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ジリリリリ…
ジリリリリ…
鼓膜をぶち壊すような音が真横で鳴り響く
リオ
腕を顔の横に伸ばし、そのままうるさく鳴り響く目覚まし時計に手を振り下ろした
音は鳴り止み…ばさっとうつ伏せになり枕に顔を沈める
リオ
そのまま夢の世界に潜り込んでやろうかと思ったが今日は学校
正直、クソ面倒臭い
リオ
俺はゆっくりと仰向けになり腹筋に力を入れてムクリと体を起こす
そのまま猫背の背筋を糸が張ったように伸ばし腕を頭の上に伸ばし、伸びをした
すると骨が二、三本鳴り…足をベッドから下ろし地面に着けた
寝起きだからか知らないが、夢の中にいる感じ
俺はそのままクローゼットに手を伸ばし両手で開け、シャツを手に取り扉を閉めた
リオ
朝は誰でもネガティブ
月曜には特に、重たい疲労と残酷が背にズッシリとおもりみたいに張り付いてる感じがする
俺は寝巻きを脱ぎ…シャツを羽織ってボタンをとめた
指は繊細に動かず手こずる
リオ
やっと制服が着れた
この時点で疲れた
俺はおぼつかない足をゆっくりと前進させ、リビングへと運ばせた
ここはマンション、五階の405号室
勿論部屋は狭い
リオ
半分焼けた食パンを皿に乗せ、割れた目玉焼きをその上に乗せる
半熟なのでドロドロと半熟の黄身が皿に流れ落ちる
最悪だ
俺は指が汚れないよう、慎重に端を持ち口に運ばせた
リオ
見た目が駄目だろうが味が美味けりゃいい
俺はそうやって自分に言い聞かせてきた
朝飯を食べ終わり、両手を合わせ
リオ
静かな部屋に、ポツリと感謝の言葉を溢し立ち上がり皿を手に取った
皿を流しに置き、水に浸し…俺は上着を羽織り、ネクタイも締め革製の鞄を片手に握る
玄関に着き、革靴を履き鍵を持ち部屋を出た
リオ
いつものように誰もいない部屋に言い残しその場を去った
見慣れた風景。歩き慣れた地味に坂な道。
俯いたまま足を学校へ前進させて行く
リオ
あ
顔を上げると、そう言葉が出そうになった
最悪だ
なんでここでアイツと…
そう思いながら、不敵な笑みを浮かべ近づいてくるアイツを睨んでいた
リオ
すると彼は口を開け、うざったらしい口調で話し始めた
エース
彼の言う通り俺は髪が白く…まつ毛も肌も全て白く…瞳だけが黒かった
リオ
いつものことだ。
俺は毎朝言っているような言葉を解き放った
すると彼は気に障らないったのか額に青筋を浮かべ、表情筋をピクピクさせながら近づいてきた
エース
彼はそう言うとわざと俺に肩をぶつけ歩いて行った
エース
まただ
彼はニヤッと不敵な笑みを浮かべ俺を見つめてる
エース
大きく笑いながら、俺に近づき額を強く小突く
エース
そう言うと彼は俺の背中を押し学校へ向かった
はぁ…本当にガキを相手しているかのように疲れる
俺はブツブツ頭の中で愚痴りながら”今日も”世界で一番大っ嫌いな奴と登校して行く