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#クロスオーバー注意
ぷち
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しゃる@
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#夢野幻太郎
儚
25
コメント
1件
読み終えました。この「来世で逢えたら、また明日。」、第1話から本当に重くて切なくて——でも美しい話ですね。簓が盧笙と零を選ぶ瞬間、夏姫がそれを静かに受け入れる場面、両方の覚悟がちゃんとあって、だからこそ最後の「待っといてな」が刺さりました。「大分時間かかるやろけど」という台詞に、簓の悔しさと誠実さが詰まってる。続きが気になります。
廃ビルの中は、嫌に静かだった。 崩れかけた蛍光灯が ジジッ と耳障りな音を立てる。 その中央で、簓は夏姫を庇うように前へ立っていた。 その向かいには、男が三人。 どいつも薄汚れた笑みを浮かべ、手には違法マイクを所持していた。
男
男の一人が、ケラケラと笑う。
男
白膠木簓
簓の声が低く落ちる。 普段の軽薄さなんて、一欠片もなかった。 だが男たちは怯むことはなく寧ろ、その反応を待っていたかのように嬉しそうに顔を歪めた。
男
男
その言葉に、夏姫の肩が小さく揺れた。 簓はすぐ後ろを振り返りった。
白膠木簓
夏姫
白膠木簓
夏姫
夏姫の声は酷く静かな声だった。 声を荒らげることも泣くこともせずに、いつも通りの優しい声だった。
夏姫はゆっくり簓を見上げた。
夏姫
白膠木簓
夏姫
簓の目が見開かれる。
白膠木簓
簓の喉から出たのは掠れた声だった。
白膠木簓
男たちはそれを見て、腹を抱えて笑い出す。
男
男
男
ゲラゲラと響く笑い声。 まるで人の心を踏み潰すためだけに生きているような笑い方だった。
簓は男たちを睨みつけた。
白膠木簓
男
白膠木簓
その声に、一瞬だけ空気が冷えた。 だが男はすぐ鼻で笑った。
男
一人の男が違法マイクを持ち上げる。
男
男
男
夏姫は静かに目を伏せた。
夏姫
白膠木簓
夏姫
白膠木簓
夏姫
簓の声が震える。 嫌だと叫びたいのに、喉に声が詰まって出てこない。 夏姫はそんな簓を見つめながら、小さく笑った。 泣きそうなくらいに、まるで壊れ物を見つめるかのように優しく。
夏姫
その声が、静かに落ちる。
夏姫
簓の瞳が揺れた。
男が苛立ったように怒鳴る。
男
違法マイクがギリ、と音を立てる。
男
崩れたビルの隙間から、風の音だけが吹き抜ける。 簓は俯いて、肩を震わせ何度も何度も、拳を握り直して── やがて、掠れた声が落ちた。
白膠木簓
夏姫が目を細める。 簓は泣きそうな顔で笑った。
白膠木簓
その瞬間、 男たちの口角が、ぐにゃりと吊り上がった。
男
男
男
下卑た笑い声が響く。 だが夏姫は、怒りもしなかった。 ただ静かに、簓を見つめていた。
白膠木簓
声が震えていた
白膠木簓
涙が、ぽたりと床に落ちてシミを作った。
白膠木簓
夏姫は、ゆっくりと頷いた。
夏姫
その返事は死ぬ事を前にしても何一つ、怖がった素振りも見せない、あまりにも穏やかだった。