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めんだこ@イラストチャレンジ中
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夢鬱🪐
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夕焼けの匂いがした
湿った土と、草の青臭さ 遠くの屋台から流れてくる甘い匂い
mf
隣を歩いていたもふくんが、小さく笑った
その横顔を見ながら、俺は空を見上げる
あぜ道の向こう 大きな入道雲が、オレンジ色に染まっていた
jp
mf
もふくんはゆるい声で返して、風に揺れる稲を指先で撫でる
ゆるい風が吹いた
軒先の風鈴が、ちりんと鳴る
その音が、やけに胸に残った
jp
mf
jp
言いかけて、やめる
もし、この町から逃げるなら
もし、どこか遠くへ行けるなら
……もふくんは、どうするんだろう
そんなこと、聞けるわけなかった
mf
もふくんが不思議そうに振り返る
jp
mf
ふっと笑った顔が、夕焼けに溶けた
遠くで祭り囃子が聞こえる
今日は隣町の夏祭りだった
歩いて一時間くらい 電車もあるけど、なんとなく二人で歩いて向かっていた
“夜が近づくまで今日は歩いてみようよ”
さっき、もふくんがそう言ったから
jp
mf
jp
mf
くすくす笑う声
その笑い方が好きだった
昔から、ずっと
jp
mf
jp
俺が聞くと、もふくんは少しだけ黙った
風が吹く
夕焼けが揺れる
mf
そう言って、もふくんは前を向いた
mf
jp
mf
もふくんが、小さく笑う
mf
その言葉に、心臓が跳ねた
あぁ、やっぱり同じなんだって思った
狭い町
変わらない毎日
誰かの噂ばっか流れる世界
どこにいても、見られてるみたいで
mf
ぽつりともふくんが言う
mf
その声が、夕暮れに溶けていく
俺は思わず立ち止まった
もふくんは数歩進んでから、不思議そうに振り返る
mf
入道雲の下
夏の匂いの中
その瞬間、本気で思ってしまった
――このまま二人で、どこかへ行けたらいいのに
jp
そう誤魔化して、また歩き出す
坂道を降りた向こう側
提灯の灯りが、ぼんやり見え始めていた
mf
もふくんが少し嬉しそうに笑う
その顔を見て、胸が痛くなった
俺はもう決まってる
夏が終わったら、この町を出る
進学を理由にして
……もふくんには、まだ言えてない
mf
先に駆け出した背中を見つめる
祭り囃子
風鈴の音
ぬるい夜風
全部が綺麗で
綺麗すぎて、苦しかった
mf
呼ばれて、我に返る
jp
走り出した瞬間
夜空に、一つ目の花火が咲いた
コメント
1件
うわ、めっちゃエモい……夕焼けの匂いとか風鈴の音とか、夏の空気がビジュアルで浮かんできた。もふくんとの距離感、言いかけてやめる台詞、胸がぎゅっとなる。もうすぐ町出る決めてるって伏線もやばい。続きすげえ気になる🔥