TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

これ、私たちの変わりに宜しくね

放課後になり、

高橋は彼女とデートなのか、

そそくさと帰って行った。

私はいつもより遅く教室を出ると、

後ろから聞こえたのは

クラスのムードメーカーの女子達。

その女の子達に

ほうきやら雑巾やらを渡された。

その女の子達は明らかに

高橋の彼女達で。

高橋が好きな人達で。

きっと、

私が無条件で高橋と居るのが気に入らないんだろう。

私にとっては

痛くも痒くも無いのにね。

ゆうか

あの、

ゆうか

私、

ゆうか

帰ってしたいことが……

宜しくね?

圧をかけられるように笑うと、

女の子達は満足したように教室をあとにした。

いつもは騒がしい教室だけど、

誰もいなければ、

こんなにも静まり返る。

……はぁ。

帰って寝る予定は遠くなりそうだな

私は床に落ちた雑巾達を拾い上げ、

ほうきを握りしめ、

鞄を置いて、

掃除を始めた。

……何分たっただろう。

一人じゃこの教室の掃除なんて終わらなくて。

気づけば、

3時を差していた針は、

4時に差し掛かろうとしていた。

まだ半分しか終わってないのに。

……寝たい。

一つ一つ音を立てながら

机を引き、

ため息をついた。

ゆうか

……あーあ、

ゆうか

こんな時に手伝ってくれる

ゆうか

優しい人

ゆうか

居ないかな~、

なんて、

高橋以外友達の居ない私が言ってもなんもなんないか。……

高橋恭平

ゆうか!!!

廊下に響いた私の名前。

疲れ果てた声で、

必死な声で。

ドンッ

と音が響いた方に目を向けると、

髪の毛も、制服もぐちゃぐちゃな、

高橋の姿があった。

ゆうか

……高橋?

高橋恭平

おまえっ、……なぁ!!

ゆうか

え、なに?、

ゆうか

へっ……!?

高橋恭平

一人で何でもかんでもやろうとするな!!!

高橋恭平

掃除!!

高橋恭平

……全部、

高橋恭平

あいつらに押し付けられたんだろ、

高橋恭平

全部、

高橋恭平

聞いた、

だからって、

私の為に?

デート中だったんじゃ……

高橋恭平

俺も手伝うから、

高橋恭平

はよ、雑巾、

つくづく思う。

何でそんなに私に

優しいの?

ゆうか

……何で来てくれたの?

高橋恭平

友達やから、

ゆうか

友達の為にそんなに走る?

高橋恭平

当たり前やろ、

高橋恭平

……ゆうかは特別やから、

ゆうか

それが分かんない、

ゆうか

前にも言ったじゃん、

ゆうか

女の子雑に扱うと痛い目に会うって、

高橋恭平

俺の事はどうでもええねん、

高橋恭平

ただ、

高橋恭平

ゆうかが我慢するのが嫌なだけや、

ゆうか

……お人好しなの?

高橋恭平

お前だけにな。

"嫌なら掃除断れよ"

と言われて、

デコピンされた

"俺を頼らなかった罰な"

と言ってもう一回。

案外痛い。

高橋は雑巾がけも丁寧にやり、

テキパキと机を運んだ。

"やっぱ2人の方が早いやん"

って。

いや、ほとんどやったの高橋やけどな。

ゆうか

掃除断ったし。

ゆうか

……でも無理やった。

高橋恭平

なんて断ったん?

ゆうか

やりたいことあるからって。

高橋恭平

アホか。

高橋恭平

もっとマシな言い訳考えろ。

ゆうか

私の頭でそんな事考えられると思う?

高橋恭平

……そうやな、

高橋恭平

ごめん、

"高橋のおかげで助かった"

何て言えば、

"気持ち悪いな"って。

ひど。

雪でもふるんちゃう?

って言いながら

外見るのやめて。

もう一生言わないって

誓う所だから。

高橋は窓を見ながら、

"なぁゆうか?。"

って、高橋の隣に並んだ私に言ってきた。

ゆうか

……なに?

高橋恭平

今の瞬間、

高橋恭平

めっちゃ青春っぽいやろ?

ゆうか

………………っ、

身体中に鳥肌がたつ。

血の気が引く。

我に帰って、

高橋から離れた。

そんな高橋は、

"青春も悪くないやろ?"

ってニヤニヤしながら言ってきた。

ふざけんな。

ゆうか

高橋のせいで嫌なこと思い出すからやめて。

高橋恭平

嫌なもの?

高橋恭平

それ、青春を嫌いになった理由?

ゆうか

……違う

ゆうか

けど、嫌なものだから、

高橋恭平

でもええやん、

高橋恭平

2人で掃除して、

高橋恭平

2人で外眺めるって。

ゆうか

勝手に妄想浸っとけ自意識過剰大根

高橋恭平

うわ、結構傷ついたわ……

ゆうか

死ね。

高橋恭平

何で!?

___"俺が居るから平気やで。"

あのクサイ台詞が頭の中で再生される。

あの光景が。

照らし合わせたくもない高橋と、

どうしても合ってしまうから嫌なんだ。

"高橋と青春っぽいこと"なんて。

あの顔が、あの声が、

青春なんて、しなくていいでしょ。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

371

コメント

3

ユーザー

みなみ 目から水出てきちゃった? あ、間違えた。 目からみず。💎🌊が出てきちゃったの?( ・∇・)←は

ユーザー

情緒不安定なのかしら。←は

ユーザー

いや、最高やん。 目から水が……←何でやねん

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚