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数分後

神下優也

わぁ…!

サラ

ようこそ、我が家へ

サラ様の家は普通の家より大きくて、中はとても豪華だった

神下優也

…サラ様、他に一緒に住んでる人とかはいないんですか?

人の気配を全く感じなかった僕は疑問を口にした

サラ

…そうね

サラ

前はたくさんの人と暮らしていたんだけれど

サラ

まぁ、前と言っても、随分前にだけどね

そう言うと、サラ様は乾いた笑顔を見せた

神下優也

………

神下優也

…じゃあ、僕が久しぶりの同居人ですね

サラ

……そうね

サラ

この家に誰かが来るなんて、いつぶりかしら

サラ

………

サラ

じゃあ、今からこの家の説明するからよく聞いててね

神下優也

は、はい!

サラ

_____大体こんな感じね

神下優也

結構広いですね…

神下優也

(全部覚えられるかな…?)

今後の事に対する不安を抱きながらも、サラ様に 仕える者として精一杯頑張ろうと決意した

サラ

では、外に行きましょうか

神下優也

え、外…?

サラ

今日は皆んなあまりいないわね

神下優也

えっと…ここは?

サラ

人間界で言う都市よ

サラ

今から買い出しに行くわ

神下優也

何を買うんですか?

サラ

そうね…今日はカレーにしましょうか

神下優也

カレー?!天界にもあるんですね…

サラ

家に行く前にも言ったでしょ

サラ

天使は人間が好きだって

神下優也

なるほど…

買い出しが終わった後、僕達は天界の事の問答をしながら帰っていた

カレーが材料とか関係なく、完成した状態で売られていて驚いた

どうやら、天界と言っても、天使と神がいる事以外は殆ど同じみたいだ

朝とか夜とかの概念はないみたいだけど…

後は……

神下優也

…チラ

天使A

フヨフヨ…

何故か皆んな浮ける

これはもう突っ込まない方がいいよね…自分も浮けてるし…

ガシャアアン

そんなことを思っていると、何処からか大きな音が聞こえてきた

サラ

…!

神下優也

天使C

もうやめてよッ!

天使B

うるせぇ!

男はそう叫ぶと、女の子を思い切り蹴り飛ばした

天使B

ドガッッ

神下優也

え…

天使C

い”……ッ!

天使B

バクッバクッ

男は痛がる女の子を見向きもせず、ひたすら食べ物を食べていた

天使C

もう無理だよ!私ッ消滅しちゃう!

天使B

お前が消滅したってな、代わりはいくらでもいるんだよ!!

天使C

ッッ!

神下優也

消滅…?

サラ

…何かを買う時は、自分の存在値を渡さないといけないの

サラ

天使はその存在値が0になったら消滅して、
天使以外の別のモノに転生しちゃうから

サラ

皆んな大切に使ってるの

サラ

人間界で言う100年生きれば存在値なんて払わなくていいようになるけど

サラ

あの子は多分天使として生まれてから40年くらい
だから、存在値を払わないといけない

神下優也

サラ様は大丈夫なんですか?

サラ

えぇ、100年以上生きてるから

神下優也

へぇ……

神下優也

って!あの子助けないと!

サラ

勿論よ

サラ

ピュルテはここで待っててね

神下優也

はい!

天使A

まだ来ないの?

天使D

大丈夫かしら…

サラ

天使A

あ、来たわよ

天使D

本当だわ

サラ

そこのあなた

天使B

あぁ!?

サラ

あなたは暴食の大罪を犯しました

サラ

あなたは神の使徒たる天使に相応しくありません

サラ

よって堕天に処します

天使B

はぁ!?なんでだよッッ!?

サラ

懺悔なさい、愚かな者よ

天使B

は—————ッ!?

パァァァァァァァ…

天使B

ああああああああぁあっぁぁああああ”!?

サラ様が何をしたかは分からなかった

でも、光が消えた時にはもう、男の姿は無かった

神下優也

!?

サラ

……………

天使D

堕天なんて久しぶりね……

天使A

えぇ、200年ぶり…

天使D

相変わらずね、あの”落ちこぼれ”

神下優也

サラ

…さぁ、帰りましょう

神下優也

…ぁ…は、はい!

天使C

……………

その後、帰宅した後すぐにカレーを食べて、サラ様は読書を始めた

僕もソファに座って適当に取った本を読んだ

なんて書いてあるのかわからなかったけど、サラ様が 天界での言葉を理解できるようにしてくれた

図書館に居るかのような雰囲気の中、疑問に思っていたことを口にした

神下優也

あの、サラ様…

サラ

どうしたの?

神下優也

さっきの男の人、大罪を犯したんですよね?

サラ

そうよ

サラ様は本を読みながらそう答えた

神下優也

どうやって堕天させたんですか?

そう聞くと、サラ様は本のページをめくるのを中断した

そして僕の方をチラリと見てからまた本を読み始めた

サラ

…どうしてそれを聞こうと思ったの?

神下優也

えっと、光ったと思ったら急に男の人が居なくなったから、
堕天させたのはわかったんですけど…

神下優也

どうやって堕天させたのか気になって…ただの興味本位です

サラ

……………

サラ様は少しの間沈黙していたが、口を開いて僕も問いに答えてくれた

サラ

簡単よ、獄界に送ったの

神下優也

ゴッカイ…?

サラ

悪魔や鬼が住む界の事よ

サラ

この天界は神が治めてるけど、獄界は閻魔が治めてるわ

サラ

獄界は罪を犯した者を罰する場所でもあるから、そこに送るの

神下優也

どうやって…?

サラ

説明が難しいわね

サラ

例えばピュルテ、あなた、どうやって生きてるか聞かれたらどう答える?

神下優也

え…?

神下優也

えーと…心臓が動いているから__

サラ

その心臓はどうして動いてるの?

神下優也

そ、それは…血液が流れて___

サラ

どうやって血液は流れているの?

神下優也

……

サラ様からの問いに、僕は答えられなかった

サラ

あなたが生きていることが当たり前にできるように、
私も堕天させることが当たり前にできるのよ

サラ

だから説明は難しいわ

神下優也

…そう……ですか…

サラ

……でも

神下優也

サラ

いつか、わかる日が来るかもね……

神下優也

え…?

神下優也

それってどう言う____

ドンドン

神下優也

…?

ここに来る天使なんて滅多にいないとサラ様が言っていたから驚いた

サラ

…どうぞ

サラ様も少し動揺していたが、入ることを許可した

ガチャ

天使C

……………

神下優也

……えっ!?

サラ

……………

そこには街で男に暴力を振るわれていた女の子がいた

この作品はいかがでしたか?

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