コメント
8件
君さんは亡くなっちゃったのかな、それとも別れちゃったのかな…… どちらにせよ最後の「嫌い」はたくさんの意味が詰まっていたように感じました… 亡くなっちゃったとしたら、先に逝って自分を置いていきやがってみたいな、別れたのなら、自分から振ったなら君さんのこと自体が嫌いで、君さんの好きな甘ったるいコーヒーのことが嫌い。 分からないからコーヒーみたいに底が見えないお話で、それが逆に素敵で切なかったです…
私
音を立てずに崩れゆく角砂糖は
想定外のミスだった
私
君が好きだった 甘いコーヒー
私はブラックが好きだった
コーヒーの苦味や深みが 上書きされてしまう気がしたから
ミルクも砂糖もずっと 入れたことがなくて。
けど君が
おいしいから、って
隣で同じものを飲む 共通の時間は愛おしかったけど
甘いコーヒーは最後まで 好きになれなかったのは内緒
私
仕方がないから とりあえず口に運んだ
妙に甘ったるくて
豆の味がかき消されてしまうような
君の味がした
それは毒みたいに 体をぐるぐる巡って
それは自分が潰れていくような、 そんな感覚で
出来ることなら今も君の隣にいたかったと思ってしまうのは
きっと
このコーヒーみたいな 毒の副作用
でも何処か懐かしい味が 少し愛しくて
もう1回、口に運ぶけど
口に広がるのは 甘ったるい毒の味で
私
私