真実の手錠をかけて
緑 × 黄
chapter 3
start
高校の頃はとっても充実してた
友達も沢山いて 、 勉強もできてた
けどそれは全て 、唯一の親友のおかげだった
親友が居てくれたからたくさんの人と話せたし
たくさん俺の絵を認めてくれた
けど 、 俺が人と関わらなくなったのは小さな噂からだった
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いつも通り投稿したら 、 親友が真っ先に話しかけてくれた
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この話題がいけなかった
というか 、そもそもコンク - ルをすることがいけなかったのかもしれない
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数日が経つと 、 俺は有名になっていた
それはコンク- ルで賞をとったから
有名になるならその理由がよかった
まただ、
同じクラスの人が廊下で俺の噂を話す
実際は全くのデマだったから 、 痛みは無いけど苦しかった
けど、 唯一の親友はこの噂を無くしてくれるはず
そう信じていた
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疲れた 、
はやく帰って寝たいなぁ、
いつも通り 、 部活が終わり下駄箱に行く
すると 、何やら話し声が聞こえて立ち止まる
… なんやろ 、.ᐣ
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信じられない
なんで、
なんで_くんが、
クラスメイトがたか笑で話してる声が遠ざかっていく
ただその場で立っていると、後ろから親友がやってきた
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つい怒鳴ってしまった
少し先の人もこちらを見る
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不安だったことが一気に口に出る
親友は優しいけど 、 時にはヤンチャな性格だった
だから 、 裏で俺の悪口を沢山言ってるのではないか
そんなありもしない事が俺を苦しめてしまった
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_も大声を出した
違うと強く否定する言葉はその場をなだめるためだけの言葉に感じてしまった
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頭の中が分からなかった
目の前の道は真っ暗で 、行った道を戻るしかできない
噂を無くして前に進むことができなかった
その日は親友を無視して帰ってしまった
あれから話せなかった
けど 、 ある美術の時間
後ろから静かに来る親友が見えた
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重い口を開いて出した本音
けど 、 親友は悪意なく笑って答えた
その瞬間 、本音を見せることは否定されること
そう思ってしまった
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そう言い逃げてしまった
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泣きそうになりながら 、掛け布団をぎゅっと握るみこちゃん
そんなみこちゃんになにか言うよりも抱きしめた
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みこちゃんの置き場のなかった手は俺の背中へ回った
わんわんと泣くみこちゃんの姿を初めて見た
けど 、 それが何より嬉しかった
あれから数日がたった
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あの日から 、 俺らの仲は深まった気がする
これからも この平凡な生活が保てるといい
そう願ったはずだった
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聞き馴染んた声が後ろから聞こえ振り向く
すると 、 親友だった人が目の前に立っていた
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名前を聞いた瞬間 、 すちくんは俺の腕を引いた
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何言いたそうにしているけど、 時間はそれを許さない
講義の時間になりチャイムがなる
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そう言い席へ座った_くん
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ぎゅっと目を瞑り 、 本音を言う
すると 、 暖かいすちくんの手が俺の手に触れる
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その言葉が何より嬉しい
終わってそうそう 、 頭を下げられた
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その言葉が 、 嘘じゃない
今ならそうわかる
あの時はパニックで誰も信じれなかったから
落ち着いた今なら_くんの言葉に耳を傾けられる
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すちくんの声は柔らかいのに、なぜか逃げ場を塞ぐような重さがあった
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_くんが驚いた目で俺をみる
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そう言われ 、反射的に手を隠す
何も言えなかった
どう転んでも誰かが傷つく気がした
すると_くんは俺の肩に触れようとする
その瞬間 、 すちくんがまた俺の腕を引く
動きは優しいのに 、 何故かそれに恐怖を感じた
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その発言に血の気が引いた
けど 、 何故か同時に嬉しかった
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2人から目線をそらす
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言い合うふたりの声を聞いているとなぜだか視界が滲んでいく
長い間言えなかった言葉が胸の奥でじんわりと頷く
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_くんは愕然していた
するとすちくんはゆっくり俺の手を包む
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その言葉に小さく首を振る
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そういうと 、 すちくんは微笑む
怖いっ
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そうすちくんを見ると 、 にっこりと笑っていた
その笑顔が 、 俺の心を慰めてくれた気がした
返事ができなかった
ただ遠ざかっていく背中を見つめるだけ
すると 、 すちくんは頭を撫でてくれた






