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涼介side

しずも風呂からあがって 皆寝てしまった。

多分起きてるのは俺だけ。

…ふと考える

なんで俺…恋しちゃったんだろ。

涼介

恋しないって決めてたのにな。

涼介

ごめんね。約束守れなかった。

俺が恋をしないと決めてたのには ちゃんと理由がある。

遡ること、約6年前。

俺は社会人として慣れてきた頃。

会社の先輩に恋をしたんだ。

その人はストイックでクールっぽく 周りからは思われてたけど

結構乙女っぽいとこもあって はっきり言って可愛い。

有難いことに仲良くさせて貰っていた

ある日、成り行きで‘‘行為’’を してしまった。

……その人は妊娠してしまってた。

俺はこれを機会に告白しようと 思ってた、のに。

○○(先輩)

私……実は結婚してるの…

泣きながらそう言われた。

傍から見れば完全に‘‘不倫’’

結局先輩は旦那さんにバレて離婚。

先輩は今の自分じゃ子育ては無理だと 断念したのか子供はおろした。

なんて無責任な事をしてしまったのだ と後悔してる。

先輩は生きる希望を失ったからか、

…自ら命を絶った。

涼介

俺のせいだ……

毎日毎日、自分を恨んだ。

自分の軽率な行動で先輩は 死んだ。

なんで好きな人を殺しちゃったんだろ

抜け殻状態の俺だったが、ある日 警察から電話が掛かってきた。

警察

○○警察署の中貝と申します。

涼介

なにか用でしょうか。

警察

○○さん(先輩)の件なのですが…

警察

遺品の中から遺書が見つかりまして

警察

涼介へ
--------------------
留守電聞いてね。
--------------------
○○より

警察

…と、書かれておりまして、

警察

ご報告した方がいいかなと思い、ご連絡させて頂きました。

涼介

…ありがとうございます。

警察

いいえ。

警察

では失礼致します。

電話が切れた所でさっそく留守電を 探す。

涼介

……あった。

-内容-

○○(先輩)

涼介。ごめんね。

○○(先輩)

急に置いてったりして。

○○(先輩)

限界だったの。私の中では。

○○(先輩)

…涼介が私の事好きなのなんとなくわかってた。

○○(先輩)

でも、もう私の事忘れていいから…

○○(先輩)

お願いだから、素敵な人と幸せになって…?

……それは先輩の本音、?

そう思った瞬間。

会話をしているかのように先輩は本音をさらけ出した。

○○(先輩)

…でも本当は……

○○(先輩)

忘れて欲しくない…

○○(先輩)

私以外の人と幸せになって欲しくない……

○○(先輩)

だから…

○○(先輩)

もう少し。

○○(先輩)

あともう少しでいいから……

○○(先輩)

私のこと好きでいてくれませんか?

○○(先輩)

我儘な先輩でごめんね。

○○(先輩)

あなたの事が好きでした。

そこで留守電は終わった。

終わった瞬間から俺は決意した。

俺は先輩以外の人を好きにならない。

要するに、恋をしない。

先輩の我儘聞いてあげるの。

泣きながら語る彼女の声に偽りなんて無さそうだった。

そう、約束したのに。

なんで、好きになっちゃったの。

先輩を裏切るようなマネをしちゃった

俺はしずを諦めて樹に譲った方が いいのかな。

涼介

もう

涼介

わかんないや

あ、俺が死んだ理由話した方が いいかな?

でもまだ言わないでおく。

その内分かるよ。

霊に恋しました.

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