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夢鬱🪐
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コメント
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みぅ🤍🥀です、読了しました……🌙 夏祭りの夜、提灯と星がきれいで、二人で焼きそば食べたり丘に登って指切りする場面、すごく優しくて胸がぎゅっとなりました。特にじゃっぴが「夏が終わればこの町を出る」って心の中で思ってるのに、もふくんには言えなくて「また来ようね」って約束しちゃうところ……ああ、切なすぎるよ😢 知らないままでいてほしい、っていう気持ち、わかる気がします。でもだからこそ、この時間が宝物みたいに輝いて見えました🕯️ 夢鬱さんの描く空気感、本当に繊細で好きです。続きも大切に読みますね。
夜が、ゆっくりと町を包んでいく
さっきまでオレンジ色に染まっていた空は、 いつの間にか深い藍色に変わっていた
夜風が頬を撫でる
遠くから聞こえてくる祭り囃子と、どこか懐かしい夏の匂い
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少し先を歩いていたもふくんが、振り返って俺を呼んだ
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そう言って笑うもふくんの後ろには、 色とりどりの提灯が並んでいた
隣町の夏祭り
毎年、この時期になると開催される小さな祭りだけど、 俺たちにとっては少し特別なものだった
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もふくんが少しだけむっとした顔をする
その表情がおかしくて、思わず笑ってしまった
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そんな他愛もない会話をしながら、 俺たちは人混みの中へと歩いていった
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もふくんが指差した先には、焼きそばの屋台があった
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思わず吹き出すと、もふくんは少し恥ずかしそうに目を逸らした
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嬉しそうに笑うもふくんを見ていると、 なんだかこっちまで嬉しくなる
焼きそばを二つ買って、近くのベンチに腰掛けた
屋台の明かりが、もふくんの横顔を淡く照らしている
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焼きそばを口に運びながら、ふと空を見上げる
提灯の明かりに負けないくらい、星が綺麗だった
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もふくんは焼きそばの容器を膝に置いて、空を見上げた
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その言葉に、胸の奥が少しだけ痛んだ
また
その言葉を、俺は素直に受け取れなかった
夏が終われば、俺はこの町を出る
進学先も、住む場所も、もう決まっている
もちろん、もふくんにもいつか話さなきゃいけない
だけど
今、この時間だけは
何も知らないままでいてほしかった
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もふくんは不思議そうに俺を見つめたあと、ふっと笑った
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その声が、夜風に溶けていく
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もふくんが指差した先には、少し人通りの少ない坂道があった
その先には、小高い丘が見える
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二人で坂道を上っていく
祭りの喧騒が、少しずつ遠ざかっていった
草むらからは虫の声が聞こえてくる
ぬるい風が吹いて、もふくんの髪がふわりと揺れた
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もふくんは立ち止まって、町の方を振り返った
眼下には、無数の提灯の明かり
その向こうには、夏の夜空が広がっている
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俺は景色を眺めるもふくんを見つめた
こんなにも綺麗な景色を、隣で一緒に見られること
それが、当たり前じゃなくなる日が来るなんて
今はまだ、考えたくなかった
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もふくんは空を見上げたまま、ぽつりと呟いた
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少し考えてから、もふくんは笑った
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その言葉が、妙に心に残った
誰も知らない場所
誰にも縛られない場所
何も気にせず、好きなように生きられる場所
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気づけば、そんな言葉が口から出ていた
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もふくんが嬉しそうに笑う
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その言葉に、俺は一瞬だけ息を呑んだ
一緒に
その響きが、どうしようもなく嬉しかった
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そう答えると、もふくんは満足そうに頷いた
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小指を差し出されて、俺も自分の小指を絡めた
たったそれだけの、小さな約束
でも、俺にとっては何よりも大切なものになった
丘を下りる頃には、 祭りの終わりを知らせるアナウンスが流れ始めていた
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もふくんが少し残念そうに呟く
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俺たちは並んで歩きながら、来た道を戻っていく
遠くで、最後の花火が夜空に咲いた
大きな光が広がって、やがて小さな星のように消えていく
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もふくんが呟く
その横顔を見つめながら、俺は思った
この夏が、ずっと続けばいいのに
この道を、 いつまでも二人で歩いていられたらいいのに
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jp
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その言葉に、俺は少しだけ笑った
jp
本当は、すぐにでも伝えたかった
夏が終わったら、ここを離れること
来年、同じ場所にいられるかはわからないこと
それでも
今だけは、この約束を信じていたかった
夜風が吹く
軒先の風鈴が、遠くでちりんと鳴った
その音を聞きながら、俺たちは帰り道を歩き続けた
あの丘の向こうに、何が待っているのかも知らないまま
――この夏が、 いつか思い出に変わることも知らないまま