TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

白縫信愛

あの・・・

信愛はゆっくりと 会議室へ入っていく

スタッフ

はい?

吉次美沙

摩耶さんはどちらに?

スタッフ

摩耶さんだったら
外の空気吸いたいって
屋上に行かれました

白縫信愛

あ、わかりました

信愛は会議室から出ていく

スタッフ

なんなんだ?
みんなして・・・

種松摩耶

・・・・・

種松摩耶

千秋・・・

種松摩耶

私の事・・恨んでるの?

種松摩耶

やっぱり千秋なの?

摩耶は空を見上げて そう呟いていた

するとドアが開き 信愛がゆっくりやってくる

白縫信愛

あ、あの・・・

種松摩耶

あら?どうかした?

白縫信愛

は、はい・・実は
TAMAYAさんに

白縫信愛

渡したいものがあって

種松摩耶

なに?

白縫信愛

これなんですけど・・

信愛は摩耶に手紙を手渡す

種松摩耶

なに?手紙?

種松摩耶

もしかして
ラブレ──

白縫信愛

その手紙は──

白縫信愛

佐敷千秋さんからです

種松摩耶

!!!!!!

摩耶の顔色が変わる

種松摩耶

ち、千秋からって
それどう言う意味?

白縫信愛

私・・霊感があって
除霊や霊視が出来るんです

種松摩耶

除霊や霊視・・・

白縫信愛

そして今ここに──

白縫信愛

千秋さんも一緒に居ます

種松摩耶

ち、千秋が!?

白縫信愛

その手紙は私が
千秋さんの言葉を聞いて
代筆したものです

種松摩耶

だ、代筆・・・

白縫信愛

書いたのは私ですけど

白縫信愛

書いてある言葉は
千秋さんの言葉です

種松摩耶

・・・・・

千秋は恐る恐る手紙を開く

摩耶ちゃんへ

摩耶ちゃん久しぶり! 私のこと覚えてくれてる?

今回はどうしても 伝えたいことがあるから こうして手紙にしました

私ね、摩耶ちゃんの歌 ほんと大好きだったんだよ?

初めてライブ見たとき ビビッ!と来たんだ

まるで私の応援歌みたいで めっちゃ感動したんだよ

摩耶ちゃんが私の元で 働きながら勉強しなさい って言ってくれた時の事 今でも覚えてる

誰からも受け入れられなかった私が 初めて誰かに必要とされた そんな瞬間だったから

だからこそ私は ショックだったの

摩耶ちゃんが こころクリーニングと 定義の無い言葉の刃物を

自分で作詞作曲した歌だ って言ってリリースして

でも勘違いしないでね? 恨みとか全く無いからね ほんとだからね?

私なんかが書いた曲が 摩耶ちゃんの歌声で 色んな人の耳に届く それだけで私は満足だった

歌が下手な私が歌ったって 誰からも見向きもされないしさ 頭ではわかってたんだ

でも内緒でやられたのは やっぱショックだったかな

言ってくれればさ 「いいよ!摩耶ちゃんの歌声で 色んな人に届けてよ」って 笑顔で言ったのにさ

だってさ摩耶ちゃんは 私をレッテル貼らずに 等身大の人間として 見てくれた大恩人だよ?

誰からも変人扱いされてた私が 摩耶ちゃんに『ここにいていいよ』 って言われたとき 初めて生きてる実感がしたんだ

そんな摩耶ちゃんに言われてさ 拒否るわけないじゃん

だからね摩耶ちゃん これからもいっぱい歌って 色んな人を笑顔にしてよね

約束だからね?

私はこれからもずっと 摩耶ちゃんの妹であり 世界一のファンだから

千秋より

種松摩耶

ぐすっ・・・

種松摩耶

うわぁぁぁぁん
ごめん千秋!

種松摩耶

ごめんなさい!

摩耶は手紙を抱きしめ 涙を流しながらその場にうずくまる

白縫信愛

・・・・・

摩耶は箍が外れた様に 涙ながらに心境を吐露する

種松摩耶

私・・私・・

種松摩耶

焦ってたの・・・

種松摩耶

どれだけ曲書いても
誰にも響かない

種松摩耶

このまま芽を出す
事なく朽ちていくだけ

種松摩耶

そう・・思ってた

白縫信愛

・・・・・

種松摩耶

そしたら千秋が
曲を作ったから
気いいて欲しいって

種松摩耶

そう言ってきた・・・

種松摩耶

それがこころ
クリーニングだった

千秋は自分が録音した 「こころクリーニング」の サンプルトラックを摩耶に聴かせる

佐敷千秋

ど、どうかな?

佐敷千秋

まぁ、私歌は
下手だからさ

佐敷千秋

そこには触れないで
ほしいけど(笑)

種松摩耶

すごいよ・・千秋

種松摩耶

この曲めっちゃ良い

佐敷千秋

ほんと!?

佐敷千秋

そんなに良い?

種松摩耶

すっごいよ千秋!

種松摩耶

千秋にこんな才能が
あったなんて知らなかった

佐敷千秋

えへへ、そうかなぁ

種松摩耶

天使が光を使って
こころを洗うって
独特な世界観が

種松摩耶

優しい千秋らしくて
心温まる素敵な歌だね

佐敷千秋

ありがとう

種松摩耶

それから千秋は
つぎつぎと新しい
歌詞を持ってきた

種松摩耶

それも全部が全部
素晴らしい歌詞ばかり

白縫信愛

・・・・・

種松摩耶

それから私は一切
曲を書けなくなった

白縫信愛

え?

種松摩耶

圧倒的な才能を
目の前にして

種松摩耶

私は無力感に
苛まれたの

種松摩耶

それから凡人がいくら
努力しても才能が
ある者には敵わない

種松摩耶

そんな現実を
目の当たりにして
書けなくなっちゃったの

白縫信愛

なるほど・・・

種松摩耶

でもそれを千秋には
話せなかった・・

種松摩耶

話したりしたら私を
慕ってくれてる千秋を

種松摩耶

悲しませる事に
なるって思ったから

種松摩耶

でも千秋はそれからも
次々と書いた歌を
私に聞かせてくれた

白縫信愛

・・・・・

種松摩耶

それから私は次第に
千秋が書いた歌を
聞くのが怖くなった

種松摩耶

才能がない私を全否定
されてるみたいで聞くのが
億劫になっていった

白縫信愛

・・・・・

種松摩耶

でもそんな劣等感は
次第に嫌悪感に変わった

種松摩耶

なんで千秋は私にばかり
曲を聴かせてたがるの?

種松摩耶

才能がない私を
嘲笑いたいの?って

種松摩耶

千秋がそんな子
じゃない事くらい

種松摩耶

私が一番分かってた
はずなのに・・・

種松摩耶

純粋に理解者である
私に聞いて欲しかった
ただそれだけだったのに

種松摩耶

私はそれすらも
忘れるくらい情緒が
不安定になってたの

白縫信愛

・・・・・

種松摩耶

それから私がした事は

種松摩耶

千秋が書いた曲を
盗む事だった・・・

白縫信愛

なんでそんな事を?

種松摩耶

情緒不安定になった私は

種松摩耶

ただひたすらに
千秋が私にばかり曲を
聞かせる理由を考えてた

種松摩耶

自分では歌えない歌を
なぜ私に聞かせるの?

種松摩耶

発表するわけでもなく
楽曲提供するわけでもない

種松摩耶

だったらなんで?って

種松摩耶

そこで私は無理やり
その理由を作ったの

白縫信愛

理由?

種松摩耶

私に歌って欲しいから
千秋は私にばかり
曲を聴かせるんだ!

種松摩耶

そうに違いない!って

白縫信愛

・・・・・

種松摩耶

サイテーだよね・・・

種松摩耶

自分に才能が無いからって

種松摩耶

才能ある千秋を
自分勝手に憎んで

種松摩耶

おまけに奪うなんてさ・・

白縫信愛

・・・・・

佐敷千秋

なんで?摩耶ちゃん

佐敷千秋

あれは私が書いた
歌じゃん!

種松摩耶

ああ・・あれね

佐敷千秋

自分で書いたなんて
嘘までついて!

種松摩耶

どうせあんた歌下手だから
宝の持ち腐れでしょ?

佐敷千秋

摩耶ちゃん・・ぐすっ

種松摩耶

あの歌だってさ?

種松摩耶

歌が上手い人に
歌ってもらいたいって
泣いてると思うよ?

佐敷千秋

酷いよ!

佐敷千秋

もう、摩耶ちゃんなんて

佐敷千秋

大っ嫌い!

千秋は涙を流しながら出て行く

種松摩耶

それから千秋は自殺した

白縫信愛

・・・・・

種松摩耶

私はこの時に初めて

種松摩耶

自分がしたことの
重大さを理解した

種松摩耶

私が千秋を殺したんだ

種松摩耶

私が千秋を
追い詰めたんだ!って

白縫信愛

・・・・・

種松摩耶

私は社長に全ての
敬意を話した

種松摩耶

全てを正直に話して──

種松摩耶

そして引退するって

白縫信愛

引退・・・

武尊

なるほど・・・

武尊

て事はあれか?

武尊

お前がずっと
歌ってたのは

武尊

自分で書いた歌じゃなく

武尊

千秋が生前に
遺していた歌だった

武尊

そういう事か?

種松摩耶

は、はい・・・

武尊

何やってんだ!お前は!

尊は摩耶に書類の 束を投げつける

武尊

よりによって
アシスタントの
曲を盗作だと?

武尊

ふざけるな!

種松摩耶

すいません・・・

武尊

どう責任を
取るつもりだ?

種松摩耶

全てを公表します

武尊

全てを?

種松摩耶

はい・・全部話して

種松摩耶

私は・・引退します

武尊

お前が引退
する事によって

武尊

ウチが被る迷惑に
ついてはどうする?

武尊

お前は今やウチの
1番の稼ぎ頭だ

武尊

それを失う事はウチに
とって大きな損失になる

種松摩耶

そ、それは・・・

武尊

俺にいい考えがある

尊は不敵な笑みを浮かべる

種松摩耶

考え?

武尊

闇に葬るんだよ

種松摩耶

や、闇に!?

武尊

全てを隠蔽し
千秋の存在を消す

種松摩耶

け、消すって・・・

武尊

死人に口なしさ

武尊

あいつは都合よく
自殺してくれたんだ

武尊

それをうまく利用
させてもらうんだよ

種松摩耶

もしかして・・・

武尊

全部お前が書いた曲
って事にしたらいい

武尊

だろ?

種松摩耶

そ、そんなの・・・

武尊

ならいいのか?

武尊

お前・・また底辺の
生活に戻れるのか?

種松摩耶

そ、それは・・・

武尊

曲を書いても誰も
聞いてくれない

武尊

誰の耳にも届かない

武尊

そんな生活に今の
お前が耐えれるのか?

種松摩耶

それは・・・

武尊

今のお前はZapp

武尊

いや武道館だって
夢じゃ無い!

武尊

いずれはドームだって

種松摩耶

ド、ドーム・・・

種松摩耶

ゴクリ・・・

武尊

そんな約束された
輝かしい未来・・

武尊

お前は全て捨てる
事ができるのか?

種松摩耶

・・・・・

尊はゆっくり立ち上がり 摩耶に歩み寄る

武尊

無理だよな・・・

武尊

一度成功を味わった奴が
その成功を忘れる事は
至難の業だよ・・・

種松摩耶

・・・・・

武尊

歌に対しての醜い
未練だけが残り

武尊

チンケなカラオケバーや
カラオケ喫茶で
歌を歌う日々だ・・

武尊

そこでお前の歌に
耳を傾ける奴なんて
誰一人居ないんだぞ?

種松摩耶

・・・・・

尊は摩耶の肩に手を添え まるで洗脳するかのように 語りかける

武尊

このまま全てを隠蔽し
トップアーティストとして
一戦で活躍し続けるか

武尊

過去の栄光に縋って
底辺を這いずり回るように
醜く生きるのか・・・

武尊

決めるのはお前だよ

種松摩耶

でも私は自分で・・・

武尊

自分で作詞作曲しない
アーティストなんて
そこら中にいるだろ?

種松摩耶

そ、それは・・・

武尊

これは千秋のためだ

種松摩耶

千秋の・・・

武尊

あいつの歌を世間に
聞かせてやるんだ

武尊

それができるのは
お前だけだ・・・

武尊

これは千秋への手向けさ

武尊

弔いだよ・・・

種松摩耶

と、弔い・・・

武尊

そうだ・・弔いだ

吉次美沙

そんな事が・・・

種松摩耶

それから私は
社長と一緒になって

種松摩耶

事務所に保管してあった
千秋に関するありと
あらゆる書類を破棄した

種松摩耶

もし誰かに盗作を
疑われたとしても

種松摩耶

千秋なんて人物は
最初から事務所な
居ませんでした

種松摩耶

って事にすれば
言い逃れできるから

白縫信愛

なるほど・・・

白縫信愛

事務所に千秋さんの
記録がなにひとつ
残ってなかったのには

白縫信愛

そんな理由が・・・

種松摩耶

それから私は全ての
楽曲を作詞作曲してる

種松摩耶

シンガーソング
ライターとして

種松摩耶

千秋の歌を歌い続けた

白縫信愛

・・・・・

種松摩耶

そうしらたら
色んな人に私の
歌を聞いてもらえて

種松摩耶

夢にまで
見た生活を味わえた

種松摩耶

発表する楽曲全てが
トレンドに入ってバズる

種松摩耶

そんな生活の中
次第に千秋に対しての
罪悪感が薄れて行った

白縫信愛

・・・・・

種松摩耶

それからだった

種松摩耶

私の身の回りで
不可解なことが
起こり始めたのは

種松摩耶

私は一瞬で
千秋だって思った

種松摩耶

裏切った私の事を
恨んでるんだって

白縫信愛

・・・・・

種松摩耶

でも誰にも相談
出来なかった

種松摩耶

相談する事
それはすなわち

種松摩耶

私の罪を洗いざらい
自供する事になるから

種松摩耶

今の生活を
失うのが怖くて
誰にも言えなかった

種松摩耶

美沙さんが心配
してくれてたけど

種松摩耶

私は気のせいだって
受け流すことしか
出来なかった・・

吉次美沙

摩耶さん・・・

種松摩耶

それから君らがきた

種松摩耶

君らが千秋の名前を
口にした時

種松摩耶

もう逃げれないって思った

白縫信愛

・・・・・

種松摩耶

千秋には本当に
申し訳ない事をした

白縫信愛

TAMAYAさん?

白縫信愛

千秋さんと会って
話せる方法が
あるとしたら

白縫信愛

やりたいですか?

種松摩耶

え?千秋と?

白縫信愛

はい・・直接

種松摩耶

そりゃそんな
魔法みたいな方法が
実際にあるんなら

種松摩耶

是非やりたい

種松摩耶

けど・・そんな方法が
本当にあるの?

白縫信愛

はい・・・

信愛は摩耶に霊視のメカニズムと 霊気の結合について説明し

自分の手と摩耶の手を 縄結いで繋ぎ合わせる

種松摩耶

こうするれば
霊感がない私でも

種松摩耶

千秋を存在を
目視できるのね?

白縫信愛

はい・・・

種松摩耶

やっと・・千秋に

種松摩耶

ぐすっ・・・

白縫信愛

行きますよ?

種松摩耶

お願い・・・

摩耶はゆっくりと目を閉じる

白縫信愛

霊堂霊冥霊界遊鬼

白縫信愛

眼界共鳴戮力協心

白縫信愛

浄化清明合掌礼拝

白縫信愛

霊気をひとつに

白縫信愛

霊脈を繋ぎて

白縫信愛

霊魂結合

種松摩耶

・・・・・

白縫信愛

目を開けてください

種松摩耶

・・・・・

摩耶はゆっくりと目を開ける

種松摩耶

!!!!!!

種松摩耶

ち、千秋・・・

佐敷千秋

久しぶりだね

佐敷千秋

摩耶ちゃん

種松摩耶

千秋・・・・

種松摩耶

うわぁぁぁん

種松摩耶

千秋!千秋ぃ!

種松摩耶

ごめんなさい

種松摩耶

ごめんなさい

種松摩耶

私・・私・・・

佐敷千秋

ううん・・いいの

種松摩耶

千秋・・ぐすっ

佐敷千秋

私・・信じてた

佐敷千秋

摩耶ちゃんなら
私の気持ちに気づいて
くれるって・・

種松摩耶

千秋・・

佐敷千秋

これからも
たっくさん歌って

佐敷千秋

色んな人たちを
救ってあげてよ

種松摩耶

だめだよ・・千秋

種松摩耶

私にはそんな資格──

佐敷千秋

摩耶ちゃんの歌声には

佐敷千秋

人を救う魔法
みたいな力があるの

佐敷千秋

私はその魔法で救われた

種松摩耶

千秋・・・

佐敷千秋

歌・・絶対
やめないでよ?

佐敷千秋

約束だからね?

種松摩耶

うん・・ぐすっ

種松摩耶

千秋の分まで・・私

佐敷千秋

摩耶ちゃんの歌
待ってるたくさん
居るはずだから

種松摩耶

ありがとう・・・

種松摩耶

千秋・・ぐすっ

千秋は光の粒子状に 緩やかに消えていった

浦添朝陽

成仏したんですね

浦添朝陽

千秋さんは・・・

白縫信愛

そうだね・・・

種松摩耶

千秋・・・

それから数日後

夏休みが明け、一同は 部室に集まっていた

白縫信愛

治ってよかったね

八乙女焔垂

ああ!もうバッチリだ!

花牟礼さくら

一時はどうなるかもって
不安だったけど

花牟礼さくら

治ってよかったよ

八乙女焔垂

心配かけて
悪かったなぁ

菅生茜

でもさ・・・

菅生茜

TAMAYA・・まだ
炎上してるね

白縫信愛

だね・・・

浦添朝陽

驚きましたよ

浦添朝陽

Zappツアーの最終日に

浦添朝陽

みんなの前で
盗作を告白するなんて

種松摩耶

今日はきてくれて
ありがとう

種松摩耶

みんなに支えられて私は
今Zappツアーの最終日に
このステージに立ててる

種松摩耶

でもね?

種松摩耶

私はみんなに
黙ってた事があるの

種松摩耶

それを今からみんなに
告白します・・・

観客は摩耶の 発言に耳を傾ける

種松摩耶

こころクリーニングと
定義の無い言葉の刃物

種松摩耶

この2曲、みんな大好き
って言ってくれて
いつも歌うたびに
心から救われてきた

種松摩耶

でもこれ、私が
作詞作曲したって
言ってきたけど

種松摩耶

実は嘘なの・・・

摩耶の発言に観客は 驚きを隠せない様子で騒ぎ出す

種松摩耶

この曲を書いたのは
佐敷千秋・・・

種松摩耶

私アシスタント兼
マネージャーでまるで
妹みたいだった子

種松摩耶

その子が書いた曲を
私は奪った・・・

摩耶は言葉を詰まらせながらも 自分の気持ちを口にする

種松摩耶

ごめん・・・
私・・怖かったんだ

種松摩耶

売れること
期待に応えること
ばっかり考えて

種松摩耶

千秋の気持ちを
置き去りにした

種松摩耶

結果千秋は
自殺した・・・

自殺という二文字を聞いた観客は 予想外の告白に動揺を隠せない

種松摩耶

私は・・最低な人間です

種松摩耶

歌を歌う資格も

種松摩耶

このステージに
立つ資格もありません

種松摩耶

ですから私は宣言します

種松摩耶

TAMAYAという
名前を捨てて

種松摩耶

Chiaki(ちあき)という
新たなシンガーとして

種松摩耶

千秋の想いを、聲を

種松摩耶

全世界に発信します

数日後

TAMAYAことChiakiによる 歌詞盗作発言は 瞬く間にSNSで拡散され

ネットでは非難の嵐だった

白縫信愛

かなり炎上
してるみたいですね

赤迫美月

まぁね・・・

八乙女焔垂

まぁ事情を知らない
奴からしたら──

八乙女焔垂

自分勝手に決着つけて
都合が良すぎるだろ!
って思うだろうからな

浦添朝陽

でもこれは本人の
意思なんですもんね

菅生茜

確か千秋さんからの
手紙は公開しないって
言ってたんだよね?

白縫信愛

そうなんだよね・・・

花牟礼さくら

カルネアデスバスの
時みたい都合よくは
行かないって事か

白縫信愛

この炎上が鎮火
するのはかなり
先だろうけど

白縫信愛

TAMAYAさん・・
いやChiakiさんなら
きっと大丈夫だよ

赤迫美月

事務所の社長も
逮捕されて

赤迫美月

事務所は美沙が
引き継ぐらしいから

花牟礼さくら

でも美沙さんも
大変だろうね

八乙女焔垂

まぁ、法律違反した
事務所って事には
変わりないから

八乙女焔垂

仕事取りにくい
だろうしな

白縫信愛

確かにね

赤迫美月

しばらくは営業先
への謝罪回りに
苦労するでしょうね

白縫信愛

確かなんとか
野外ライブが決まった
って言ってましたよね?

赤迫美月

ええ・・昔から贔屓に
してくれてたスーパーの
屋上でやるらしいわ

花牟礼さくら

スーパーか・・・

花牟礼さくら

ちょっと前までは
武道館も夢じゃない
って言ってたのにね

八乙女焔垂

まぁ、それは
仕方ねーさ

白縫信愛

まぁ武道館はだいぶ
先にはなるかもだけど

白縫信愛

Chiakiさんなら
大丈夫だよ

菅生茜

なら今度みんなで
その野外ライブ
行ってあげようよ

菅生茜

そして誰よりも
おっきな声で
応援してあげよ

白縫信愛

うん♬そうしよ♬

赤迫美月

さて、私は午後の
授業の準備あるから
そろそろ行くわね

赤迫美月

あなた達も遅刻
しないようにね?

白縫信愛

はぁーい♬

File7 悲愛のアポロン

END

この作品はいかがでしたか?

80

コメント

7

ユーザー
ユーザー
ユーザー
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚