ユータ
未来は自由だって、よく言うけれどさ、本当なのかな
モミ
過去と現在があって、未来があるわけですから
ユータ
当たり前のことだよね
モミ
結局、未来とは過去と現在の延長線上にしかありませんよね
ユータ
というと?
モミ
過去と現在を記憶していて、その情報から将来の行動を決定しているに過ぎませんから
ユータ
記憶がなくなったら、行動ができない?
モミ
えぇ、何もできないでしょう
ユータ
じゃあ、未来は自由なんじゃなくて、過去に囚われている訳だ
モミ
えぇ、人の脳は他の動物よりも多様な情報を記憶できるようですので
ユータ
確かに大昔のことも残っているからなぁ
モミ
かなり昔の出来事に囚われがちですよね
ユータ
戦争とか?
モミ
悪い例で言うと
ユータ
それは悪いこと?
モミ
というよりも過去の記憶に行動が依存しやすい人とそうでない人がいるということですね
ユータ
そうじゃない人は何に依存しているの?
モミ
依存しているというよりも、未来に生きている人もいるわけです
ユータ
未来に生きる?
ユータ
そんなことが可能なの?
モミ
科学者やSF作家なんてそうじゃないですか
モミ
完全に未来に生きています
ユータ
どちらも現実離れしているってことかな
モミ
その通りです
ユータ
それは悪いこと?
モミ
程度が過ぎると問題になりましょう
モミ
視点を自由に移動させれば良いのです
ユータ
それができる?
モミ
人間にはその能力があります
ユータ
簡単に言うなぁ
モミ
少し先の未来を見ながら、生活するのをお勧めしますよ
ユータ
例えば?
モミ
天気予報を見るとか
モミ
五分前行動なんかもありますよね
ユータ
当たり前のことだ
モミ
そうです
モミ
リアルタイムに生きることの問題はトラブルに対処できないこと
ユータ
電車とか遅れるしね
モミ
そう、未来は現実の先にありますが、起こるべくして起こっているのですから