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真実の手錠をかけて

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真実の手錠をかけて

3 - chapter3

♥

230

2025年12月12日

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真実の手錠をかけて

緑 × 黄

chapter 3

start

高校の頃はとっても充実してた

友達も沢山いて 、 勉強もできてた

けどそれは全て 、唯一の親友のおかげだった

親友が居てくれたからたくさんの人と話せたし

たくさん俺の絵を認めてくれた

けど 、 俺が人と関わらなくなったのは小さな噂からだった

なぁ、みことっ .ᐟ‪.ᐟ‪

_

ど - したん .ᐣ

いつも通り投稿したら 、 親友が真っ先に話しかけてくれた

美術コンク - ル 、優秀賞だったんだろ .ᐟ‪.ᐣ

先生から聞いたぜ.ᐟ‪

_

うんっ .ᐟ‪

_

頑張って描いたらとれたんだ .ᐟ‪

この話題がいけなかった

というか 、そもそもコンク - ルをすることがいけなかったのかもしれない

_

…… 、

数日が経つと 、 俺は有名になっていた

それはコンク- ルで賞をとったから

有名になるならその理由がよかった

… あ 、例のみことだ

え 、 あの先生に媚び売って優秀賞になったヤツ .ᐣ

そうそうっ 、 なんなら採点者を脅したとかもあるらしいよ

えぇ - 、 こわぁ

まただ、

同じクラスの人が廊下で俺の噂を話す

実際は全くのデマだったから 、 痛みは無いけど苦しかった

けど、 唯一の親友はこの噂を無くしてくれるはず

そう信じていた

_

… はぁ 、

疲れた 、

はやく帰って寝たいなぁ、

いつも通り 、 部活が終わり下駄箱に行く

すると 、何やら話し声が聞こえて立ち止まる

… なんやろ 、.ᐣ

なぁ知ってる .ᐣ

_ が

みことはちょっと嘘つくところあるし仕方ないよ

って言ってたんだって

_

…え

信じられない

なんで、

なんで_くんが、

クラスメイトがたか笑で話してる声が遠ざかっていく

ただその場で立っていると、後ろから親友がやってきた

あれ 、 みこと .ᐣ

_

ぁ、

_

_く、ん

あ 、 そういえば先生が優秀賞の作品を

_

うるさいっ " .ᐟ‪.ᐟ‪

つい怒鳴ってしまった

少し先の人もこちらを見る

_

ねぇっ 、 俺の噂

_

否定してくれなかったん .ᐣ

_

なんなん .ᐣ 仕方ないって

_

俺は仕方ないから噂をのみ込めって .ᐣ

_

俺がそんなのできないの 、 知ってるよね .ᐣ

不安だったことが一気に口に出る

親友は優しいけど 、 時にはヤンチャな性格だった

だから 、 裏で俺の悪口を沢山言ってるのではないか

そんなありもしない事が俺を苦しめてしまった

あれは … 本当に仕方ないんだ

みことを守るための軽い冗談だよっ 、

_

でもっ、

だから違うって" .ᐟ‪.ᐟ‪

_も大声を出した

違うと強く否定する言葉はその場をなだめるためだけの言葉に感じてしまった

_

… 、

_

ごめん 、 むりだ

_

俺 、 信じれないよっ、

頭の中が分からなかった

目の前の道は真っ暗で 、行った道を戻るしかできない

噂を無くして前に進むことができなかった

その日は親友を無視して帰ってしまった

あれから話せなかった

けど 、 ある美術の時間

後ろから静かに来る親友が見えた

_

……

_

ねぇ、俺の事、嘘つきって思ってるん .ᐣ

重い口を開いて出した本音

けど 、 親友は悪意なく笑って答えた

みことは本当の気持ち言わないからさ

そういうところ、ちょっとはあるでしょ .ᐣ

その瞬間 、本音を見せることは否定されること

そう思ってしまった

_

……っ

_

ごめん 、体調悪いから保健室行くね

そう言い逃げてしまった

_

ただ … それだけ、

泣きそうになりながら 、掛け布団をぎゅっと握るみこちゃん

そんなみこちゃんになにか言うよりも抱きしめた

_

ぇ 、

_

… 言ってくれてありがと

_

偉いよ

_

ずっと我慢してたんだね

_

だからこそ 、 もう俺の前では我慢なんてしないで

_

あぁっ … 、

みこちゃんの置き場のなかった手は俺の背中へ回った

わんわんと泣くみこちゃんの姿を初めて見た

けど 、 それが何より嬉しかった

あれから数日がたった

_

すちくんっ .ᐟ‪.ᐟ‪

_

おはよっ

あの日から 、 俺らの仲は深まった気がする

これからも この平凡な生活が保てるといい

そう願ったはずだった

……ぇ 、 みこと 、 .ᐣ

_

…え、

聞き馴染んた声が後ろから聞こえ振り向く

すると 、 親友だった人が目の前に立っていた

_

ぁっ 、_ くん、

名前を聞いた瞬間 、 すちくんは俺の腕を引いた

_

… っ 、

みことっ 、

あのっ … えと、

何言いたそうにしているけど、 時間はそれを許さない

講義の時間になりチャイムがなる

_

… とりあえず受けてから 、 次空いてるから

わかった 、

そう言い席へ座った_くん

_

…… 大丈夫 、 .ᐣ

_

… わかんない 、

_

から … 側にいて、

ぎゅっと目を瞑り 、 本音を言う

すると 、 暖かいすちくんの手が俺の手に触れる

_

うんっ 、側にいるね

_

…すちくんっ、

その言葉が何より嬉しい

それで … みこと 、

ごめんなさいっ

終わってそうそう 、 頭を下げられた

_

えっ 、

俺 、 知らない間に裏切ってたんだな っ、

あの時はごめんっ

俺 、 みことを守りたかったのに、不器用だった

ちゃんと違うって証明できればよかったのに 、

その言葉が 、 嘘じゃない

今ならそうわかる

あの時はパニックで誰も信じれなかったから

落ち着いた今なら_くんの言葉に耳を傾けられる

_

… いいよ、

_

昔のことだから 、

ならっ 、.ᐟ‪

_

… 嘘

_

…… .ᐟ‪

は 、 .ᐣ

すちくんの声は柔らかいのに、なぜか逃げ場を塞ぐような重さがあった

_

今の 、 本音じゃないでしょ

_くんが驚いた目で俺をみる

_

す 、 すちくんっ

_

変なこと言わんといてっ、.ᐣ

_

変じゃないよ

_

手が震えてる

そう言われ 、反射的に手を隠す

ぁっ 、 みことっ 、

ほんとに … 俺のせいで

何も言えなかった

どう転んでも誰かが傷つく気がした

すると_くんは俺の肩に触れようとする

ねぇ 、 ちゃんと話したい

俺 、 みことのこと取り戻したいっ

その瞬間 、 すちくんがまた俺の腕を引く

動きは優しいのに 、 何故かそれに恐怖を感じた

_

ねぇ 、 _さん

_

今みこちゃん困ってるよ .ᐣ

… すちくん .ᐣ だっけ

なんでそんなこと言えるんだよ

_

わかるから

_

みこちゃんの顔 、色、呼吸とか

_

見ればわかるよ

_

全部が困ってるって言ってる

その発言に血の気が引いた

けど 、 何故か同時に嬉しかった

_

ぅっ 、 えと … …

2人から目線をそらす

_

_さん

_

みこちゃんの本音は無理に引き出すものじゃないよ

_

…… 、

言い合うふたりの声を聞いているとなぜだか視界が滲んでいく

長い間言えなかった言葉が胸の奥でじんわりと頷く

_

みこちゃんっ 、

_くんは愕然していた

…… ほんとに 、 俺っ

みことを傷つけて 、

するとすちくんはゆっくり俺の手を包む

_

大丈夫

_

泣いていいし、ここなら嘘つかなくていいよ

その言葉に小さく首を振る

_

やだっ " 、

_

見られたくないっ

そういうと 、 すちくんは微笑む

怖いっ

_

じゃあ俺だけ見てればいい

_

ぇっ 、

そうすちくんを見ると 、 にっこりと笑っていた

その笑顔が 、 俺の心を慰めてくれた気がした

…、今日は帰る

みこと … 本当にごめん

返事ができなかった

ただ遠ざかっていく背中を見つめるだけ

すると 、 すちくんは頭を撫でてくれた

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