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んー...えぇーと...悠ちゃんって子だよw

へぇー...ドコが好きなの?

んーっと、可愛くて、

うん

料理もおしゃれ興味あるらしくてっ...
なのに、大人っぽいんだよ?

そうなの...?

惚れるしかないだろぉぉ!

初めて聞いた名前。

それなのに、

慣れ親しんでる感があって。

なんでかはわからないけど、

寂しかった。

そして、 なんか辛かった。

確かに、いいかもね。

うふっ...絶対、惚れさせたくてさぁーw

そっか...w

それならさ...

出会い話とか、 聞かせてよ。

いいの...?

うん。

じゃあ、行くよ。えぇーっと...

 

初めまして、悠佑って言います!
よろしくお願いします。

彼女は、転入生として来た。

 

じゃあ、席は...
いふくんの隣ね。

 

はっ...はい

 

よろしくーw

俺なんかよりも モテモテのまろの隣に座る悠佑ちゃん。

その時、まろがちょっと、 鬱陶しく感じた。

そして、俺の恋心に気づいた。

俺は、悠佑ちゃんが好きだって。

まろー!

 

ん~?どしたん、ないこ。

悠佑ちゃんとまろは、 いつの間にか、友達レベルの仲だった。

それが、本当に嫌だった。

転入生ちゃん、紹介してくんない?

 

え?いいけど。
ちょいまってな。

女子と男子。

ぶっちゃけ言って、 まろと悠佑ちゃんが、

カップルかもと思って、 怖かった。

 

...初めまして?

同じクラスなんだから、ためでいいよw

 

ぁ...うん

 

あにきー!w

え?アニキ?

女の子でしょ? 何で、男子みたいな呼び方してんだろ?

何で、アニキ?

 

んー...たまにかっこいいから?

 

まろに、そんなにほめられたくないなぁ...//

少し赤い悠佑ちゃんの頬が、 可愛くて仕方なかった。

俺も、アニキって呼んだほうがいい?

 

いや、別にいいよw

じゃーあ...悠ちゃんね!

 

ん...ないこくんだっけ?
ないこな。

呼び捨てで呼ばれること、 悠ちゃんをあだ名で呼べること。

それだけなのに、 嬉しかった。

そして、特別感があった。

 

アニキってね、
料理できるんだよ!

 

そ、そんなことないって。

すごー...何作ったの?

家庭的な子なのかな。 可愛いな。

 

ん~...最近は、
ハンバーグとか?

えっ...やば。尊敬するわ。

どうせ、めちゃうまいんだろ。 凄いな。

これが、本当に、 お嫁にしたいって感じなんだろーな。

 

おいしいよ、アニキのごはん。

 

そっ...んなことないし。

まろ、食べたの?

いいなぁー...

悠ちゃんの髪は、 長くも短くもない感じで、 一つ結び。

俺の好きな悠ちゃんだけど...

まろの好みのタイプでもあるんよな。

まろが狙ってたら、 終わりなんだけど。

まろって、 主人公系王子様キャラだもん。

だから、 すぐに奪えそう。

 

あ、アニキ!

 

何や?

まぁ、一応友達にはなれた。 満足かな。

 

ねぇ、ないこ。

んー?

 

ちょっと、
トイレついて来て。

...は?

俺の中の何かが変わったのは、 この時だった。

でー、何ー?

 

こっ...声がでかい。

ごめーん

 

ないこ、アニキ好きやろ?

...

...は?

...クルッ...

周りをよく確認した。 誰もいないかどうか。

好きだけど?

 

...俺もなんよ。

え...うそやろ。

いっちばん、最悪なパターンだ。

これだけは、避けたかった。

俺の勝ち目がないから。

...そっ...か

 

ごめんな?

いやっ...まろも悪くないから。

 

ないこが、最初にな。
惚れたなぁーってわかっとったんよ。

...え”

 

でも...気づいたら俺もな、

堕ちとったんよ。

うそっ...でしょ。

まろの言い方が、 イケメンそのもので。

俺が負けてしまうのは、 一目瞭然だった。

全身が、震えて、 今にも足から崩れそう。

 

だから、ごめんな。

ううん...悪いのはっ...

俺らを惚れさせた悠ちゃんだから。

俺は、全身で、 身の危機を感じた。

心臓が撃ち抜かれるくらい、 体が震えあがって、

焦りを感じた。

 

あとっ!
俺...

卒業式に、 告るからな。

その言葉が、俺を焦らせた。

まろに負けちゃだめだ。

まろに、とられちゃだめだ。

まろと悠ちゃんを話させたらだめだ。

まろの存在に危機感を覚えた。

俺らが、 友達という存在だから 教えてくれたんだろう。

知らずに呑気にいるよりは、 ましだ。

 

でも...

俺らは、ライバルやでな。

耳元で、低音で、 瞬いた。

まるで 「とるな」というように。

まろの本気を感じた。

どうしよう。

どうしたらいいんだろう。

気づくと、 まろは隣から消えていた。

まるで、 俺を置いていくように。

悠ちゃんへの接近レベルを表すかのようで。

俺をさらに追い詰めた。

唯一、嬉しかったのは、

そのあとは、 前とは変わらなかった。

まろと悠ちゃんの関係も。

ただ、悲しいのは、

俺と悠ちゃんの関係も、 変わっていないこと。

まろは、ご存じの通り、 悠ちゃんの手料理を毎週食べさせてもらっている。

ハンバーグ以外にも、 たくさんもらっているだろう。

それは、つまり、 家に行っているってこと。

そこが、 俺が目の前で見た、 一番の差。

絶対に、惚れさせる。

口先では、何度も言うが、

ライバルが強豪であることもあって、 難関でしかなかった。

悠ちゃんとまろが唯一離れ、 俺との時間が取れるのは、

お昼休憩。

絶対に、惚れさせたいんだ。

まろに勝つんだ。

これが全部だよ。

まろって...結構すごいね。

ははっ...w

ちょっと、寂しいけどね、

俺たちは、兄弟だから。

りうらも応援するね。

...ありがとう。

いつでも、恋バナ、聞くよ。

あらっ...ありがとね。

あはっ...何、そのキャラw

continue...

大好きなお兄ちゃん。

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悠ちゃん可愛い…

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