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楓
新汰様、どうしても会社をたたむことはできませんか？
新汰
できない
楓
何故…
楓
このままでは、天音お嬢様が殺されてしまいます…
新汰
うるさい！！
楓
きゃっ
新汰
そんなことはわかっている
新汰
でも、この会社をたたんだら…
新汰
俺らは収入がなくなる
新汰
お前らを解雇して、結局…
新汰
結局、俺も天音も、死ぬんだ
新汰
だったら…
楓
新汰様！！
楓
そんなの…天音お嬢様が救われないじゃないですか！！
新汰
仕方ないだろ
新汰
天音に救われたこの会社を、守っていくよ
楓
新汰様！！
新汰
…仕方ないことだ
楓
仕方なくないです！！
新汰
うるさい！！
新汰
何かを手に入れるには、何かを捨てなければならない
楓
…それが、実の娘なんですよ！？
新汰
…俺と天音は、本当の親子じゃない
新汰
実の娘なんかじゃない
新汰
どうせ人間、いつかは死ぬ
新汰
それが天音は、早かっただけだ
楓
だったらこの会社だって、いつかは潰れるじゃないですか
新汰
…あ？
新汰
もういい
新汰
この会社は絶対に潰さない
新汰
出ていけ
楓
…失礼します
楓
私がお嬢様を救う…！！
楓
待っててください、お嬢様…！！
桜風
３
桜風
２
桜風
１
桜風
はい、時間切れ
桜風
これが、君のお父さんの出した答えだ
桜風
…残念だったね
天音
い、いや…
これから、天音を殺す
天音
やめて、殺さないで…
天音
お願い…
本当に、殺すの？
天音に罪はないのに
ただ、あの男に拾われただけなのに
桜風
絶対にやめないよ
桜風
君のお父さんの所為だ
…私は桜風だ
天音に同情なんてしない
天音
お願い、やめて！
天音
こんなことしたって意味ないよ…
桜風
何に意味を見出すかは私次第だよ
桜風
それに私は、意味なく人を殺したりしない
桜風
…やめたら何？
桜風
君が会社、たたんでくれる？
桜風
ねえ？
桜風
それとも、君のお父さんの首、ここに持ってきてくれる？
天音
…
桜風
できないでしょ
桜風
それじゃあね
天音が視線を向けてくる
殺さないで、許して
…本当に殺す？
落ち着け、これから、本当に人を殺すんだろ
これで動揺してどうする？
偽物のナイフだとしても、六花ちゃんを刺すってこと
…痛くない？
苦しくない？
桜風
…っ
ごめんね、六花ちゃん！
桜風
うあああああっ！！
グサッ
天音
いやっ…
腹を１回刺しただけじゃ、死なない
何回も、何回も、何回も
息絶えるまで、刺さなければ
グサッ
グサッ
グサッ
天音
…っ、あ…
…
ここは、天音お嬢様が殺されたすぐ後、楓が現れるシーン
楓
お嬢様！！
桜風
…あれ？
桜風
メイドさん？
桜風
一足遅かったね
桜風
たった今、死んじゃった
楓
お嬢様…？
楓
いや、お嬢様…
楓
お嬢様！！
桜風
…残念でした
ずっと仕えてきたお嬢様が死んだ
楓は、桜風に復讐を決意する
ここは不気味に
桜風に取り付くような
楓
…絶対許さない
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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