔を歪めると、ジェルは優しく頬を撫でた。
深く押し入ってくる熱。
喉が詰まり、涙が滲む。
けれどジェルの腕は強く抱きしめ、逃がさない。
最初は痛みだけだったのに、次第に身体は慣らされ、 震えが甘い声へと変わっていく。
絶え間なく注がれる愛撫と動き。 汗ばんだ肌が擦れ合い、鎖の音がベッドに響く。 やがて二人は同時に頂点を迎え、絡み合ったまま崩れ落ちた。
翌朝
目を覚ますと、手錠はまだ外されていなかった。
隣で眠るジェルの顔は、安堵に満ちている。 まるで世界を手に入れた子どものように。
寝惚けた声で囁かれ、頬に口付けを受ける
さとみは返す言葉を失った
逃げたい気持ちもある
けれど、強く抱かれた昨夜の熱は、心に確かに残っていた
鎖に繋がれたまま、ジェルの胸に顔を埋める
暖かさに縋りつきながら目を閉じた
檻の中だからこそ、壊れない愛
狂気に支配されたまま、甘美な囚われの日々が続いていく
Merrybadend