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怖い
朝
校門前
大輔
大輔
大輔
大輔
考えにふけりながら校門まで来ると
教師と教育実習生が朝の立ち番をしていた
園町
大輔
園町
園町
大輔
細身で背も高くない園町
この男が不良3人組を屈服させたというのか
全く理解が及ばなかった
園町
園町
園町が顔を近付けてくる
だが、俺はそれを無視した
園町
そう言って園町はノートを取り出し
また何かを書きつけた
大輔
大輔
1年3組教室
羽鳥
教室に入ると、ちょうど羽鳥たちと顔を合わせた
3人そろって気まずそうな表情だ
大輔
大輔
羽鳥
羽鳥
大輔
大輔
羽鳥
大輔
羽鳥
磯山
大輔
大輔
羽鳥
大輔
中井
羽鳥
羽鳥たちは慌てたようにその場を立ち去った
大輔
俺の中で不安がむくむくと育っていった
昼休み
1年3組教室
女子
園町
女子
園町
女子
園町
園町
女子
教室に来た園町は女子に囲まれていた
早くも人気者になったらしい
美緒
美緒
大輔
大輔
大輔
美緒
大輔
美緒
美緒
大輔
大輔
美緒
美緒
美緒
美緒
大輔
大輔
俺は頭の中で作戦を練った
すると、目の前の日下部のノートが目に入った
大輔
美緒
美緒
大輔
美緒
大輔
美緒
大輔
大輔
美緒
大輔
美緒
美緒
放課後
1年3組教室
五木
五木
放課後になり、みんなはそれぞれ部活や家路に向かう
そんな中、俺の作戦は始まった
美緒
園町
園町
美緒
美緒
園町
美緒
日下部は園町に勉強を教えてもらい、引きつける
勉強を教える時、脇にノートをはさんでいるとやりにくい
だから自然に、園町はノートをどこかに置くはずだ
美緒
園町
園町
園町は図を描くため、邪魔なノートを近くの机に置いた
チャンスだ!
大輔
俺は足音を殺してしのび寄り
机に置かれているノートに手を伸ばした
大輔
園町
園町
だが、そこで園町の説明が終わりそうになる
園町の手が、再びノートを手に取ろうとした
大輔
美緒
園町
だが日下部のファインプレーにより
園町の手はノートから離れた
大輔
俺は園町のノートを引ったくり
代わりに同じ柄の日下部のノートを置いた
これで中身を見られない限り
ある程度は時間をかせげる
大輔
俺はノートを見るため、急いで廊下に出た
廊下
大輔
廊下の隅で、俺はノートを開いた
すると、その中身は
大輔
中身は意味不明な文字と数字ばかりだった
クラスの全生徒の名前が書かれているのは分かる
だがその横にはE、G、Pという謎のアルファベットがある
生徒をそのアルファベットで分類しているようだが
詳しいことは分からない
大輔
さらにアルファベットの横には
5、5、-5、10…などと謎の数字が記されている
大輔
全く以て意味不明だった
だがその時、足音が近付いてきた
園町
大輔
園町だった
俺はとっさにノートを閉じる
園町
大輔
俺たちはしばらく無言でにらみ合った
園町
大輔
園町
園町
園町
園町は俺の手からノートを取り
同じ柄の日下部のノートを返してきた
園町
園町
園町はにっこり笑うと
その場を去って行った
大輔
大輔
安心したものの、日下部のノートを返されたのは気に掛かる
俺が仕掛けた罠だと分かっていたのだろうか
大輔
校舎内 2階廊下
大輔
俺はそのまま帰宅せず
校舎内を回って園町を探した
大輔
すると、遅い時間まで回っていたおかげで
窓越しに校舎裏にいる園町を発見できた
大輔
大輔
大輔
だが、その時
猫
大輔
大輔
俺は窓から目をこらして園町の方を見た
猫
園町
園町
大輔
園町が目を血走らせて野良猫を押さえ込んでいた
俺の目には、その光景は
園町が猫を殺そうとしているように見えた