失敗作の神様

気まずい沈黙が漂う中、先に口を開いたのはサラさんだった

サラさんはそう名乗り、ニコリと笑った

半信半疑だった僕は、サラさんに本当か尋ねた

そして僕は、「天界」と言うワードを聞いて 疑問になっていたことを口にした

サラさんは少し暗い顔をしてそう言った

まだ死んでいないと知ってホッとした僕は、 次の疑問を恐る恐る聞いていった

サラさんは少し震えた声でそう言った

サラさんを安心させる為に、僕は本音を語った

本音を人に語る事なんて久しぶりだったから、少しぎこちなかった

必死で言う僕を見て、サラさんは笑って微笑んだ

サラさんの笑顔が見れて安心して、僕も笑った

突如言われたそれに驚きつつも、理由を聞いてみた

変装した僕は、白い服で、白い翼が生えていて、 おまけに頭の上に天使の輪があった

どうやって輪を付けたかは分からないけど、 それは天使の力だと思う

この天界でも働く事ってあるんだと驚いた 難しいと思うけど、それで地上に戻れるのなら…

天使の事について聞くと、すぐに答えてくれた

天使に種類がある事を知って、勉強になるなと思った

そう言うサラさんは城を睨み付けていて

怒っているのか、悲しんでいるのか分からない顔をしていた

睨み付けていた事に気付いて、咄嗟に笑顔で誤魔化していた

サラさんのその笑顔を見て、僕も咄嗟に誤魔化してしまった

雑談をしながら、僕らはサラさんの家へ向かった