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最初はとても順風満帆な生活を送っていた

ご飯を作れば美味しいと言いながら箸を進め、朝も起こしてくれる

夜は必ず同じベットに潜り、愛を確かめ合う。

しかし、いつからだろう?

この幸せの形が砂のように崩れ落ちて行ったのは。

旦那(婚約者)

何度言えばわかるんだ!!

○○

やめて…!!

旦那(婚約者)

おら!!

ドス バコ ドゴッ

○○

ゲホッゴホッ

旦那(婚約者)

言いつけを守らないお前が悪いんだ

旦那(婚約者)

俺は悪くないぞ?

旦那(婚約者)

これは"躾"だ

○○

…もう嫌。

○○

限界、。

旦那(婚約者)

はぁ?

○○

…離婚しましょう。

○○

ていうより、してください。

旦那(婚約者)

は?笑

旦那(婚約者)

無理だ笑

○○

なんでっ…!!!

旦那(婚約者)

お前を愛しているからだ。

○○

嘘言わないで!!

旦那(婚約者)

嘘じゃないよ。

旦那(婚約者)

しかも、俺と離婚したらお前の親から引き継いだ会社はどうなる?

○○

ッ………

旦那(婚約者)

そこまで考えてから行動してくれ。全く。

旦那(婚約者)

もう眠い。明日に備えてお前も寝ろ。

○○

…リビングで寝るから。

旦那(婚約者)

は?お前はここだろ…!!!

○○

(もう嫌…。)

助けてと叫んでも助けてくれる人なんて居ないだろう

日に日に増えていく痣を撫でてくれる人も。

竜胆

ふぅ、、寒

六本木とかいつぶりだろうね~

竜胆

久しぶりだな。

にしても変わってねえなこの辺は笑

竜胆

だな笑

任務終わり、兄ちゃんと久しぶりに六本木に足を向けた

そこは何も変わっていなくて、人で溢れかえっている

竜胆

(○○居たりしねぇかな)

竜胆~?話聞いてる?

竜胆

あ、ごめん 聞いてなかった

はぁ?

俺の心はここと同じように何一つ変わっていない

振られてからも、一時も忘れたことなんてなかった

また○○ちゃんの事考えてるでしょ

竜胆

…兄ちゃんにはお見通しか笑

当たり前だろ~?何年一緒に居ると思ってんだよ♡

竜胆

ふふっ笑

もう、九井に頼んで探してもらったら?

竜胆

迷惑はかけたくねぇ

んな事言って、本当は会いたい癖に~♡

その通りだよ。兄ちゃん。

本音は会って抱きしめたい。

そんな事考えていたら ある人が目に入る

竜胆

え…?

ん?どした竜胆?

竜胆

あれ、、

ん~??

竜胆

兄ちゃんごめん。先帰ってて

は!?竜胆!?

俺は兄ちゃんの声など無視し 我武者羅に彼女の元へと走っていった

竜胆

ハァ ハァ

竜胆

チッ、どこいったんだよ

走って追っかけたものの、彼女の影は人混みへと姿を消した

竜胆

……帰るか。

諦めて帰ろうと 信号を待っていた

竜胆

…!!!

竜胆

○○…!

横断歩道の向こう側に居るのは紛れもなく彼女だ。

青信号になると同時に走った

竜胆

○○!!!!

○○

ん、?

○○

…!!!

竜胆

やっと…見つけたハァハァ

○○

竜、ちゃん?

竜胆

久しぶり○○。

○○

久しぶり、!

俺の前に立っている○○は 全身ブランド物で身を纏っており

可愛らしい女の子から 大人な女に変わっていた。

竜胆

…綺麗になったな

○○

へ?

○○

あ、ありがとう笑

少し照れながら髪の毛をかきあげた時に見えたもの。

それは

竜胆

○○、結婚したのか…?

左薬指に輝く指輪。

○○

あ、うん。

○○

したよ。何年か前に笑

竜胆

そっ、か。

○○

うん。

竜胆

俺、まだ○○の事g

旦那(婚約者)

○○

○○

あ、、

竜胆

ん、?

旦那(婚約者)

この方は?

○○

あぁ、高校時代の友達

旦那(婚約者)

そうか。こんばんは

旦那(婚約者)

○○の旦那です。

竜胆

こんばんは。

旦那(婚約者)

じゃあ、これで失礼します。

旦那(婚約者)

行くぞ○○

○○

ん、。

竜胆

は…?

旦那に肩を組まれた時に見えた痣

思わず俺は

竜胆

○○!

○○

…なに?

竜胆

…今、幸せか?

○○

、、、、

○○

勿論。幸せだよ。

竜胆

そっか。

竜胆

なら、いいや。

竜胆

じゃあな。

○○

じゃあね、竜胆くん。

旦那(婚約者)

……

嘘だ。

○○は嘘をつく時は少し黙り込み 目線を外す。

本当の幸せを感じていたのなら諦めが着いたのに。

竜胆

これじゃ、諦められねぇよ○○…。

去っていく2人をただ見つめる事しか出来なかった。

久しぶりにぶらぶらと六本木の街を歩いていた時

竜胆

○○!!!!

○○

ん、?

○○

…!!!

後ろから名前を呼ばれた

声だけでその者の正体はわかった。

竜胆

やっと…見つけたハァハァ

○○

竜、ちゃん?

正直、1番会いたくない人。

だって、会っちゃったら 今の生活に耐えれなくなるから。

もう一度、貴方の溺れる程の愛情を体が欲しがってしまうから。

…振ったのは私なのに。

竜胆

…久しぶり○○

○○

久しぶり、!

竜胆

…綺麗になったな

○○

へ?

いつぶりだろう こんなに顔が熱くなるのは。

○○

あ、ありがとう笑

竜胆

○○、結婚したのか…?

○○

あ、うん。

○○

したよ。何年か前に笑

竜胆

そっ、か。

○○

うん。

竜胆

俺、まだ○○の事g

旦那(婚約者)

○○

○○

あ、、

彼が口を開いた途端に割って入ってきたのは旦那の姿。

竜胆

ん、?

旦那(婚約者)

この方は?

○○

あぁ、高校時代の友達

旦那(婚約者)

そうか。こんばんは

旦那(婚約者)

○○の旦那です。

竜胆

こんばんは。

旦那(婚約者)

じゃあ、これで失礼します。

旦那(婚約者)

行くぞ○○

○○

ん、。

本当は行きたくない。

本命は結局 竜胆なんだ。

まだ痛む肩に我慢しながら進み出した時

竜胆

○○!

○○

…なに?

竜胆

…今、幸せか?

○○

、、、、

○○

勿論。幸せだよ。

竜胆

そっか。

竜胆

なら、いいや。

竜胆

じゃあな。

○○

じゃあね、竜胆くん。

旦那(婚約者)

……

○○

今日帰り遅いって言ってたのにどうして、、

旦那(婚約者)

そんなのはどうでもいい。

○○

え?

旦那(婚約者)

本当に彼はただの同級生なのか?

○○

…うん。

旦那(婚約者)

それなのにあの距離は近すぎだろう。

○○

そんな事言われても…

旦那(婚約者)

うるさい。

旦那(婚約者)

今日は家帰ったらお仕置だ。

○○

え!?

○○

嫌だよ……

旦那(婚約者)

お前に拒否権なんて無い。

○○

…………

竜胆。ごめんね。

私嘘ついちゃった。

○○

(今、全然幸せじゃないや。)

誰も癒してくれない腕の痣を優しく撫でた。

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